HOME 国内

2024.02.05

田中希実 1500m室内日本新も「スッキリしていない。悔しさ大きい」1年前より成長も実感
田中希実 1500m室内日本新も「スッキリしていない。悔しさ大きい」1年前より成長も実感

女子1500mで室内日本記録を樹立した田中希実(New Balance)

世界陸連室内ツアー・ゴールドのニューバランス室内グランプリ(米国ボストン)の女子1500mに出場した田中希実(New Balance)は、室内日本新となる4分08秒46をマークして9位だった。

積極的なレース運びを見せるも、5000mで14分00秒21の世界記録を持つG.ツェガイ(エチオピア)らのペースからは離された。その後はやや単独で走る場面もあり「ポツンとなってしまい、エチオピア勢と私、その他の選手と意図がバラバラなレース」(田中)になった。競り合いとなったほうが持ち味が発揮される田中だけあり、なかなかリズムが作れず、「ラストも上げられなかったのは課題」と話す。

前年に出した自身の室内日本記録を塗り替えるも「そんなにスッキリしていない。悔しさのほうが大きいです」と唇を噛む。それでも、「1年前は萎縮していましたが、今年はさらにハイレベルな選手でしたが、今回はロードで1マイルを走ったり、ケニア合宿だったりをしたことで不安や恐怖はいつもよりなかった」と成長も感じている。

1月のケニア合宿ではマラソン選手の「ハードワークに合わせ、今までにないくらいハード」な日々を過ごした。今回は1500mということやレース展開もあり「きつさに対しての身体の動かし方くらいでしか、経験を生かせなかった。(やってきたことを)試すことさえできなかった」と言う。

5000mでブダペスト世界選手権8位入賞したが、こだわりの強い1500mでは準決勝止まりとなり、記録も東京五輪から3分台を出せていないため、モヤモヤもある。「五輪までに世界と戦えるイメージを作れるように海外転戦していきたい」と見据えていた。

世界陸連室内ツアー・ゴールドのニューバランス室内グランプリ(米国ボストン)の女子1500mに出場した田中希実(New Balance)は、室内日本新となる4分08秒46をマークして9位だった。 積極的なレース運びを見せるも、5000mで14分00秒21の世界記録を持つG.ツェガイ(エチオピア)らのペースからは離された。その後はやや単独で走る場面もあり「ポツンとなってしまい、エチオピア勢と私、その他の選手と意図がバラバラなレース」(田中)になった。競り合いとなったほうが持ち味が発揮される田中だけあり、なかなかリズムが作れず、「ラストも上げられなかったのは課題」と話す。 前年に出した自身の室内日本記録を塗り替えるも「そんなにスッキリしていない。悔しさのほうが大きいです」と唇を噛む。それでも、「1年前は萎縮していましたが、今年はさらにハイレベルな選手でしたが、今回はロードで1マイルを走ったり、ケニア合宿だったりをしたことで不安や恐怖はいつもよりなかった」と成長も感じている。 1月のケニア合宿ではマラソン選手の「ハードワークに合わせ、今までにないくらいハード」な日々を過ごした。今回は1500mということやレース展開もあり「きつさに対しての身体の動かし方くらいでしか、経験を生かせなかった。(やってきたことを)試すことさえできなかった」と言う。 5000mでブダペスト世界選手権8位入賞したが、こだわりの強い1500mでは準決勝止まりとなり、記録も東京五輪から3分台を出せていないため、モヤモヤもある。「五輪までに世界と戦えるイメージを作れるように海外転戦していきたい」と見据えていた。

日本新が8個!田中希実の自己ベストをチェック

800m 2.02.36=日本歴代5位 1000m 2.37.33=日本記録 1500m 3.59.19=日本記録 3000m 8.40.84=日本記録 5000m 14.29.18=日本記録 10000m 31分59秒89 1マイル 4分28秒94=日本記録 5km(女子単独) 15分34秒=日本記録 室内1500m 4分08秒46=室内日本記録 室内3000m 8分45秒64=室内日本記録

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.12.12

日本GPシリーズチャンピオンは福部真子と筒江海斗!種目別800mは落合晃&久保凛の高校日本記録保持者コンビがV、女子1500m田中希実が4連覇

日本グランプリ(GP)シリーズ2024のシリーズチャンピオンが発表され、男子は400mハードルの筒江海斗(ST-WAKO)、女子は100mハードルの福部真子(日本建設工業)と、ともにパリ五輪のハードル種目代表が初の栄冠に […]

NEWS 青学大・原晋監督 連覇へ「山で区間新を出せる準備」チームの雰囲気「単なる仲良しクラブじゃない」

2024.12.12

青学大・原晋監督 連覇へ「山で区間新を出せる準備」チームの雰囲気「単なる仲良しクラブじゃない」

第101回箱根駅伝に出場する前回王者の青学大が、東京の青山キャンパスで壮行会を開き、原晋監督やエントリー選手たちが登壇した。その後、会見が開かれて報道陣の取材に応えた。 原監督が掲げた恒例の作戦名は「あいたいね大作戦」。 […]

NEWS 青学大がキャンパスで箱根駅伝壮行会 太田蒼生「俺が箱根を勝たせてやる」残り3週間で体調管理徹底で臨む構え

2024.12.12

青学大がキャンパスで箱根駅伝壮行会 太田蒼生「俺が箱根を勝たせてやる」残り3週間で体調管理徹底で臨む構え

第101回箱根駅伝に出場する前回王者の青学大が、東京の青山キャンパスで壮行会を開き、原晋監督やエントリー選手たちが登壇した。 関係者だけでなく、学生やファンなどが見守るなか、一部授業のある選手以外が一人ひとりあいさつ。主 […]

NEWS 世界陸連が6つの世界記録を承認 川野将虎が男子35km初代世界記録保持者に

2024.12.12

世界陸連が6つの世界記録を承認 川野将虎が男子35km初代世界記録保持者に

12月11日、世界陸連は5月から10月にかけて誕生した世界記録を正式に承認したことを発表した。 10月27日の日本選手権35km競歩(山形・高畠)で、川野将虎(旭化成)が樹立した2時間21分47秒も世界記録として認定。同 […]

NEWS 月刊陸上競技2025年1月号

2024.12.12

月刊陸上競技2025年1月号

Contents W別冊付録 箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望 大会報道 福岡国際マラソン 吉田祐也 日本歴代3位の激走 涙の復活劇 全日本実業団対抗女子駅伝 JP日本郵政グループ 4年ぶりV 地域実業団駅伝 中学 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年12月号 (11月14日発売)

2024年12月号 (11月14日発売)

全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会

page top