HOME 大学、世界陸上、日本代表
立命大女子現役学生初の世界陸上へ!400mH・山本亜美&20㎞競歩・柳井綾音ともにブダペストで「自己新を」
立命大女子現役学生初の世界陸上へ!400mH・山本亜美&20㎞競歩・柳井綾音ともにブダペストで「自己新を」

ブダペスト世界陸上代表に選出された立命大の山本亜美(左)と柳井綾音

立命館大学は8月10日、ブダペスト世界陸上日本代表に選出された女子400mハードルの山本亜美、同20km競歩の柳井綾音のオンライン記者会見を実施した。

ともに、ワールドランキングでの代表入り。中国・成都で行われていたワールドユニバーシティゲームズ(ユニバ)の大会期間中にその吉報を受けたそうで、「選ばれたらいいな、としか思っていなかった」と言う山本は、驚きとともに「これで(アジア選手権、ユニバ、アジア大会を含む)4つ目の日本代表。自分でも信じられないぐらいにいい経験をさせてもらえています」と笑顔で語る。

柳井はユニバのレース前日ということもあって「実感がなかった」と明かすが、今大会の日本代表最年少の19歳は「怖いもの知らずの気持ちでチャレンジしたい」と力強い。

広告の下にコンテンツが続きます

京都橘高から立命大に進み、その1年目から日本選手権で3連覇中の山本。高校時代なども含めて「これまで優勝が当たり前」の立場から、銅メダルだったアジア選手権、5位だったユニバと、国際大会では当然のことながら前を行かれるレースを経験している。ただ、それが「新鮮でした」と言う。

その中でも、「海外の選手は体格がいいし、脚も長い。でも、私も(体格差に負けない)大きな走りができています」。実際、ユニバでは前半の歩数が詰まるほど調子が良かったという。持ち味はラストの強さだが、「海外勢は前半が速いので、置いていかれると得意の後半が生きません。いつもは得意の後半につなげるための前半ですが、今回は前半からチャレンジしたい」。

シニア初の世界の舞台へ、目標はまず56秒06の自己記録更新だ。「まだ自信はないけど、55秒台を出して準決勝に行くのが目標です。この経験をパリ五輪につなげたい」ときっぱり。アジア選手権でも一緒に戦った宇都宮絵莉(長谷川体育施設)も代表入りし、「2人でベストを出しましょう」と言い合っているいう。

広告の下にコンテンツが続きます

柳井は、昨年のU20世界選手権10000m競歩銅メダルをステップに、初のシニア世界大会へ。6位だったユニバも含めて、「国際大会で力を発揮できていない」と悔しさを感じてきたそうで、「今できることに集中して準備をして、一番良い状態で臨みたい」と気を引き締める。

福岡・北九州市立高の先輩で、世界陸上2大会連続入賞中の藤井菜々子(エディオン)と同じ舞台に立てることが「うれしいです」。偉大な先輩の背中を追って、柳井もインターハイ優勝など実績を残してきた。

高校時代から継続する「走りが速くなれば、競歩も速くなる」という取り組みから、大学女子駅伝屈指のチームで駅伝メンバー入りするほどの走力を身につけている。それを武器に、3月の全日本能美競歩を日本歴代9位の1時間30分58秒で制し、6月には10000m競歩で44分27秒72の学生新をマークするなど「相乗効果をすごく感じています」。

柳井のブダペストでの目標も「自己ベストの更新」。達成できれば、「パリ五輪の参加標準記録(1時間29分20秒)が見えてきますし、それを出すことで入賞が見えてきます。挑戦したいです」と言葉に力を込めた。

同大の女子陸上競技部創部は1992年。今年で31年を迎える中で、現役学生の世界大会代表入りは初だ。今回、卒業生からも女子100mハードルの田中佑美(富士通)、男子の卒業生からも走幅跳の吉田弘道(神崎郡陸協)が代表入りしている。

女子部の杉村憲一監督は、「卒業生含めて4名が代表に選ばれたことは大変うれしい。この先への経験なるレースをしてほしいですし、思い切ってやってほしい」とエールを送った。

立命館大学は8月10日、ブダペスト世界陸上日本代表に選出された女子400mハードルの山本亜美、同20km競歩の柳井綾音のオンライン記者会見を実施した。 ともに、ワールドランキングでの代表入り。中国・成都で行われていたワールドユニバーシティゲームズ(ユニバ)の大会期間中にその吉報を受けたそうで、「選ばれたらいいな、としか思っていなかった」と言う山本は、驚きとともに「これで(アジア選手権、ユニバ、アジア大会を含む)4つ目の日本代表。自分でも信じられないぐらいにいい経験をさせてもらえています」と笑顔で語る。 柳井はユニバのレース前日ということもあって「実感がなかった」と明かすが、今大会の日本代表最年少の19歳は「怖いもの知らずの気持ちでチャレンジしたい」と力強い。 京都橘高から立命大に進み、その1年目から日本選手権で3連覇中の山本。高校時代なども含めて「これまで優勝が当たり前」の立場から、銅メダルだったアジア選手権、5位だったユニバと、国際大会では当然のことながら前を行かれるレースを経験している。ただ、それが「新鮮でした」と言う。 その中でも、「海外の選手は体格がいいし、脚も長い。でも、私も(体格差に負けない)大きな走りができています」。実際、ユニバでは前半の歩数が詰まるほど調子が良かったという。持ち味はラストの強さだが、「海外勢は前半が速いので、置いていかれると得意の後半が生きません。いつもは得意の後半につなげるための前半ですが、今回は前半からチャレンジしたい」。 シニア初の世界の舞台へ、目標はまず56秒06の自己記録更新だ。「まだ自信はないけど、55秒台を出して準決勝に行くのが目標です。この経験をパリ五輪につなげたい」ときっぱり。アジア選手権でも一緒に戦った宇都宮絵莉(長谷川体育施設)も代表入りし、「2人でベストを出しましょう」と言い合っているいう。 柳井は、昨年のU20世界選手権10000m競歩銅メダルをステップに、初のシニア世界大会へ。6位だったユニバも含めて、「国際大会で力を発揮できていない」と悔しさを感じてきたそうで、「今できることに集中して準備をして、一番良い状態で臨みたい」と気を引き締める。 福岡・北九州市立高の先輩で、世界陸上2大会連続入賞中の藤井菜々子(エディオン)と同じ舞台に立てることが「うれしいです」。偉大な先輩の背中を追って、柳井もインターハイ優勝など実績を残してきた。 高校時代から継続する「走りが速くなれば、競歩も速くなる」という取り組みから、大学女子駅伝屈指のチームで駅伝メンバー入りするほどの走力を身につけている。それを武器に、3月の全日本能美競歩を日本歴代9位の1時間30分58秒で制し、6月には10000m競歩で44分27秒72の学生新をマークするなど「相乗効果をすごく感じています」。 柳井のブダペストでの目標も「自己ベストの更新」。達成できれば、「パリ五輪の参加標準記録(1時間29分20秒)が見えてきますし、それを出すことで入賞が見えてきます。挑戦したいです」と言葉に力を込めた。 同大の女子陸上競技部創部は1992年。今年で31年を迎える中で、現役学生の世界大会代表入りは初だ。今回、卒業生からも女子100mハードルの田中佑美(富士通)、男子の卒業生からも走幅跳の吉田弘道(神崎郡陸協)が代表入りしている。 女子部の杉村憲一監督は、「卒業生含めて4名が代表に選ばれたことは大変うれしい。この先への経験なるレースをしてほしいですし、思い切ってやってほしい」とエールを送った。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.10.18

東海大が5位で2年ぶり本戦出場 前回の14位教訓に医学部と連携/箱根駅伝予選会

◇第102回箱根駅伝予選会(10月18日/東京・陸上自衛隊立川駐屯地スタート、昭和記念公園フィニッシュ:21.0975km) 第102回箱根駅伝予選会が行われ、中央学大が10時間32分23秒でトップ通過を果たした。 東海 […]

NEWS 主力が好走した山梨学大は3位通過 大﨑悟史監督「目標通りに力を発揮してくれた」/箱根駅伝予選会

2025.10.18

主力が好走した山梨学大は3位通過 大﨑悟史監督「目標通りに力を発揮してくれた」/箱根駅伝予選会

◇第102回箱根駅伝予選会(10月18日/東京・陸上自衛隊立川駐屯地スタート、昭和記念公園フィニッシュ:21.0975km) 第102回箱根駅伝予選会が行われ、中央学大が10時間32分23秒でトップ通過を果たした。 山梨 […]

NEWS 安定したレースで中央学大がトップ通過 「個人の走る力が無いと」 3週間前に戦略変更/箱根駅伝予選会

2025.10.18

安定したレースで中央学大がトップ通過 「個人の走る力が無いと」 3週間前に戦略変更/箱根駅伝予選会

◇第102回箱根駅伝予選会(10月18日/東京・陸上自衛隊立川駐屯地スタート、昭和記念公園フィニッシュ:21.0975km) 第102回箱根駅伝予選会が行われ、中央学大が10時間32分23秒でトップ通過で3年連続25回目 […]

NEWS 順大が2位通過 1秒差で10位通過の前回から一転「今回は自信があった」/箱根駅伝予選会

2025.10.18

順大が2位通過 1秒差で10位通過の前回から一転「今回は自信があった」/箱根駅伝予選会

◇第102回箱根駅伝予選会(10月18日/東京・陸上自衛隊立川駐屯地スタート、昭和記念公園フィニッシュ:21.0975km) 第102回箱根駅伝予選会が行われ、中央学大が10時間32分33秒で総合トップを占め、3年連続2 […]

NEWS 東農大「1秒差」バネに箱根路復活!前田和摩「昨年のことを1秒たりとも忘れていない」/箱根駅伝予選会

2025.10.18

東農大「1秒差」バネに箱根路復活!前田和摩「昨年のことを1秒たりとも忘れていない」/箱根駅伝予選会

◇第102回箱根駅伝予選会(10月18日/東京・陸上自衛隊立川駐屯地スタート、昭和記念公園フィニッシュ:21.0975km) 第102回箱根駅伝予選会が行われ、中央学大が10時間32分23秒でトップ通過を果たした。 東農 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top