2024.02.05
昨年10月のシカゴマラソンで2時間0分35秒の世界新記録を打ち立てたケルヴィン・キプトゥム(ケニア)が、今年4月14日のロッテルダムマラソンに出場し、2時間切りを目指すことが明らかになった。
これはロッテルダムマラソンの主催者や、キプキプトゥムとパートナーシップ契約を締結を結んだスマートウェアラブル「Amazfit」などを手がけるゼップ・ヘルス・コーポレーションが発表したもの。キプトゥムは7月のパリ五輪マラソンにも出場を予定しているという。
キプトゥムはケニア西部のチェプコリオ出身。トラックでの実績はほとんどないなか、ハーフマラソンで結果を残し、20年には丸亀国際ハーフマラソンにも出場している。同年12月にはバレンシアハーフで58分42秒をマーク。若手の有力選手としてみられるようになった。
22年12月にバレンシアマラソンで2時間1分53秒と鮮烈なマラソンデビューを飾ると、昨年のロンドンでは雨にもかかわらず2時間1分25秒の歴代2位の好タイムで優勝。10月のシカゴでは母国の英雄、エリウド・キプチョゲが持つ世界記録(2時間1分09秒)を塗り替えて、一躍世界のトップへと登り詰めた。
マラソンでの1時間台は19年にキプチョゲが非公認競技会で1時間59分40秒を出しているものの、公認レースでは前人未踏の領域であり、“人類の夢”とも称されている。昨年12月に24歳になったばかりのキプトゥムは夢の領域に最も近い存在として、出場するレースなどが注目されていた。
19年にペースメーカーとしてロッテルダムに出場しているキプトゥム。「平坦なコースは速いレースに適している。少なくとも世界記録を更新したいと思っている。準備が上手くいって、コンディションに問題がなければ、記録を塗り替えることはできるだろうし、“サブ2”の壁に近づけるだろう」と話している。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
-
2024.12.12
-
2024.12.12
-
2024.12.11
2024.12.07
不破聖衣来が10000mに出場し12位でフィニッシュ 完全復活へ実戦積む/エディオンDC
-
2024.11.24
-
2024.11.20
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.12.12
日本GPシリーズチャンピオンは福部真子と筒江海斗!種目別800mは落合晃&久保凛の高校日本記録保持者コンビがV、女子1500m田中希実が4連覇
日本グランプリ(GP)シリーズ2024のシリーズチャンピオンが発表され、男子は400mハードルの筒江海斗(ST-WAKO)、女子は100mハードルの福部真子(日本建設工業)と、ともにパリ五輪のハードル種目代表が初の栄冠に […]
2024.12.12
世界陸連が6つの世界記録を承認 川野将虎が男子35km初代世界記録保持者に
12月11日、世界陸連は5月から10月にかけて誕生した世界記録を正式に承認したことを発表した。 10月27日の日本選手権35km競歩(山形・高畠)で、川野将虎(旭化成)が樹立した2時間21分47秒も世界記録として認定。同 […]
2024.12.12
月刊陸上競技2025年1月号
Contents W別冊付録 箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望 大会報道 福岡国際マラソン 吉田祐也 日本歴代3位の激走 涙の復活劇 全日本実業団対抗女子駅伝 JP日本郵政グループ 4年ぶりV 地域実業団駅伝 中学 […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会