HOME 国内

2024.02.25

男子は山口智規が29分16秒で優勝!井川龍人との早大現役・OBラスト勝負を制す/日本選手権クロカン
男子は山口智規が29分16秒で優勝!井川龍人との早大現役・OBラスト勝負を制す/日本選手権クロカン

24年日本選手権クロカン男子を制した山口智規(早大、左)

◇第107回日本選手権クロスカントリー(2月25日/福岡・海の中道海浜公園)

世界クロスカントリー選手権(3月30日/セルビア・ベオグラード)の代表選考会を兼ねた第107回日本選手権クロスカントリーが行われ、男子(10km)は山口智規(早大)が29分16秒で優勝した。最後は早大の先輩である井川龍人(旭化成)との壮絶なデッドヒートを同タイムながら制した。

昨年11月の上尾ハーフでは大迫傑(現・Nike)の早大記録を31秒も塗り替える1時間1分16秒をマークし、初めて出場した正月の箱根駅伝では、1995年に渡辺康幸(現・住友電工監督)が打ち立てた早大記録を17秒上回る1時間6分31秒で区間4位・8人抜きの力走。偉大な先輩たちを上回り、その存在感を高めていた。

広告の下にコンテンツが続きます

その後も1月31日の早大競技会10000mでは練習の一環ながら、自己ベストを1分以上更新する28分17秒87。「(5月の)日本選手権10000mのワイルドカードを目指して」出場した今大会も、「疲労があって調子が悪い」中でも見事な走りを見せた。

「ペースがはまったので、最後の1周すごくしんどかったけど、うまく流れてくれて思うようなレースができました」。

上尾ハーフの結果から、ニューヨークシティ・ハーフ(3月17日)への出場権をつかみ、これで世界クロカンの代表入りにも大きく近づいた。「トラックで勝負したい」という大学2年生は、さらなる飛躍への下地ができつつある。

女子8kmは地元・北九州市立高出身の酒井美玖(肥後銀行)が26分11秒で、⽥浦英理歌(積水化学)を同タイムながら抑えて優勝。U20の男子8kmは濵口大和(佐久長聖高・長野)が23分35秒、女子6kmは奥本菜瑠海(大分東明高)が20分16秒でそれぞれ制した。

世界クロカン男女混合8kmリレーの選考レースを兼ねた福岡クロカンシニア2kmは、男子は新家裕太郎(愛三工業)が5分43秒、女子は田中希実(New Balance)が6分21秒で快勝した。

◇第107回日本選手権クロスカントリー(2月25日/福岡・海の中道海浜公園) 世界クロスカントリー選手権(3月30日/セルビア・ベオグラード)の代表選考会を兼ねた第107回日本選手権クロスカントリーが行われ、男子(10km)は山口智規(早大)が29分16秒で優勝した。最後は早大の先輩である井川龍人(旭化成)との壮絶なデッドヒートを同タイムながら制した。 昨年11月の上尾ハーフでは大迫傑(現・Nike)の早大記録を31秒も塗り替える1時間1分16秒をマークし、初めて出場した正月の箱根駅伝では、1995年に渡辺康幸(現・住友電工監督)が打ち立てた早大記録を17秒上回る1時間6分31秒で区間4位・8人抜きの力走。偉大な先輩たちを上回り、その存在感を高めていた。 その後も1月31日の早大競技会10000mでは練習の一環ながら、自己ベストを1分以上更新する28分17秒87。「(5月の)日本選手権10000mのワイルドカードを目指して」出場した今大会も、「疲労があって調子が悪い」中でも見事な走りを見せた。 「ペースがはまったので、最後の1周すごくしんどかったけど、うまく流れてくれて思うようなレースができました」。 上尾ハーフの結果から、ニューヨークシティ・ハーフ(3月17日)への出場権をつかみ、これで世界クロカンの代表入りにも大きく近づいた。「トラックで勝負したい」という大学2年生は、さらなる飛躍への下地ができつつある。 女子8kmは地元・北九州市立高出身の酒井美玖(肥後銀行)が26分11秒で、⽥浦英理歌(積水化学)を同タイムながら抑えて優勝。U20の男子8kmは濵口大和(佐久長聖高・長野)が23分35秒、女子6kmは奥本菜瑠海(大分東明高)が20分16秒でそれぞれ制した。 世界クロカン男女混合8kmリレーの選考レースを兼ねた福岡クロカンシニア2kmは、男子は新家裕太郎(愛三工業)が5分43秒、女子は田中希実(New Balance)が6分21秒で快勝した。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.17

日本陸連が育成年代の競技会ガイドラインを策定 来年の滋賀インターハイについて18時開始案など対応継続

日本陸連は12月17日に第106回理事会を開き、「育成年代における競技会ガイドライン」を策定したことを発表した。 このガイドラインは日本陸連がかねてから示している「競技者育成指針」に基づいたもので、「育成年代における競技 […]

NEWS 世界リレー日本代表要項を発表!北京世界選手権のメダル、出場目指して 世界競歩チーム選手権、世界ロードラニング選手権も

2025.12.17

世界リレー日本代表要項を発表!北京世界選手権のメダル、出場目指して 世界競歩チーム選手権、世界ロードラニング選手権も

日本陸連は12月17日、ボツワナ・ハボローネで26年5月2日~3日に開催される世界リレーの日本代表選考要項を発表した。 2027年北京世界選手権の出場権獲得、および世界選手権でのメダル獲得のため、戦略的に選手団をは編成す […]

NEWS U20世界選手権の日本代表選考要項を発表!U20世界8位以内など記録重視の選考に

2025.12.17

U20世界選手権の日本代表選考要項を発表!U20世界8位以内など記録重視の選考に

日本陸連は12月17日、米国・オレゴンで8月5日~9日に開催されるU20世界選手権の日本代表選考要項を発表した。 世界で活躍できるU20カテゴリートップレベルの競技者を派遣し、金メダル獲得を目指す選手団を編成する方針。参 […]

NEWS 26年日本選手権の参加資格発表 参加標準と申込資格記録の2つを採用 アジア大会選考

2025.12.17

26年日本選手権の参加資格発表 参加標準と申込資格記録の2つを採用 アジア大会選考

日本陸連は12月17日、第106回理事会を開き、来年の第110回日本選手権の参加資格について発表した。 今回は「参加標準記録」と「申込資格」の2つの参加資格を設定し、参加標準記録は高く定められている。ターゲットナンバー( […]

NEWS 今年度限りでの「引退」を表明した村澤明伸インタビュー【後編】 〝ぬけぬけ病〟に苦しんだ実業団生活、来年度からはチームのコーチに就任

2025.12.17

今年度限りでの「引退」を表明した村澤明伸インタビュー【後編】 〝ぬけぬけ病〟に苦しんだ実業団生活、来年度からはチームのコーチに就任

全国高校駅伝や箱根駅伝でヒーローになった村澤明伸(SGホールディングス、34歳)が今年度限りでの「引退」を表明した。実業団では故障に苦しみながら、マラソンにも挑戦。北海道マラソンで優勝して、MGCにも出場した。来年度から […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top