HOME 国内

2023.09.17

やり投・北口榛花 23年シーズン世界一に君臨!世界陸上Vに続きまたも日本人初の大偉業/DLファイナル
やり投・北口榛花 23年シーズン世界一に君臨!世界陸上Vに続きまたも日本人初の大偉業/DLファイナル

女子やり投の北口榛花(JAL)

北口榛花のダイヤモンドリーグ全成績と年次ベスト

22年
パリ大会 優勝 63m13
シレジア大会 優勝 65m10
モナコ大会 2位 62m37
ブリュッセル大会 2位 63m45
チューリヒ大会(ファイナル) 3位 63m56
23年
パリ大会 優勝 65m09
ローザンヌ大会 2位 63m34
シレジア大会 優勝 67m04=日本新
ブリュッセル大会 優勝 67m38=日本新
ユージン大会(ファイナル) 優勝 63m78

●年次ベスト
13年(高1) 49m31
14年(高2) 53m15
15年(高3) 58m90=高校記録
16年(大1) 61m38=U20日本記録
17年(大2) 61m07
18年(大3) 60m48
19年(大4) 66m00=日本新
20年     63m45
21年     62m06
22年     65m68
23年     67m38=日本記録

広告の下にコンテンツが続きます
ダイヤモンドリーグ(DL)ファイナルとなるプリフォンテーン・クラシックが米国オレゴン州ユージンで開かれ、1日目(9月16日)の女子やり投で北口榛花(JAL)が優勝した。 ブダペスト世界選手権金メダリストとして臨んだ自身2度目のDLファイナル。舞台は昨年、世界選手権で銅メダルを獲得したオレゴン・ユージンだった。 北口は1回目に59m36の3位になると、2回目に63m78を投げてトップに躍り出る。2位以下が61m台にとどまるなか、北口は6回目にも62m76を投げて完勝。世界選手権に続いて『世界一』の座をつかんだ。また、現時点で世界リスト(67m38)でもトップに立っている。 DLファイナルで日本人が勝つのは男女全種目を通じて初の大偉業。賞金30000ドルと、年間王者だけが手にすることができるダイヤモンド・トロフィーを手にした。DLではこの種目アジア人初でもある。 DLは年間を通じて争われるリーグ戦で、ポイントを獲得した上位のみがファイナルに出場し、年間チャンピオンを決定する、まさに『世界最高峰』の舞台となる。今年は北口のほか、男子110mハードルの泉谷駿介(住友電工)、3000m障害の三浦龍司(順大)、走幅跳の橋岡優輝(富士通)、女子5000mの田中希実(New Balance)と5人が進んだ。 北口は昨年のパリ大会でDL初出場ながら日本人初優勝の快挙。その後も一度もトップ3から落ちたことはなく、今回までで今季4勝、通算で6勝目を挙げている。 これまでも数々の歴史を塗り替えてきた北口。高校から陸上を始めると1年目は水泳と掛け持ちでインターハイに出場し、2年目にインターハイを制した。高3時には18歳未満の世界大会となる世界ユース選手権で日本投てき史上初優勝を成し遂げる。58m90の高校記録は今も残る。 日大に進学してからはU20世代でただ1人大台となるU20日本記録(61m38)も樹立。チェコに練習拠点を移して迎えた2019年に64m36の日本新を打ち立てた。秋には66m00まで記録を更新。東京五輪決勝進出、昨年はDL初優勝、オレゴン世界選手権で日本女子フィールド種目初メダルとなる3位に入り、DLファイナル3位となった。 今季は7月のDLシレジア大会で自身の日本記録を4年ぶりに更新する67m04をマークすると、ブダペスト世界選手権で女子トラック&フィールド種目初の世界一に輝いてパリ五輪代表の内定第一号に。9月8日のDLブリュッセルで67m38と日本記録をさらに更新。DLファイナルで日本人初優勝を成し遂げた。 ◎きたぐち・はるか/1998年3月16日生まれ、25歳。北海道旭川市出身。北教大旭川中→旭川東高→日大→JAL。幼い頃から水泳とバドミントンに励み、高校から陸上部。2、3年とインターハイ連覇。3年時には世界ユース選手権で優勝し、秋には高校記録(58m90)を樹立。日大1年時にU20日本記録(61m38)をマークすると、4年時には5月に64m36、10月には66m00と日本記録を樹立した。19年ドーハ世界選手権代表、昨年の東京五輪では同種目日本勢57年ぶりとなる決勝に進出(12位)。昨年6月のダイヤモンドリーグ(DL)パリ大会で日本人初の優勝。オレゴン世界選手権では女子フィールド種目初メダルとなる3位に入った。初出場のDLファイナルで日本人初表彰台となる3位。今年7月のDLシレジア大会で4年ぶり日本新となる67m04をマーク。ブダペスト世界選手権で金メダルを手にしてパリ五輪代表に内定した。DLブリュッセルで67m38と今季2度目の日本新。DLファイナルで日本人初優勝を成し遂げた。趣味はK-popとバスケットボール観戦。

北口榛花のダイヤモンドリーグ全成績と年次ベスト

22年 パリ大会 優勝 63m13 シレジア大会 優勝 65m10 モナコ大会 2位 62m37 ブリュッセル大会 2位 63m45 チューリヒ大会(ファイナル) 3位 63m56 23年 パリ大会 優勝 65m09 ローザンヌ大会 2位 63m34 シレジア大会 優勝 67m04=日本新 ブリュッセル大会 優勝 67m38=日本新 ユージン大会(ファイナル) 優勝 63m78 ●年次ベスト 13年(高1) 49m31 14年(高2) 53m15 15年(高3) 58m90=高校記録 16年(大1) 61m38=U20日本記録 17年(大2) 61m07 18年(大3) 60m48 19年(大4) 66m00=日本新 20年     63m45 21年     62m06 22年     65m68 23年     67m38=日本記録

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.06.30

【高校生FOCUS】男子棒高跳・井上直哉(阿南光高)「全国3冠取りたい」と意気込むボウルターは柔道黒帯

トレーニングは母校の中学校で ――陸上を始めたのは。 井上 中学校(羽ノ浦中)からです。小学校の頃からずっと柔道をやっており、中学校でも柔道部に入ろうと思っていましたが、柔道部がなくて、友達と一緒に柔道の体力作りにもなる […]

NEWS 【学生長距離Close-upインタビュー】急成長を続ける大東大・大濱逞真 「自信を持ってエースと言えるように」

2025.06.30

【学生長距離Close-upインタビュー】急成長を続ける大東大・大濱逞真 「自信を持ってエースと言えるように」

真名子監督のスカウトきっかけに「挑戦」 大濱の才能は高校時代から際立っていた。宮城・仙台育英高3年時に、インターハイで5000m日本人2位。10000mでは現在も高校歴代6位となる28分33秒58をマークした。「高1では […]

NEWS 日本陸連・有森裕子新会長が小池百合子都知事訪問 東京世界陸上の成功誓う「素晴らしさと感動ふんだんに味わえるように」

2025.06.30

日本陸連・有森裕子新会長が小池百合子都知事訪問 東京世界陸上の成功誓う「素晴らしさと感動ふんだんに味わえるように」

日本陸連の新会長に就任した有森裕子会長と、同前会長で東京2025世界陸上財団の尾縣貢会長が6月30日に東京都庁を訪問し、小池百合子都知事と面会した。 冒頭で小池都知事は、有森氏が女性初の会長に就任したことに際し祝福し、「 […]

NEWS 64年東京五輪5000m銅のデリンジャー氏が死去 91歳 米国代表やオレゴン大コーチも務める

2025.06.30

64年東京五輪5000m銅のデリンジャー氏が死去 91歳 米国代表やオレゴン大コーチも務める

6月27日、米国の元長距離選手で、後にコーチとしても活躍したビル・デリンジャー氏が逝去した。91歳だった。 デリンジャー氏は5000mで3大会連続してオリンピックに出場(1956年メルボルン、1960年ローマ、1964年 […]

NEWS 100mトンプソンが世界歴代6位の9秒75!! シェリー・アンも最後の国内選手権で3位/ジャマイカ選手権

2025.06.30

100mトンプソンが世界歴代6位の9秒75!! シェリー・アンも最後の国内選手権で3位/ジャマイカ選手権

9秒75の壁!?男子100mの世界歴代10傑をチェック! 9.58 0.9 U.ボルト(ジャマイカ) 2009年 9.69 2.0 T.ゲイ(米国)     2009年 9.69 -0.1 Y.ブレイク(ジャマイカ)20 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top