2023.06.03
◇第107回日本選手権(6月1日~4日/大阪・ヤンマースタジアム長居)3日目
ブダペスト世界選手権の代表選考会を兼ねた第107回日本選手権の3日目に女子100mハードルが行われ、日本歴代2位タイの12秒86を持つ寺田明日香(ジャパンクリエイト)が12秒95(-1.2)で2年ぶり5度目の優勝を果たした。
白熱した大接戦のレースとなった。寺田を含め、前回覇者の福部真子(日本建設工業)、同2位の青木益未(七十七銀行)、田中佑美(富士通)と、12秒台の自己記録を持つ4人がほぼ横並びでフィニッシュになだれ込んだ。
正式結果が出るまでにやや時間がかかったが、青木とタイム差なしの着差あり。寺田は「一番になることは大きい。そこは評価したい」と安堵の表情を浮かべ、少し目頭を熱くした。
「前半に行って、後半はブレーキをあまりかけ過ぎずに行きたい」と考えていたとおり、スタートから鋭く飛び出した。「中盤にダラけた部分はありましたが、後ろから来ることはわかっていた」と、青木らの猛追を受けても冷静だった。
今季はブダペスト世界選手権の参加標準記録(12秒78)を切っておらず、「標準を切らないと世界選手権に行きたくないと思っている」と言い、6月末の布勢スプリントで「うまくまとめられたら出るかな」と狙いにいくつもりだ。
もし出せなくても「焦らずやっていきたい。7月以降(有効期間内)にパリ五輪の参加標準記録(12秒77)を狙えばいい」と冷静に受け止めている。
12秒台への扉をこじ開けた寺田。そによって今大会でも4位まで12秒台という壮絶なレベルにまで引き上がったが貫禄を示した。集大成と位置づけるパリ五輪へ、33歳になってなお着実に進化を続けていく。
【動画】歴史的一戦!4人が12秒台の女子100mHのレースをチェック!
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.09.12
前夜祭イベントでギネス“世界新” 寺田明日香が高速道路KK線でリレー参加/東京世界陸上
2025.09.13
明日午前開催の女子マラソン 鈴木優花の補欠登録を解除/東京世界陸上
-
2025.09.14
-
2025.09.13
-
2025.09.15
2025.08.27
アディダス アディゼロから2025年秋冬新色コレクションが登場!9月1日より順次販売
-
2025.08.19
-
2025.08.24
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.09.19
女子400mマクローリン・レヴロンが世界歴代2位47秒78「ひたすら努力」パウリノと史上初47秒台決戦/世界陸上Day6
◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)6日目 東京世界陸上6日目が行われ、女子400m決勝ではシドニー・マクローリン・レヴロン(米国)が世界歴代2位となる47秒78の大会新記録で優勝を飾った。 大粒の雨が降りし […]
Latest Issue
最新号

2025年10月号 (9月9日発売)
【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/