日本陸連は25日、8月に行われるブダペスト世界選手権の女子35km競歩の渕瀬真寿美(建装工業)を追加で代表に選出したことを発表した。
渕瀬は選考会となった4月の日本選手権35km競歩で3位。世界選手権における同種目の資格有効期間が締め切られた5月30日時点の世界ランキングなどを考慮し、本大会で活躍が期待されると評価されたことから、6度目の世界選手権代表に選ばれた。
渕瀬は兵庫県出身の36歳。大学生だった2007年日本選手権20km競歩で日本記録(当時)を樹立し、同年の大阪世界選手権に初出場を果たした。09年に大塚製薬に入社し、夏のベルリン世界選手権では日本人女子競歩初入賞となる7位に入っている。
12年ロンドン五輪では11位でフィニッシュしたものの、その後、上位選手にドーピング違反による失格が相次ぎ、そのたびに順位が繰り上げ。今年3月に8位に順位が上がったことが確定し、五輪でも女子競歩初入賞者となった。
ブダペスト世界選手権における競歩代表は、すでに発表されている選手を含め11人に。男子の20km、35kmに続き、女子35kmもフルエントリーとなった。現時点で藤井菜々子(エディオン)のみが選出されている女子20kmは7月30日以降に追加招集される可能性がある。
ブダペスト世界選手権代表選手のプロフィールをチェック!
男子20km競歩 山西利和(やまにし・としかず) 愛知製鋼 1996年2月15日生まれ 京都・堀川高→京大 3回目 自己記録:1時間17分15秒(19年全日本競歩能美) 池田向希(いけだ・こうき) 旭化成 1998年5月3日生まれ 静岡・浜松日体高 →東洋大 3回目 自己記録:1時間17分25秒(19年全日本競歩能美) 髙橋英輝(たかはし・えいき) 富士通 1992年11月19日生まれ 岩手・花巻北高→岩手大 5回目 自己記録:1時間17分26秒(18年日本選手権) 古賀友太(こが・ゆうた) 大塚製薬 1999年7月15日生まれ 大牟田高→明大 初出場 自己記録:1時間18分42秒(20年全日本競歩能美) 男子35km競歩 川野将虎(かわの・まさとら) 旭化成 1998年10月23日生まれ 静岡・御殿場南高→東洋大 2回目 自己記録:2時間23分15秒(22年オレゴン世界選手権) 野田明宏(のだ・ともひろ) 自衛隊体育学校 1996年1月24日生まれ 大阪・清風高→明大 3回目 自己記録:2時間23分13秒(23年日本選手権) 丸尾知司(まるお・さとし) 愛知製鋼 1991年11月28日生まれ 京都・洛南高→びわこ成蹊スポーツ大→和歌山県庁 自己記録:2時間25分49秒(23年日本選手権) 女子20km 藤井菜々子(ふじい・ななこ) エディオン 1999年5月7日生まれ 福岡・北九州市立高 自己記録:1時間28分58秒(19年世界競歩グランプリ) 女子35km 岡田久美子(おかだ・くみこ) 富士通 1991年10月17日生まれ 埼玉・熊谷女高→立教大 自己記録:2時間44分11秒(23年日本選手権) 園田世玲奈(そのだ・せれな) NTN 1996年9月10日生まれ 滋賀・草津東高→中京大 自己記録:2時間44分25秒(23年日本選手権) 渕瀬真寿美(ふちせ・ますみ) 建装工業 1986年9月2日生まれ 兵庫・須磨学園高→龍谷大 自己記録:2時間57分51秒(23年日本選手権)
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