HOME 国内

2023.06.03

男子110mH・高山峻野も1着で決勝へ「泉谷君に引っ張ってもらって、自分も良いタイムを目指したいです」/日本選手権
男子110mH・高山峻野も1着で決勝へ「泉谷君に引っ張ってもらって、自分も良いタイムを目指したいです」/日本選手権

13秒45で男子110mH決勝に進んだ高山峻野

◇第107回日本選手権(6月1日~4日/大阪・ヤンマースタジアム長居)3日目

ブダペスト世界選手権代表選考会を兼ねた日本選手権の3日目に男子110mハードル予選が行われ、日本歴代2位の13秒10を持つ高山峻野(ゼンリン)が13秒45(-0.6)の組1着で決勝進出を決めた。

「スタートで少し反応が遅れてしまって、両サイドの選手に出られたのでちょっと焦った」と反省したが、それを引きずらないあたりは何度も世界大会を経験してきた実力者。「3台目ぐらいから立て直しテンポアップしていけた」と、中盤から終盤にかけてライバルたちを振り切った。

広告の下にコンテンツが続きます

日本選手権という大一番を迎えても、力んだ様子はまったく見られない。今大会に向けたテーマも「特にない」と笑う。

「いつも通り、いつもの試合と変わらない調整をしてきました。記録会と変わらない位置づけというか、とにかく全力で一戦一戦やっていくだけ。日本選手権も自分の調整をしてタイムを出すことが目標です」

勝てば4年ぶり4度目の優勝だが、「泉谷君(駿介/住友電工)がいる限り無理だと思うので」とさらり。決勝で「泉谷君に引っ張ってもらって、自分も良いタイムを目指したいです」と話す。

すでに世界選手権の参加標準記録をクリアしており、表彰台に上れば代表内定が確定する。「意識すると固くなると思うので、普段通りみんなで競り合って、お互いに高め合っていきたい」と意気込み、「その中で3番以内には入れれば良いですし、誰が決まっても後腐れはないので、みんなで頑張りたいです」と前を向く。

良い意味でリラックスした高山が、明日の決勝でも自分史上最高の走りを目指す。

文/小野哲史

◇第107回日本選手権(6月1日~4日/大阪・ヤンマースタジアム長居)3日目 ブダペスト世界選手権代表選考会を兼ねた日本選手権の3日目に男子110mハードル予選が行われ、日本歴代2位の13秒10を持つ高山峻野(ゼンリン)が13秒45(-0.6)の組1着で決勝進出を決めた。 「スタートで少し反応が遅れてしまって、両サイドの選手に出られたのでちょっと焦った」と反省したが、それを引きずらないあたりは何度も世界大会を経験してきた実力者。「3台目ぐらいから立て直しテンポアップしていけた」と、中盤から終盤にかけてライバルたちを振り切った。 日本選手権という大一番を迎えても、力んだ様子はまったく見られない。今大会に向けたテーマも「特にない」と笑う。 「いつも通り、いつもの試合と変わらない調整をしてきました。記録会と変わらない位置づけというか、とにかく全力で一戦一戦やっていくだけ。日本選手権も自分の調整をしてタイムを出すことが目標です」 勝てば4年ぶり4度目の優勝だが、「泉谷君(駿介/住友電工)がいる限り無理だと思うので」とさらり。決勝で「泉谷君に引っ張ってもらって、自分も良いタイムを目指したいです」と話す。 すでに世界選手権の参加標準記録をクリアしており、表彰台に上れば代表内定が確定する。「意識すると固くなると思うので、普段通りみんなで競り合って、お互いに高め合っていきたい」と意気込み、「その中で3番以内には入れれば良いですし、誰が決まっても後腐れはないので、みんなで頑張りたいです」と前を向く。 良い意味でリラックスした高山が、明日の決勝でも自分史上最高の走りを目指す。 文/小野哲史

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.05

西山和弥、竹内竜真、デレセらが防府読売マラソンでV目指す 五輪MGC出場権懸けた一戦

◇第56回防府読売マラソン(12月7日/山口県防府市) MGCシリーズ2025-26の第56回防府読売マラソンが12月7日(日)に行われる。大会は男子がMGCシリーズのG1(グレード1)、女子がG3に位置づけられており、 […]

NEWS 細谷恭平が悲願の初Vなるか!?伝統の福岡国際マラソン 2時間9分でロス五輪MGCへ

2025.12.05

細谷恭平が悲願の初Vなるか!?伝統の福岡国際マラソン 2時間9分でロス五輪MGCへ

◇福岡国際マラソン2025(12月7日/福岡市・平和台陸上競技場発着) MGCシリーズ2025-26男子G1の福岡国際マラソン2025が12月7日に行われる。来年の名古屋アジア大会代表選考会を兼ねているだけでなく、28年 […]

NEWS ナイキから高いサポート性に優れたランニングシューズ「ナイキ ストラクチャー プラス」が登場!

2025.12.05

ナイキから高いサポート性に優れたランニングシューズ「ナイキ ストラクチャー プラス」が登場!

ナイキは、快適さと楽しさを併せ持ったスタビリティシューズであるナイキ ストラクチャー プラスを発売することを発表した。 ナイキではロードランニングシューズをシンプルな3つのカテゴリー(ペガサス、ボメロ、ストラクチャー)に […]

NEWS パリ五輪競歩代表・濱西諒がサンベルクス退社 「再び日の丸を背負って戦うために」

2025.12.04

パリ五輪競歩代表・濱西諒がサンベルクス退社 「再び日の丸を背負って戦うために」

24年パリ五輪男子20km競歩代表の濱西諒が12月1日に自身のSNSを更新し、所属していたサンベルクスを11月末で退社したことを発表した。 濱西は大阪府出身で、履正社高から競歩に取り組み、国体優勝など早くから頭角を現した […]

NEWS 飯塚翔太がラオスで陸上競技指導 「飯塚翔太リレーカーニバル」も開催

2025.12.04

飯塚翔太がラオスで陸上競技指導 「飯塚翔太リレーカーニバル」も開催

東京世界選手権男子200m代表の飯塚翔大(ミズノ)が11月30日から12月3日まで、ラオスを訪問。4日にリモートで現地で行った活動について報告会見を行った。 飯塚はJICA(国際協力機構)が進める「スポーツを通じて世界平 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top