2023.06.01
今秋に行われるパリ五輪マラソン選考会のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権獲得者が5月31日をもって決定した。これにより、4月に日本実業団陸上競技連合が発表していた、今年度の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)と全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)の予選会での特例措置対象チームも確定している。
この措置は、多くの実業団所属選手が10月15日に行われるMGCの出場権を獲得しており、10月下旬から行われる実業団駅伝の予選会に出場するチームや選手にとって大きな負担となることが考慮され、実業団連合が選手の強化・育成に安心して取り組むことを目的として設けたもの。
ニューイヤー駅伝は全国6地区での地域実業団対抗駅伝、クイーンズ駅伝はプリンセス駅伝を予選会として実施。本来であれば各予選会で上位のチームが全日本大会の出場権を手にするが、今年度は予選会を完走することで本大会の出場権が与えられることになった。ただし、MGC出場権保持者が移籍している場合は時期を問わず移籍元、移籍先チームともに対象外となる。
特例措置の対象となったのは男子29チーム、女子は8チーム。昨年、全日本大会に出場できなかった女子の京セラも対象となっている。この措置により全日本大会の出場枠が増えることも説明されており、仮に予選会で対象チームが全日本出場ラインに届かず、対象外チームが出場圏内に入った場合は、例年の男子37チーム、女子24チームより多いチームが本戦に出場することになる。
実業団駅伝予選会特例措置対象チーム
(カッコ内はMGC出場権獲得者) 男 子 ■東日本(8) Honda(田口雅也、木村慎、小山直城) 富士通(浦野雄平、鈴木健吾、飯田貴之) GMOインターネットグループ(吉田祐也、下田裕太) SUBARU(小山司) JR東日本(其田健也、作田直也、作田将希、横田俊吾) Kao(青木優、池田耀平) コニカミノルタ(星岳、柏優吾) ヤクルト(高久龍、武田凜太郎) ■北陸 該当チームなし ■中部(6) トヨタ自動車(西山雄介、松本稜、丸山竜也、大石港与、西山和弥、畔上和弥、安井雄一) トヨタ紡織(聞谷賢人) 愛三工業(富安央) トーエネック(中西亮貴、小山裕太、河合代二) 愛知製鋼(秋山清仁) 中央発條(吉岡幸輝) ■関西(5) SGホールディングス(湯澤舜、佐藤悠基) NTT西日本(山本翔馬) 大塚製薬(上門大祐) 住友電工(中村祐紀、村本一樹、高田康暉) 大阪ガス(西研人) ■中国(3) 中電工(相葉直紀、二岡康平) 中国電力(岡本直己) マツダ(山本憲二) ■九州(7) 三菱重工(山下一貴、定方俊樹、井上大仁) トヨタ自動車九州(藤曲寛人、今井正人) 黒崎播磨(細谷恭平、土井大輔) 旭化成(鎧坂哲哉、丸山文裕、大六野秀畝) 九電工(大塚祥平、赤﨑暁) 西鉄(久保和馬) 安川電機(古賀淳紫) 女 子(8) ユニクロ(吉川侑美) ユニバーサルエンターテインメント(和久夢来) 天満屋(松下菜摘、谷本観月、大東優奈、渡邉桃子、前田穂南) スターツ(上杉真穂) ワコール(安藤友香) 大塚製薬(福良郁美、川内理江) 日立(池田千晴) 京セラ(阿部有香里) ※シード権保有チーム 資生堂 積水化学(佐藤早也伽、新谷仁美) JP日本郵政グループ(太田琴菜、鈴木亜由子、大西ひかり) エディオン(細田あい、市田美咲) ダイハツ(松田瑞生、竹本香奈子、加世田梨花、前田彩里) 豊田自動織機 パナソニック(森田香織) 第一生命グループ(鈴木優花)RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.16
橋岡優輝が家族での初教室「楽しみながら陸上に触れて」
-
2025.11.14
-
2025.11.13
-
2025.11.15
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.19
全中駅伝に出場する女子48チームが出そろう 3連覇狙う京山をはじめ、大沢野、松橋などが全国切符 櫛形は20回目
9月から開催されてきた第33回全国中学校駅伝(12月14日)の都道府県予選が11月16日をもって終了し、47都道府県の代表に開催地枠で出場するチームを加えた全48チームが出そろった。 女子は前回の全国大会で2連覇を飾った […]
2025.11.19
全中駅伝男子・出場チームが決定! 17チームが初出場 塩山は第1回大会以来32年ぶり 京山、三島の全国V経験校も
9月から開催されてきた第33回全国中学校駅伝(12月14日)の都道府県予選が11月16日をもって終了し、47都道府県の代表に開催地枠で出場するチームを加えた全48チームが出そろった。 男子は2年前に全国制覇を達成している […]
2025.11.19
マラソン日本記録保持者・鈴木健吾が神奈川大のアンバサダー就任 「刺激や勇気を届けられる存在でありたい」
神奈川大は11月19日、男子マラソン日本記録保持者でOBの鈴木健吾が陸上部のアンバサダーに就任したと発表した。 鈴木は箱根駅伝では3年連続で2区を担い、3年時に区間賞を獲得。4年時には東京マラソンで2時間10分21秒で走 […]
2025.11.19
岡山・京山が今年も男女ともに全国出場! 全中1500m優勝・是枝愛香を擁する内部は26年ぶり/中学駅伝
12月14日に行われる第33回全国中学校駅伝の出場を懸けた県大会が、11月14日から16日にかけて、全国10県で行われた。 14日の岡山県大会では、2年前に全国男女優勝、女子は昨年も連覇を飾った京山が圧倒的な継走を披露。 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025