日本陸連は8月8日、ブダペスト世界陸上代表選手団の結団式を行い、終了後に男子主将に選出された400m代表の佐藤拳太郎(富士通)がオンライン取材に応じた。
2大会ぶり4回目の世界陸上に挑む佐藤。「歴代の主将は結果でチームを引っ張ってこられた方々。私もまずは日本記録を更新して、日本の400mが世界に通用することを見せたい」と主将としての意気込みを語った。
個人ではファイナル、4×400mリレーでは初のメダル獲得を目指す大会となる。
7月のアジア選手権では、日本歴代2位の45秒00で金メダルに輝いた。「それでも決勝は、まだ最高点ではなかった。課題の残るレースだったので、それを一つひとつ修正しているところ」と現状について口にする。
アジア選手権では予選、準決勝でスタートから80mあたりまでの加速に課題を感じ、決勝では「より骨盤の前傾を強めて加速に乗れるように」とフォームを修正。それが快走につながったという。
そのフォームでのレースは、このアジア選手権決勝の1度だけ。世界陸上に向けて「その走りを常に出せるようにすること」をテーマに掲げる。
本番では、まず予選を「45秒台前半から44秒台を出して着順で通過する」ことを目指し、勝負は世界のスピードが上がる準決勝と見据える。「44秒中盤より早いタイムでないと着順通過は難しい。準決勝で勝負をかけたい」。
個人種目以上に強い思いを持って臨むのが、4×400mリレーだ。昨年のオレゴン世界選手権ではアジア初の3分切り(2分59秒51)を果たし、4位に入賞した。あと一歩届かなかったメダルに向けて、「リザーブも含めて全員の意識のベクトルを合わせることが大切」と話す。
4位メンバーの中島佑気ジョセフ(東洋大)、佐藤風雅(ミズノ)がさらに力をつけ、「過去最強」とも言われる。佐藤は前回は日本で応援する立場だったが、「しっかりと前の順位でついていったことが結果につながった」と見ている。
今回も1走から「上位争いでバトンを渡していくこと」で、「昨年以上の結果を出したい」と佐藤。「誰がどこを走るかはまだわかりませんが、全員が最高のパフォーマンスを発揮できるように準備したい」と力強く語った。
ブダペスト世界陸上は8月19日から27日までの9日間の日程で行われる。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.28
2月に名古屋アジア大会・競歩のリハーサル大会 名古屋市の特設コースで実施
-
2025.12.27
-
2025.12.22
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.21
【大会結果】第37回全国高校駅伝・女子(2025年12月21日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
-
2025.12.21
-
2025.12.21
-
2025.12.21
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.28
2月に名古屋アジア大会・競歩のリハーサル大会 名古屋市の特設コースで実施
愛知陸協は、26年2月21日に名古屋市で第15回愛知競歩競技会を行うと発表した。 愛知競歩競技会は、これまでパロマ瑞穂北陸上競技場や知多運動公園陸上競技場(Bフードサイエンス1969知多スタジアム)などトラックで実施され […]
2025.12.28
箱根駅伝Stories/人一倍練習をこなして成長した駒大・伊藤蒼唯 夏場のケガを乗り越え「身体で感覚を思い出せた」
新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 トップ選手が集まる駒大で代名詞が 駒大・伊藤蒼唯(4年)の代名詞は「 […]
2025.12.28
箱根駅伝Stories/3連覇に挑む青学大の絶対エース・黒田朝日 「チームが勝つために最大限の走りがしたい」
新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 「花の2区」で2度の爆走 箱根駅伝で、黒田朝日(4年)は、「花の2区 […]
2025.12.28
トヨタ自動車、旭化成、Hondaの「3強」が中心!第70回記念大会を制するのは?日本代表たちの激走にも注目/ニューイヤー駅伝
◇第70回全日本実業団対抗駅伝(1月1日/群馬県庁前発着・7区間100km) 第70回の節目を迎える全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝inぐんま)は2026年1月1日、群馬県前橋市の群馬県庁を発着点とする7区間100 […]
2025.12.28
ミュンヘン五輪ハンマー投金メダルのボンダルチュク氏が死去 引退後はセディフ、カツバーグらを指導
男子ハンマー投のA.ボンダルチュク氏(ソ連/ウクライナ)が亡くなった。85歳だった。 ボンダルチュク氏は1972年のミュンヘン五輪の金メダリスト。1969年に当時の世界記録75m48を投げ、史上初めて75m台を記録した選 […]
Latest Issue
最新号
2026年1月号 (12月12日発売)
箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳
