2024.05.31
世界最高峰のダイヤモンドリーグ(DL)第6戦のオスロ大会(ノルウェー)が5月30日に行われ、男子100mにサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)が出場。9秒99(+0.4)をマークして2位に入った。
サニブラウンはスタンドにほど近い8レーン。スタートの反応こそライバルに先を行かれたものの、今季、手応えをつかんでいるという鋭い加速を見せると、中盤以降の局面でトップ争いを繰り広げ、最後は身体を突き出してフィニッシュした。
実力者アカニ・シンビネ(南アフリカ)にあと0.05秒に迫り、DL過去最高位の2位。自身5度目の9秒台をマークし、パリ五輪参加標準記録(10秒00)をクリアした。これにより、昨年のブダペスト世界選手権入賞しているサニブラウンは、日本陸連の選考要項に沿ってパリ五輪代表に内定。東京五輪(200m)に続いて2大会連続五輪を決めた。
レース後のフラッシュインタビューでは「2週間前(セイコーゴールデングランプリ)は満足できなかったですが、いくつか修正して臨み、今日は良くなりました」とサニブラウン。ただ、「取り組むべきことは常にある」と気を引き締める。
サニブラウンは22年オレゴン、23年ブダペストと100mで世界選手権2大会連続ファイナルに進出。100mのベストは9秒97(日本歴代2位)を持つ。今季は「調子が良い」と語っていたようにシーズン序盤から10秒0台を連発。5月19日のセイコーゴールデングランプリ(国立競技場)では予選で10秒07をマークしながら、決勝は脚のケイレンにより8位だった。
次戦はDLストックホルム(6月2日)にエントリーしている。連戦になるが「世界大会のラウンドを想定すれば良い経験になる」とした。
トラック&フィールドのパリ五輪代表内定は5人目。これまで女子やり投の北口榛花(JAL)、男子110mハードルの泉谷駿介(住友電工)、男子3000m障害の三浦龍司(SUBARU)、女子5000mの田中希実(New Balance)が内定している。
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Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
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豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)