◇第103回関東インカレ(5月9~12日/東京・国立競技場)4日目
関東インカレの最終日が行われ、男子1部5000mはヴィクター・キムタイ(城西大4)が13分37秒62で、シャドラック・キップケメイ(日大2)との競り合いを制し、チームを1部残留に導く優勝を飾った。
日本人トップの3位争いも混戦となり、ラスト1周で前に出た兵藤ジュダ(東海大3)が、同学年の山口智規(早大)の追い上げを0.14秒差でかわす13分49秒98の自己新で制した。
2日前に予定されていた予選がなくなり、40人の一発決勝に。「人数が多かったので難しかったですが、前のほうでレースをしようと思っていました。上がったり下がったりしたところはあったけど、うまくはまったと思います」。残り4周で1年生の岡田開成(中大)、残り2周からは武田和馬(法大4)が仕掛ける中で冷静に対応し、ラスト1周、残り300mの2段階でスパートして逃げ切った。
静岡・東海大翔洋高3年時にインターハイ800m優勝、1500m2位の実績を残しているが、距離を延ばしつつある大学では「思うような結果がなかなか出せませんでした」。日本人トップについては「素直にうれしいですし、これを弾みにしたい」と振り返る。
初日の10000mでは同期の花岡寿哉が、レースの主導権を握る場面を作って5位に入賞。その走りに、チームメイトとして頼もしく、ライバルとしては大きな刺激を受けた。「勝ちにこだわる」をスローガンに掲げるチームに合って、「ここで日本人を相手に勝つというのは大きい」と胸を張る。
1区を走った今年の箱根駅伝後は、体調不良やケガなどで継続したトレーニングをなかなか積めなかった。その中でも、臀部を中心とした補強に取り組んだという。3月中旬からトレーニングも流れに乗っているが、「腰高のフォームになっていきています」と効果を実感。それまで多かった膝下のケガもなくなり、「タイムはまだまだ伸ばせる」と手応えを感じている。
「5000mは13分30秒切り、10000mは27分台を出したい」と兵藤。花岡とともに、「チームの勢いをつけられるようにしていきたい」と意気込みを語った。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.17
女子砲丸投・鞏立姣が現役引退 世界選手権2連覇含む8大会連続メダル獲得
-
2025.11.16
2025.11.10
日本テレビ菅谷大介アナウンサーが死去 53歳 箱根駅伝のスタート、フィニッシュ実況も担当
-
2025.11.10
-
2025.11.14
-
2025.11.16
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.17
長谷川体育施設が日本陸連のオフィシャルサポーティングカンパニーに “協働”と“共創”目指す
日本陸連は11月17日、新たな協賛企業として、スポーツ施設総合建設業の長谷川体育施設(本社・東京都世田谷区/仁ノ平俊和社長)が決定したと発表した。11月からの契約で、カテゴリーとしては「オフィシャルサポーティングカンパニ […]
2025.11.17
男子は東京世界陸上5000m11位のキプサング、女子はアメバウが制覇 そろってツアー2勝目/WAクロカンツアー
世界陸連(WA)クロスカントリーツアー・ゴールドの第4戦「クロス・インターナショナル・デ・ソリア」が11月16日、スペイン北部のソリアで開催され、男子(8km)はM.キプサング(ケニア)が23分10秒で優勝した。 キプサ […]
2025.11.17
女子砲丸投・鞏立姣が現役引退 世界選手権2連覇含む8大会連続メダル獲得
女子砲丸投の五輪・世界選手権金メダリストの鞏立姣(中国)が現役を引退することがわかった。 鞏立姣は東京五輪で金メダルを獲得している36歳。世界選手権では2017年ロンドン、19年ドーハ大会で2連覇している。 18歳で初出 […]
2025.11.16
佐久長聖2時間4分57秒で27連覇 長野東1時間8分10秒でV17 地区代表は2年連続で長野日大&新潟一/北信越高校駅伝
北信越高校駅伝が11月16日、新潟市のデンカビッグスワンスタジアムを発着とする駅伝周回コースで行われ、男子(7区間42.195Km)は佐久長聖(長野)が2時間4分57秒で27連覇を決めた。女子(5区間21.0975Km) […]
2025.11.16
高知男女V 高知農は県高校最高記録 山田が中盤独走 地区代表は宇和11年ぶり、女子の新居浜東は初の全国/四国高校駅伝
全国高校駅伝の地区代表を懸けた四国高校駅伝は11月16日、徳島県鳴門市の鳴門・大塚スポーツパーク周辺長距離走路で行われ、男女ともに高知勢が2連覇した。男子(7区間42.195km)は高知農が2時間6分22秒と、県大会でマ […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025