HOME 国内

2023.10.15

3位・細田あいが積極レースに「やりきった結果」ファイナルチャレンジへ「勝ちに行くレース経験できたことはプラス」/MGC
3位・細田あいが積極レースに「やりきった結果」ファイナルチャレンジへ「勝ちに行くレース経験できたことはプラス」/MGC

23年MGC女子で3位に入った細田あい

◇マラソングランドチャンピオンシップ(MGC/10月15日、東京・国立競技場発着)

来年夏のパリ五輪マラソン代表選考レースのMGCが行われ、細田あい(エディオン)が2時間24分50秒で3位。2位の一山麻緒(資生堂)とは7秒差で、今大会での五輪代表即時内定は得られなかった。

「代表権を狙っていたので、ショック」というのが第一声。だが、「やり切った結果です」と悔しさを押し殺す。

広告の下にコンテンツが続きます

1年前の10月、ロンドンマラソンで日本歴代8位の2時間21分42秒をマークし、今大会の有力候補に挙げられていた。自身も、「2位以内に入る」と決意の走り。23km過ぎに一山が先頭集団から抜け出した時に、すぐさま「ついていくべきだ」と判断。「挑戦しよう」とただ1人後ろについた。

その後は時に一山の前に出るなど、積極的なレースを展開。だが、30kmを過ぎて「雨もあって、身体も固まってきました」と、一山との差が少しずつ開いていく。上りに入るとさらに苦しい走りとなり、36kmで後方の集団に吸収された。

それでもあきらめずに最後まで歩を進め、国立競技場に入ってからも一山の背中を必死に追いかけた。あと一歩届かなかったが、「タイムだけを狙うレースではなく、勝ちに行くレースを経験できたことはプラスになります」と前を向く。

広告の下にコンテンツが続きます

五輪代表への道がこれで終わったわけではない。来年1月末の大阪国際、来年3月の名古屋ウィメンズのァイナルチャレンジにすぐさま気持ちを切り替えた。一つの目安となる「ファイナルチャレンジ設定記録」の2時間21分41秒は、自身のロンドンの記録を1秒上回るもの。それを誰も突破できなければ手にできる代表の座だが、「ファイナルチャレンジに向けて準備したい」。細田は自らの手で、パリ五輪をつかみに行く。

◇マラソングランドチャンピオンシップ(MGC/10月15日、東京・国立競技場発着) 来年夏のパリ五輪マラソン代表選考レースのMGCが行われ、細田あい(エディオン)が2時間24分50秒で3位。2位の一山麻緒(資生堂)とは7秒差で、今大会での五輪代表即時内定は得られなかった。 「代表権を狙っていたので、ショック」というのが第一声。だが、「やり切った結果です」と悔しさを押し殺す。 1年前の10月、ロンドンマラソンで日本歴代8位の2時間21分42秒をマークし、今大会の有力候補に挙げられていた。自身も、「2位以内に入る」と決意の走り。23km過ぎに一山が先頭集団から抜け出した時に、すぐさま「ついていくべきだ」と判断。「挑戦しよう」とただ1人後ろについた。 その後は時に一山の前に出るなど、積極的なレースを展開。だが、30kmを過ぎて「雨もあって、身体も固まってきました」と、一山との差が少しずつ開いていく。上りに入るとさらに苦しい走りとなり、36kmで後方の集団に吸収された。 それでもあきらめずに最後まで歩を進め、国立競技場に入ってからも一山の背中を必死に追いかけた。あと一歩届かなかったが、「タイムだけを狙うレースではなく、勝ちに行くレースを経験できたことはプラスになります」と前を向く。 五輪代表への道がこれで終わったわけではない。来年1月末の大阪国際、来年3月の名古屋ウィメンズのァイナルチャレンジにすぐさま気持ちを切り替えた。一つの目安となる「ファイナルチャレンジ設定記録」の2時間21分41秒は、自身のロンドンの記録を1秒上回るもの。それを誰も突破できなければ手にできる代表の座だが、「ファイナルチャレンジに向けて準備したい」。細田は自らの手で、パリ五輪をつかみに行く。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.17

やり投・長沼元は74m70で予選36位にとどまる 最終調整で腰に痛み「力んでしまった」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)5日目 東京世界陸上5日目のイブニングセッションが行われ、男子やり投予選B組に出場した長沼元(スズキ)は74m70で組17位、全体36位で決勝進出はならなかった。 今季は自 […]

NEWS 鵜澤飛羽は1組5レーン ベドナレク、オガンドらパリ五輪入賞者と同組 200m準決勝スタートリスト発表/東京世界陸上

2025.09.17

鵜澤飛羽は1組5レーン ベドナレク、オガンドらパリ五輪入賞者と同組 200m準決勝スタートリスト発表/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場) 東京世界陸上6日目のイブニングセッションで行われる男子200m準決勝のスタートリストが発表され、予選6組を20秒39(±0)の3着で通過した鵜澤飛羽(JAL)は1組5レー […]

NEWS 200m・飯塚翔太は20秒64で予選組6着 地元開催に「この雰囲気で準決勝に立てていたら」/東京世界陸上

2025.09.17

200m・飯塚翔太は20秒64で予選組6着 地元開催に「この雰囲気で準決勝に立てていたら」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)5日目 東京世界選手権5日目のイブニングセッションが行われ、男子200m予選1組に出場した飯塚翔太(ミズノ)は20秒64(-0.2)で6着となり、準決勝進出はならなかった。 […]

NEWS 棒高跳ムーンが4m90でイシンバイェワ超えの3連覇!モリスとの白熱の米国対決制す/東京世界陸上

2025.09.17

棒高跳ムーンが4m90でイシンバイェワ超えの3連覇!モリスとの白熱の米国対決制す/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)5日目 東京世界陸上5日目のイブニングセッションが行われ、女子棒高跳はケイティ・ムーン(米国)が4m90で史上初の3連覇を達成した。 白熱の好勝負となった。その主役となった […]

NEWS 200m・水久保漱至は今季ベスト20秒51も予選敗退 「根本的な力が足りないと肌で感じた」/東京世界陸上

2025.09.17

200m・水久保漱至は今季ベスト20秒51も予選敗退 「根本的な力が足りないと肌で感じた」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)5日目 東京世界陸上5日目のイブニングセッションが行われ、男子200m予選3組に出場した水久保漱至(宮崎県スポ協)は20秒51(-0.3)の7着で、準決勝進出はならなかった […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年10月号 (9月9日発売)

2025年10月号 (9月9日発売)

【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/

page top