2023.06.16
◇インターハイ北九州地区大会(6月15日~18日/福岡市・博多の森陸上競技場)1日目
夏の北海道インターハイを懸けた北九州大会の初日が行われ、大分舞鶴勢が男子2種目を制した。
400mでは髙木煌之介(大分舞鶴3大分)が47秒17で優勝。2週間前に行われたU20日本選手権5位の庄籠大翔(東福岡3福岡)など、全国入賞クラスの選手らを破ってタイトルを奪取した。
これまでのベストは48秒11。インターハイ出場が懸かる大一番でベストを約1秒短縮する快進撃に「びっくりしています。120%自分のレースができました」と顔をほころばせた。同種目ではチームメイトの安心院大渡(3年)も47秒91で6位に入り、そろって全国大会出場を決めた。
2人に追い風を送り込んだのは、午前中に行われた男子走幅跳の結果だ。この種目では、チームメイトの河野隆之介(3年)が7m42(+0.4)のビックジャンプ。自己記録を大幅に更新するとともに、44年ぶりの県高校記録更新で会場を沸かせた。
河野は3回目を終えて6m93の5位だったが、最終跳躍で大逆転。100m10秒72の走力を生かした軽やかな跳躍に「もっと走力は上がられると思うので、7m70を目指したいです」とさらなる記録更新を見据える。
高木と河野はリレー2種目にもエントリー。東福岡(福岡)や長崎南(長崎)、自由ケ丘(福岡)などの強豪相手に、「“大分舞鶴旋風”を最終日まで巻き起こしたい」と意気揚々としている。
女子は、ウィリアムズ・シャマーヤ美杏(中村学園女1福岡)が高1歴代5位の55秒24で頂点に立った。ウィリアムズは前半で大きなリードを奪い、後半はリラックスを心がけながらも耐える展開。最後は足が止まりかけるほど力を出し切り、大会前までのベスト56秒05を大幅に更新した。
「思い通りのレースができました。最後はギリギリでした」とウィリアムズ。得意の200m(4日目に決勝)のほか、優勝候補のリレー2種目でも優勝を狙う。
このほか、男子1500mでは都道府県対抗男子駅伝1区区間3位の川原琉人(五島南3長崎)がラスト300mでスパートし、3分48秒73で優勝。女子1500mは、下森美咲(北九州市立3福岡)がU20日本選手権1500m優勝の川西みち(自由ケ丘2福岡)を最後の直線で置き去りにした。下森は1、2年生の800mに次ぐ、種目違いの大会3連覇を達成した。
女子5000m競歩では、スタート直後から独歩状態になった山中日花里(宗像2福岡)が、24分04秒96で2連覇に輝いた。
全国インターハイは8月2日から6日に北海道・厚別公園競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。
文/田端慶子
写真/前田哲司
インターハイ北九州大会1日目の優勝者
●男子 400m 髙木煌之介(大分舞鶴3大分) 47秒17 1500m 川原琉人(五島南3) 3分48秒73 5000m競歩 下田悠樹(自由ケ丘3福岡) 20分55秒45 走幅跳 河野隆之介(大分舞鶴3大分) 7m42(+0.4) 砲丸投 石丸大智(純真1福岡) 15m54 ●女子 400m ウィリアムズ・シャマーヤ美杏(中村学園女1福岡)55秒24 1500m 下森美咲(北九州市立3福岡) 4分26秒62 5000m競歩 山中日花里(宗像2福岡) 24分04秒96 走高跳 佐田那奈(福岡雙葉3福岡)1m70 棒高跳 水野りこ(大分西2大分)3m30 やり投 勝見風李(対馬3長崎)46m08RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.06
やり投・﨑山雄太がヤマダHDへ!「新たな船出」今年日本歴代2位、世界陸上代表
-
2025.12.05
-
2025.12.05
-
2025.12.04
-
2025.12.04
-
2025.12.04
-
2025.11.29
-
2025.12.01
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.06
第一工科大が最終区での逆転で3年ぶり栄冠! 初V目指した鹿児島大は13秒差で涙/島原学生駅伝
12月6日、第43回九州学生駅伝が長崎県島原市の市営競技場をスタートし、島原文化会館にフィニッシュする7区間57.75kmのコースで行われ、第一工科大が3時間3分10秒で3年ぶり21回目の優勝を飾った。 第一工科大は1区 […]
2025.12.06
全日本入賞の福岡大が全区間トップで圧勝 九大5年連続2位 佐賀大は過去最高3位/九州学生女子駅伝
12月6日、第25回九州学生女子駅伝(5区間22.8km)が長崎県島原市で行われ、福岡大が1時間17分31秒で14回目の優勝を果たした。 10月の全日本大学女子駅伝で8位に入賞している福岡大は1区から他校を圧倒。前回に続 […]
2025.12.06
やり投・﨑山雄太がヤマダHDへ!「新たな船出」今年日本歴代2位、世界陸上代表
男子やり投の﨑山雄太が自身のSNSを更新し、12月1日からヤマダホールディングスに移籍加入したことを発表した。 﨑山は奈良県出身の29歳。大阪・関西創価高でやり投を始めるとケガのため主要大会の実績こそないが、日大入学早々 […]
2025.12.05
西山和弥、竹内竜真、デレセらが防府読売マラソンでV目指す 五輪MGC出場権懸けた一戦
◇第56回防府読売マラソン(12月7日/山口県防府市) MGCシリーズ2025-26の第56回防府読売マラソンが12月7日(日)に行われる。大会は男子がMGCシリーズのG1(グレード1)、女子がG3に位置づけられており、 […]
2025.12.05
細谷恭平が悲願の初Vなるか!?伝統の福岡国際マラソン 2時間9分でロス五輪MGCへ
◇福岡国際マラソン2025(12月7日/福岡市・平和台陸上競技場発着) MGCシリーズ2025-26男子G1の福岡国際マラソン2025が12月7日に行われる。来年の名古屋アジア大会代表選考会を兼ねているだけでなく、28年 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025