◇第25回アジア選手権(7月12日~16日/タイ・バンコク)1日目
アジア選手権の1日目が行われ、女子三段跳で森本麻里子(内田建設AC)が劇的な逆転優勝を飾った。
6月の日本選手権で24年ぶり日本新記録を14m16のマークしていた森本。その勢いをアジアにもつなげ、2回目に日本人初となる2度目の14mジャンプ(14m00/+0.1)を見せる。
そのリードを保ったまま、迎えた最終6回目。あと1人で優勝が決まる中で、それまで2位だった前回銀メダルの曾蕊(中国)が14m01(±0)を跳び、森本を逆転した。
だが、それでも森本は「焦らず、自分に集中できました」。スピードに乗った助走から、ステップ、ジャンプで力強く伸び、14m06(±0)で再逆転。見事に同種目日本勢初の金メダルに輝いた。
「アジアを獲って世界陸上に向かっていきたいと思っていいたので、達成できてうれいしいです」と、森本は胸を張る。ワールドランキングでのブダペスト世界陸上出場資格獲得はほぼ確実で、初の世界大会が目前に見えてきた。
中学から走幅跳に取り組み、大阪・太成学院大高ではインターハイで2位になっている。三段跳に取り組んだのは日女体大に入ってから。そこからコツコツと力をつけ、ボブスレーなどの挑戦も経て、昨年あたりからコンスタントに13m50以上の記録を残せるようになり、今季ついに14mジャンパーの仲間入りを果たした。
8月の世界陸上に向けては、今回の2回目に見せた14m00が自信になる。「今回、3回目までに14mを跳べたのは良かった。世界陸上でも3回目までに自己ベストを出したい」。
ドイツを練習拠点にしているため、海外選手との対戦経験は豊富。「室内からヨーロッパで戦っている選手とまたやれるので、負けないようにしたい」と力強く語った。
髙島真織子(九電工)は6回目の13m63(+0.1)で最高で、メダルにあと5cmの4位だった。
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