◇第107回日本選手権20km競歩(2月18日/兵庫県神戸市・六甲アイランド)
パリ五輪代表選考会となる第107回日本選手権20km競歩が行われ、女子は藤井菜々子(エディオン)が1時間27分59秒の大会新記録で2年連続3度目の優勝。派遣設定記録(1時間28分30秒)を突破して優勝したことで、パリ五輪代表に内定した。
「今日は派遣設定記録の突破と優勝での内定が目標だったのでホッとしています」と藤井。「10kmまで4分25秒前後で押していって、そこから少しずつ上げられれば1時間27分台、と思っていました。その通りのレースができました」。
岡田久美子(富士通/1時間27分41秒=日本記録)に次ぐ、日本女子2人目の1時間28分切りは、5年ぶりの自己ベストだった。
「呼吸も乱れず、身体も動いて余裕がありました」。5kmは岡田、柳井綾音(立命大)と3人の集団で22分03秒。徐々に前を引くと、10kmは44分02秒で通過した。「15km過ぎから暑さも風も出てきたので、ラスト3kmはきつくて(1km)4分28秒とかに落ちてしまいました。そこが課題です」と振り返る。
19年ドーハ世界選手権7位、22年オレゴン世界選手権6位と本番での強さを持つ一方、そのポテンシャルから見れば記録面では殻を破れていなかった。14位に終わった昨年のブダペスト世界選手権は「速いペースでまったく戦えなかったのがショックでした」。
それ以降は「(1km)4分20~25秒のレースペースを身体に刻み込んできた」と藤井。秋からはカーボン入りのやや底に厚みのあるシューズを履き、「結構、反発をもらえています」。1月のナショナルチーム合宿で「4分25秒で長い距離を歩けていたので、これは(記録が)出るかな」と手応えをつかんでスタートラインに立っていた。
3年前の東京五輪は「挑戦者の気持ち」で臨んだが、今回は「エースとして引っ張っていく立場」と自覚を持つ。
パリ五輪では「上位入賞」を目指す。そのためには「もっと国際レースに出て学びたい。後半にラップが上がったり、揺さぶりがあったり。強い選手は連戦しているので、そうしたところで学んでいきたい」。
記録を持って世界大会に臨むことで、「自信になります。先頭集団に食らいつきたい」。この後は国際レースを数本積む予定で「パリまでにもっと記録を」と、日本記録更新も見据えている。
2位に入った岡田は1時間29分03秒をマークし、派遣設定記録には届かなかったものの、参加標準記録(1時間29分20秒)をクリア。自己3番目の好記録だった。前日本競歩能美大会で派遣設定記録を突破する選手が現われなければ、3大会連続オリンピック代表をたぐり寄せそうだ。
昨年は腰のケガにより35km競歩で出場予定だったブダペスト世界選手権を欠場。一時は引退もよぎったが、北口榛花(JAL)と話す機会があり、その際に身体を一から見直して蘇った。「ここから半年で強度を上げていきたい」と、3度目のオリンピックに視線を向けていた。
【動画】パリ五輪内定!藤井菜々子のしなやかで力強い歩き
【#日本選手権20km競歩】#世界一熾烈な代表争い
— 日本陸上競技連盟 (@jaaf_official) February 18, 2024
//
2連覇でパリ五輪内定🇫🇷上位入賞を目指す👍
✨女子20km競歩
✨1位🏅#藤井菜々子(エディオン)1時間27分59秒※大会新
\\
応援ありがとうございました🙋♂️🙋♀️
✅https://t.co/6hpho8EwGu#ダイヤモンドアスリート修了生 #神戸競歩 #競歩 #Racewalking… pic.twitter.com/4idHK8mlMw
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2026.01.13
【トレーニング講座】円盤投(2026年2月号掲載)/日下望美
2026.01.12
積水化学で世界へ!800m・久保凛が意気込み「五輪ファイナリストという目標に向かって」
2026.01.12
800m日本記録保持者・久保凛が今春、積水化学へ!TWOLAPS拠点に世界へチャレンジ
2026.01.12
800m日本記録保持者・久保凛が今春、積水化学へ!TWOLAPS拠点に世界へチャレンジ
-
2026.01.11
-
2026.01.11
2025.12.21
早大が来春入部選手発表!高校駅伝1区激闘の増子陽太、新妻、本田がそろって加入!
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.21
【大会結果】第37回全国高校駅伝・女子(2025年12月21日)
-
2025.12.14
-
2025.12.21
-
2025.12.21
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2026.01.13
【トレーニング講座】円盤投(2026年2月号掲載)/日下望美
月刊陸上競技で連載している「トレーニング講座」。種目ごとに全国の指導者の方々にご執筆いただいています! 月刊陸上競技2025年12月号の「円盤投」で掲載されている練習動画はこちらをチェック! 広告の下にコンテンツが続きま […]
2026.01.12
800m日本記録保持者・久保凛が今春、積水化学へ!TWOLAPS拠点に世界へチャレンジ
女子800m日本記録保持者の久保凛(東大阪大敬愛高3)が今春、積水化学へ入社することが発表された。 久保は和歌山県出身。小学生の頃は従姉妹の久保建英(スペインリーグ/レアル・ソシエダ)と同じサッカーをしていたが、中学から […]
2026.01.12
ハーフ世界記録保持者キプリモが貫録の3連覇!女子はゲティチが快勝 混合リレーは豪州が金/世界クロカン
1月10日、米国・フロリダ州タラハシーで世界クロスカントリー選手権が開催され、シニア男子(10km)ではJ.キプリモ(ウガンダ)が28分18秒で3連覇した。 キプリモはハーフマラソンで世界記録(56分42秒、25年)をも […]
2026.01.12
東京世界陸上10000m銅・アルムグレンがバレンシア男子10km欧州新の26分45秒!ヒューストン・ハーフでサミュエル大会新
1月10日、スペインで10Kバレンシア・イベルカハが開催され、男子10kmでは、東京世界選手権10000m銅メダルのA.アルムグレン(スウェーデン)が欧州新の26分45秒で優勝した。 アルムグレンは現在30歳。25年から […]
Latest Issue
最新号
2026年2月号 (1月14日発売)
EKIDEN Review
第102回箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
全国高校駅伝
全国中学校駅伝
富士山女子駅伝
