HOME 海外

2023.09.24

アセファが女子マラソンで2時間11分53秒! 従来の記録を2分以上更新する異次元の世界新/ベルリンマラソン

24日、ドイツで第49回ベルリンマラソンが行われ、女子ではティギスト・アセファ(エチオピア)が2時間11分53秒の世界新記録で優勝した。従来の世界記録は19年のシカゴでブリジット・コスゲイ(ケニア)がマークした2時間14分04秒。

昨年のベルリンでも優勝しているアセファは男子のペースメーカーに引っ張られながら、5kmを15分58秒で突っ込むと、その後は徐々にペースを上げて、中間点は1時間6分20秒というハイペースで通過する。この時点で他の選手は太刀打ちできず、リードを拡大した。

広告の下にコンテンツが続きます

驚異的だったのは後半の走りだった。20kmから25kmを15分48秒のペースで刻むと、25kmから30kmは15分32秒、30kmから35kmは15分29秒とさらにピッチを速めた。40kmを2時間5分13秒で通過したあとは、ラストの2.195kmも6分40秒。後半のハーフは1時間5分33秒と、前半より50秒ほど速いタイムでまとめ、従来の世界記録を2分以上縮めた。

アセファは1996年生まれの26歳。ジュニア期から400mや800mの短い距離が専門で、16年リオ五輪は800mに出場。800mのベストは1分59秒24を持つ。

18年にロードへ転向し、19年にはハーフマラソンで1時間8分24秒をマーク。22年3月にサウジアラビアで行われたリヤドマラソンで初マラソンを経験すると、昨年のベルリンでは当時世界歴代3位の2時間15分37秒で優勝を飾っていた。

24日、ドイツで第49回ベルリンマラソンが行われ、女子ではティギスト・アセファ(エチオピア)が2時間11分53秒の世界新記録で優勝した。従来の世界記録は19年のシカゴでブリジット・コスゲイ(ケニア)がマークした2時間14分04秒。 昨年のベルリンでも優勝しているアセファは男子のペースメーカーに引っ張られながら、5kmを15分58秒で突っ込むと、その後は徐々にペースを上げて、中間点は1時間6分20秒というハイペースで通過する。この時点で他の選手は太刀打ちできず、リードを拡大した。 驚異的だったのは後半の走りだった。20kmから25kmを15分48秒のペースで刻むと、25kmから30kmは15分32秒、30kmから35kmは15分29秒とさらにピッチを速めた。40kmを2時間5分13秒で通過したあとは、ラストの2.195kmも6分40秒。後半のハーフは1時間5分33秒と、前半より50秒ほど速いタイムでまとめ、従来の世界記録を2分以上縮めた。 アセファは1996年生まれの26歳。ジュニア期から400mや800mの短い距離が専門で、16年リオ五輪は800mに出場。800mのベストは1分59秒24を持つ。 18年にロードへ転向し、19年にはハーフマラソンで1時間8分24秒をマーク。22年3月にサウジアラビアで行われたリヤドマラソンで初マラソンを経験すると、昨年のベルリンでは当時世界歴代3位の2時間15分37秒で優勝を飾っていた。

女子マラソン世界歴代10傑

2.11.53 T.アセファ(エチオピア)   2023. 9.24 2.14.04 B.コスゲイ(ケニア)     2019.10.13 2.14.18 R.チェプンゲティチ(ケニア) 2022.10. 9 2.14.58 A.ベリソ(エチオピア)    2022.12. 4 2.15.25 P.ラドクリフ(英国)     2003. 4.13 2.16.28 R.ワンジル(ケニア)     2023. 3. 5 2.16.49 L.ギデイ(エチオピア)    2022.12. 4 2.16.56 T.ゲメチュ(エチオピア)   2023. 3. 5 2.17.01 M.ケイタニー(ケニア)    2017. 4.23 2.17.16 P.ジェプチルチル(ケニア)  2020.12. 6

ベルリンマラソンでのT.アセファの通過タイム

5km 15.58 10km 31.45(15.47) 15km 47.26(15.41) 20km 1.02.52(15.26) ハーフ 1.06.20 25km 1.18.40(15.48) 30km 1.34.12(15.32) 35km 1.49.41(15.29) 40km 2.05.13(15.32) フィニッシュ 2.11.53(6.40)

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.06.15

小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク

6月14日に米国・ポートランドで行われたポートランド・トラックフェスティバルの男子3000m障害で、小原響(GMOインターネットグループ)が日本歴代8位の8分22秒64をマークした。 大会は世界陸連コンチネンタルツアー・ […]

NEWS 久保凛が800m2分02秒76の大会新でV3!! 1500mと2年連続2冠「チームへの貢献を考えていた」/IH近畿

2025.06.15

久保凛が800m2分02秒76の大会新でV3!! 1500mと2年連続2冠「チームへの貢献を考えていた」/IH近畿

◇インターハイ近畿地区大会(6月12~15日/京都市・たけびしスタジアム京都)4日目 広島インターハイを懸けた近畿地区大会の4日目が行われ、女子800mは久保凛(東大阪大敬愛3大阪)が昨年自らがマークした大会記録を0.7 […]

NEWS 青学大・塩出翔太が10000m28分55秒81の自己新!800mは金子1分46秒59、日本インカレ400m2連覇の田邉1分48秒16/日体大長距離競技会

2025.06.15

青学大・塩出翔太が10000m28分55秒81の自己新!800mは金子1分46秒59、日本インカレ400m2連覇の田邉1分48秒16/日体大長距離競技会

第322回日本体育大学長距離競技会兼第16回NITTAIDAI Challenge Games(NDG)の1日目が6月14日に行われ、雨のなか、各組で好レースが繰り広げられた。 男子10000mでは2組で1着(28分53 […]

NEWS 中大勢が海外5000mレースで好走!溜池一太が13分25秒11の自己新、濵口大和は自己2番目13分37秒54

2025.06.15

中大勢が海外5000mレースで好走!溜池一太が13分25秒11の自己新、濵口大和は自己2番目13分37秒54

6月14日にオーストリア・ウィーンで行われた「Track Nigh Vienna」の5000mに中大の溜池一太(4年)とルーキー・濵口大和が出場し、溜池は13分25秒11の自己新、濵口も13分37秒54のセカンドベストを […]

NEWS 3000m障害・青木涼真が8分23秒58で3位!5年連続世界大会出場目指して好走/WAコンチネンタルツアー

2025.06.15

3000m障害・青木涼真が8分23秒58で3位!5年連続世界大会出場目指して好走/WAコンチネンタルツアー

男子3000m障害の青木涼真(Honda)が6月14日、オーストリア・ウィーンで行われた「Track Nigh Vienna」に出場し、8分23秒58で3位に入った。 青木は一昨年のU23欧州王者であるA.キヤダ(スペイ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top