2023.06.01
◇第107回日本選手権(6月1日~4日/大阪・ヤンマースタジアム長居)1日目
ブダペスト世界選手権の代表選考会を兼ねた第107回日本選手権の1日目に男子5000mが行われ、塩尻和也(富士通)が13分19秒85で優勝した。
3連覇が懸かっていた遠藤日向(住友電工)は13分20秒84で2位。3連覇は逃したものの、今季はアキレス腱痛からの復帰途上ということもあり「苦しいスタート」で、ようやく「トレーニングを消化できた」状態だったため、納得の表情を浮かべる。
「前半で後ろにい過ぎてしまった」と言うように、2分40秒ペースで進むなかで中段からやや後方の位置取り。「あまりレースのなかで動きたくなかった」ことでじっくり進めたが、上位に上がる時に「力を使い過ぎた」と言う。
ラストは清水歓太(SUBARU)が粘るなかで、しっかり抑えたのはさすがの強さだった。
故障もあったため、無理をしてブダペスト世界選手権を狙うのではなく「パリ五輪へ」と言う遠藤。課題だという「中間走」のトレーニングを積みつつ、持ち味のスピードをもう一度取り戻すべく1500mに対しても意欲を示す。
次戦は代表になればアジア選手権も視野に入れている。徐々に強さを取り戻してきた遠藤が、大舞台に向けてここからギアを上げていく。
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