2023.07.01
ダイヤモンドリーグ(DL)ローザンヌ大会(スイス)が6月30日に行われ、男子110mハードルに日本記録保持者・泉谷駿介(住友電工)が出場し、13秒22(-1.0)で優勝を飾った。泉谷は初のダイヤモンドリーグ挑戦で初優勝。日本人のDL優勝は女子やり投の北口榛花(JAL)に続いて2人目の快挙で、男子では初となる。
不正スタートによるやり直しがあり、2回目の号砲が鳴ると、泉谷が爆発的な加速を見せる。途中、何度かハードルに接触したものの最後はJ.ジョセフ(スイス)との競り合いを0.01秒制した。
日本選手権後は「前半がまだまだ」と語っていたが、初のダイヤモンドリーグでリミッターが外れたかのように、元々の持ち味でもあった加速で一気に先頭へ。今季取り組んできた中盤以降も大きく崩れることがなかった。
泉谷は19年の日本選手権で13秒36の日本タイ記録で2位。同年ドーハ世界選手権代表入り(ケガのため欠場)。21年には13秒06の日本記録で日本選手権を制すと、東京五輪では準決勝に進出した。昨年のオレゴン世界選手権でも準決勝進出。今年の日本選手権では13秒04と日本記録を更新して3連覇を飾り、ブダペスト世界選手権代表に内定した。
中学までは走高跳を得意とし、高校では八種競技でインターハイ優勝、三段跳でも活躍した。当時はサブ種目だった110mハードルでも13秒台を出している。順大進学後に本格的にハードルに取り組んだ。
走幅跳で8m00、三段跳で16m08、走高跳で2m02のベストを持つ。八種競技の5916点は高校歴代7位として今も残る。
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