2024.06.17
◇インターハイ東海地区大会(6月14~16日/岐阜・岐阜メモリアルセンター長良川競技場)3日目
福岡インターハイを懸けた東海地区大会の3日目が行われ、男子砲丸投の杉本紘一朗(藤枝明誠3静岡)が5回目に自己記録を19cm更新する16m17をプットして優勝を飾った。前日の円盤投でも5位に入り、2種目でインターハイ行きを決めている。
「1投目で15m超えを狙っていたので、まだ課題の残る試合内容でしたが、去年10月以来のベストが出たのと、16mを出せたので嬉しいです」と満面の笑みがこぼれた。
1回目の14m85でトップに立つと、3回目の15m42でライバルたちを引き離し、5回目の好記録につなげた。
「1月下旬に腰を骨折して腰椎分離症と診断されてから半年も経っていませんが、秋に15m98を出してから、早く16mを投げたいと思いながら、なかなか出せませんでした。プレッシャーもあってずっと苦しみながらも、インターハイ前に出せたので自信になります」
16m17の投てきについては、「ファウル覚悟で思い切り突き出したので、砲丸が飛んでくれた。15m80~90ぐらいかなと思ったら案外飛んでくれていたのでホッとしました」と、安堵感も漂った。
実は前日の円盤投で、また腰を痛めていた。ただ、「昨年は東海大会で8位に終わり、学校に帰った時、みんなに合わせる顔がなかった。今年は優勝以外はいらないし、優勝できなかったら帰るつもりはないという気持ちでした」と、勝つことだけを心に決めてこの日を迎えていた。この1年で、「勝ちへの貪欲さと投げの技術、筋力や安定感が向上した」と感じている。
清水飯田中時代は、陸上と並行して相撲もやっており、全中に出場するなど活躍した。短距離選手だった父や、円盤投で東海大会優勝の実績がある母・友紀乃さんの影響で高校から本格的に陸上競技を始めたが、相撲の経験は自身の投てきにもに生きているという。
「僕は押し相撲でしたが、押しがすごく強くて、先生によく褒められていました。その部分が砲丸をつく瞬間に生きていますし、相撲は体幹が大事なので、回転の中で体幹を保つ面でも今に生きているなと思っています」
インターハイでは、「いろいろな地区に強い選手がいますが、優勝しか狙ってないので、自己ベストを出して優勝します。県高校記録(17m30)をしっかり越して、18mも投げて、高校生活を良いものにして締めくくりたいです」
杉本が砲丸を投げる際、右手を高く掲げてニコリと笑うルーティンがある。「僕は競技を無我夢中に楽しんでいる奴が1番強いと思っているので、本当に楽しもうという気持ちで臨んでいます」。福岡の舞台でも、杉本は最高の笑顔とともに勝ちに行く。
このほか、女子三段跳では橋本詩音(静岡雙葉3静岡)が追い風参考ながら、大会記録を上回る12m62(+2.2)で圧勝。男子やり投は鈴木凰士朗(市岐阜商3岐阜)が63m11で1位で優勝を果たした。松月秀斗(伊勢学園3三重)が63m02で2位となり、3位の増田央介(掛川西3静岡)が62m34と上位3人が62m以上を投げた。
トラックでは女子200mで100m2位の佐野釉梨(静岡市立3静岡)が24秒32(-2.2)でトップとなり、1年生の布施一葉(中京大中京1愛知)が24秒40で2位と健闘した。100mチャンピオンの小針陽葉(富士市立3静岡)は24秒50の3位だった。
女子3000mは大谷芽以(浜松市立2静岡)が9分29秒77で快勝。4×400mリレーは男子が皇學館(三重)が3分12秒68、女子は豊橋南(愛知)が3分43秒70でそれぞれセイしている。
学校対抗は男女ともに中京大中京(愛知)が連覇を果たした。
全国インターハイは7月28日から8月1日に福岡・博多の森陸上競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。
文/小野哲史
インターハイ東海大会優勝者一覧をチェック!
●男子 100m 土屋太陽(富士見3静岡) 10秒59(-0.9) 200m 粟飯原圭吾(四日市工3三重) 21秒28(-0.1) 400m 大石亮太(浜松開誠館3静岡) 47秒20 800m 宮下颯汰(中京大中京3愛知) 1分53秒17 1500m 田中智稀(名経大高蔵3愛知) 3分54秒45 5000m 三平弦徳(伊賀白鳳3三重) 14分43秒93 110mH 橋爪蓮翔(皇學館3三重) 14秒28(-2.5) 400mH 垣内太陽(伊勢3三重) 52秒82 3000m障害 安田怜生(名古屋大谷3三重) 9分07秒60 5000m競歩 星合柑太(益田清風3岐阜) 22分44秒78 4×100mR 豊川(愛知) 40秒35 4×400mR 皇學館(三重) 3分12秒68 走高跳 井川稜斗(近大高専3三重) 2m01 棒高跳 谷口海斗(中京大中京3愛知) 5m00 走幅跳 奥澤真(浜松西3静岡) 7m53(+2.0) 三段跳 中村光希(名城大附3愛知) 14m73(+2.3) 砲丸投 杉本紘一朗(藤枝明誠3静岡) 16m17 円盤投 岩瀬一輝(三好3愛知) 46m09 ハンマー投 白木康介(修文学院3愛知) 59m60 やり投 鈴木凰士朗(市岐阜商3岐阜) 63m11 八種競技 松岡恵吾(磐田北3静岡) 5403点 男子総合 中京大中京(愛知) 56点 [adinserter block="4"] ●女子 100m 小針陽葉(富士市立3静岡) 12秒02(-0.3) 200m 佐野釉梨(静岡市立3静岡) 24秒32(-2.2) 400m 今峰紗希(済美2岐阜) 55秒54 800m 遠藤瑞季(富士市立3静岡) 2分08秒52 1500m 児玉彩花(光ヶ丘女2愛知) 4分31秒82 3000m 大谷芽以(浜松市立2静岡) 9分29秒77 100mH 三好澄果(豊川2愛知) 13秒92(-1.5) 400mH 植川柚季(沼津東3静岡) 61秒92 5000m競歩 川原愛夏(豊川3愛知) 25分09秒50 4×100mR 中京大中京(愛知) 45秒82 4×400mR 豊橋南(愛知) 3分43秒70 走高跳 今浦彩葉(中京大中京2愛知) 1m64 棒高跳 草野咲蕾(中京大中京3愛知) 3m40 走幅跳 水野文由里(中京大中京3愛知) 6m12(+1.5) 三段跳 橋本詩音(静岡雙葉3静岡) 12m62(+2.2) 砲丸投 世古櫻紗(松阪商3三重) 13m87 円盤投 世古櫻紗(松阪商3三重) 44m92 ハンマー投 鈴木菜摘(浜松湖北3静岡) 49m89 やり投 平岩里彩(至学館3愛知) 45m95 七種競技 髙塚虹百(中京大中京3愛知) 4451点 女子総合 中京大中京(愛知) 108点RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2026.06.11
月刊陸上競技2026年7月号
-
2026.06.11
-
2026.06.11
-
2026.06.05
2026.05.13
ユニクロ女子陸上競技部が新ユニフォームを発表! 東日本実業団選手権から着用予定
2026.05.19
2026高校最新ランキング【男子】
-
2026.05.27
Latest articles 最新の記事
2026.06.11
月刊陸上競技2026年7月号
Contents トップアスリート特集&NEWS ノア・ライルズ 魅せたとびきりZENKAIパワー To the top 2026 村竹ラシッド(JAL) 何度跳ね返されても挑み続ける 橋岡優輝(富士通)歩んできた険しい […]
2026.06.11
朝原宣治さんが日本マスターズ連合の会長に就任! 「マスターズ陸上の魅力を社会全体に広げていきたい」
日本マスターズ陸上競技連合は6月11日に理事会を開催し、新会長に北京五輪男子4×100mリレー銀メダリストの朝原宣治さんを選任したと発表した。 マスターズ陸上は、競技レベルや記録に関係なく、生涯にわたって陸上競技を楽しむ […]
2026.06.11
100m連覇懸かる桐生祥秀「2連覇とタイムを狙いたい」10年前は「100%悔しさ」/日本選手権
◇第110回日本選手権(6月12~14日/愛知・パロマ瑞穂スタジアム) 名古屋アジア大会代表選考会を兼ねた日本選手権を翌日に控え、男子100m前回Vの桐生祥秀(日本生命)が前日会見に登壇した。 広告の下にコンテンツが続き […]
2026.06.11
坂口はなが投てき3冠に挑戦 女子400mHは楠田ゆうなと笠松悠花が激突! 110mH・髙城昊紀は記録に注目/IH南九州
滋賀インターハイ(7月30日~8月5日)を懸けた地区大会が6月に各地で行われる。 インターハイ南九州地区大会(熊本、宮崎、鹿児島、沖縄)は6月12日から15日まで沖縄県総合運動公園陸上競技場で開かれる。 広告の下にコンテ […]
Latest Issue
最新号
2026年7月号 (6月12日発売)
特集 村竹&橋岡&諸田
インターハイ特集!