2024.05.19
◇セイコーゴールデングランプリ(5月19日/東京・国立競技場)
世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが行われ、女子100mハードルで田中佑美(富士通)が12秒90(-0.6)で2位に入った。
レース後は「もう一息欲しかったところではありますが、1つのレースとしてはまあまあ良かったと思います」と、ひとまずは納得の表情だった。
前週の木南記念は予選で12秒94をマークしたのち、今大会に合わせるために決勝レースを棄権していた。万全の状態でこの日を迎え、「ウォーミングアップの段階では身体がグングングンと進む感じで、1台目でちょっと詰まる感じがあった」という。レースプランとしては「前半から周りを離しながら、後半にさらに差を広げる展開」を考えていた。
ただ、実際は思ったようなレースには持ち込めなかった。「そこまで自然にスピードが上がってくれず、減速しないように、という意識に切り替えた」。それでも優勝した呉艶妮(中国)には後半に離されたものの、呉に食らいつくようにして3位以下を引き離した。
「中盤まで他の選手と競っているのは感じていたので、そのなかで大崩れせずにそれなりのタイムが出たことは評価したいと思います」
昨年は12秒台に突入し、ブタペスト世界選手権にも出場した。しかし、初の大舞台は「おじけづいてしまって、攻めるはずが守りになって、良いことは何もなかった」と苦い思いとして残った。だからこそ、今夏のパリ五輪は「意地でも行きたい」と力を込める。
「いろいろな方に『今年は良いね』と言っていただけるのは嬉しいです。でも、自分の気持ち的には常にギリギリ。試合は1つ1つ終わっていきますが、自分のなかではすべて延長線上にあるので、日本選手権でフィナーレを迎えて、最後のパリに挑みたいです」
最大目標を達成するために、田中は1つの結果に一喜一憂することなく、前だけを見ている。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2024.07.27
混合競歩代表の川野将虎「自分らしい粘り強い歩きで上位を目指したい」/パリ五輪
-
2024.07.27
-
2024.07.26
-
2024.07.25
2024.07.24
やり投・北口榛花がオメガのアンバサダーに就任!パリ代表の阿部兄妹、早田ひなら6人
-
2024.07.20
-
2024.07.02
-
2024.07.24
-
2024.06.28
-
2024.06.29
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.07.27
女子競歩の岡田久美子は調整順調「メダルを狙える位置。新たな挑戦でワクワクしている」/パリ五輪
パリ五輪・陸上競技に向けて日本代表選手団が7月27日午前、出国前に羽田空港で会見を行い、意気込みを語った。 2016年リオ、21年東京に続く3大会連続の五輪代表となる女子競歩の岡田久美子(富士通)は「いよいよだなという気 […]
2024.07.27
中大ルーキー・岡田開成が3000m7分55秒41! U20歴代4位の好タイム
7月26日、中大多摩キャンパス競技場で「Summer Night Run Festival in CHUO」が行われ、男子3000mで岡田開成(中大1)が7分55秒41とU20歴代4位のタイムをマークした。 同大会はこれ […]
Latest Issue
最新号
![2024年8月号 (7月12日発売)](https://www.rikujyokyogi.co.jp/wp-content/uploads/2024/07/202408cover.jpg)
2024年8月号 (7月12日発売)
W別冊付録
パリ五輪観戦ガイド&福岡インターハイ完全ガイド