HOME 国内、大学

2023.05.12

100mは中大・田路遥香が追参ながら11秒41!!「ラストシーズン勝ちたい思い強い」/関東IC
100mは中大・田路遥香が追参ながら11秒41!!「ラストシーズン勝ちたい思い強い」/関東IC

23年関東インカレ女子100m優勝の田路遥香

◇第102回関東インカレ(5月11日~14日/神奈川・ギオンスタジアム相模原)2日目

関東インカレ2日目に行われた女子100mは、田路遥香(中大)が強い追い風ながら11秒41(+3.3)という好記録をマークして優勝した。中大勢の100m優勝は清水めぐみ以来、17年ぶりとなる。

広告の下にコンテンツが続きます

スタートからポンッと抜け出す。「監督からスタートで出られたら勝てる、と言われていたので、そこだけ意識しました」。その後は風に乗ってグングンと加速していく。フィニッシュ後、優勝を確信すると感極まった。

「いつも決勝にはいるけど勝てなくて、ずっと勝負に弱かったんです」

中学時代からその能力は注目を集める存在だった。中大附中時代には2年で全中100m8位、3年時には100mと200mで2位に入っている。しかし、高校時代もあと一歩タイトルが取れず。3年時にはケガも重なった。

大学1年目は日本インカレ100m7位、200m5位。2、3年時にも100m7位と3年連続入賞しているが、ここでも勝ち切れていない。

広告の下にコンテンツが続きます

「大学ラストシーズンで、中村(哲郎)監督のもとでやるのも最後。勝ちたいという思いが強かったです」

この冬はウエイトトレーニングなどで臀部や腰回りを強化。腰が反る課題や、脚が流れる走りが改善された。今年は4月に100m11秒63の自己新と結果に表れている。

今年の目標は「日本選手権や日本インカレで勝負して、勝てるようになりたいです」。競技は大学までと決め、就職活動もしている。ようやく開花しつつある強さが惜しくもあるが、競技生活区切りのシーズンをしっかり走り抜く。

◇第102回関東インカレ(5月11日~14日/神奈川・ギオンスタジアム相模原)2日目 関東インカレ2日目に行われた女子100mは、田路遥香(中大)が強い追い風ながら11秒41(+3.3)という好記録をマークして優勝した。中大勢の100m優勝は清水めぐみ以来、17年ぶりとなる。 スタートからポンッと抜け出す。「監督からスタートで出られたら勝てる、と言われていたので、そこだけ意識しました」。その後は風に乗ってグングンと加速していく。フィニッシュ後、優勝を確信すると感極まった。 「いつも決勝にはいるけど勝てなくて、ずっと勝負に弱かったんです」 中学時代からその能力は注目を集める存在だった。中大附中時代には2年で全中100m8位、3年時には100mと200mで2位に入っている。しかし、高校時代もあと一歩タイトルが取れず。3年時にはケガも重なった。 大学1年目は日本インカレ100m7位、200m5位。2、3年時にも100m7位と3年連続入賞しているが、ここでも勝ち切れていない。 「大学ラストシーズンで、中村(哲郎)監督のもとでやるのも最後。勝ちたいという思いが強かったです」 この冬はウエイトトレーニングなどで臀部や腰回りを強化。腰が反る課題や、脚が流れる走りが改善された。今年は4月に100m11秒63の自己新と結果に表れている。 今年の目標は「日本選手権や日本インカレで勝負して、勝てるようになりたいです」。競技は大学までと決め、就職活動もしている。ようやく開花しつつある強さが惜しくもあるが、競技生活区切りのシーズンをしっかり走り抜く。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.23

箱根駅伝Stories/3度目の山で伝説を作る早大・工藤慎作 スピードに磨き「ストロングポイントとして活躍を」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 中学では当初卓球部を希望 「いよいよ始まるなっていうところで、純粋に […]

NEWS 箱根駅伝Stories/東京国際大・大村良紀「10区で展開を作っていく走りを」 集大成の舞台で全力を出し切る

2025.12.23

箱根駅伝Stories/東京国際大・大村良紀「10区で展開を作っていく走りを」 集大成の舞台で全力を出し切る

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 競技を続けるきっかけは消去法 「大村良紀=10区」、という構図ができ […]

NEWS 箱根駅伝Stories/自信と屈辱を経てたくましく成長した中大・岡田開成 「自分がゲームチェンジャーになろう」

2025.12.23

箱根駅伝Stories/自信と屈辱を経てたくましく成長した中大・岡田開成 「自分がゲームチェンジャーになろう」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 武者修行で変わった“基準” 中大・岡田開成(2年)にとって第101回 […]

NEWS ニューイヤー駅伝「クマ対応」発表 桐生市内一部エリアに出没例 該当区間の中止も

2025.12.23

ニューイヤー駅伝「クマ対応」発表 桐生市内一部エリアに出没例 該当区間の中止も

一般社団法人日本実業団陸上競技連合は12月23日、第70回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の「クマ対応」について発表した。 同大会は群馬県庁スタート・フィニッシュで、前橋市、高崎市、伊勢崎氏、太田市、桐生市をめぐ […]

NEWS 短距離の竹田一平がスズキを退社「一生の宝物」今後も競技継続 中大2年時にU20代表

2025.12.23

短距離の竹田一平がスズキを退社「一生の宝物」今後も競技継続 中大2年時にU20代表

スズキは12月末をもって男子短距離の竹田一平が退社・退団すると発表した。 竹田は埼玉県出身の28歳。不動岡高時代は走幅跳や三段跳をメインにしていたが、中大から本格的にスプリントへ。大学2年だった2016年には10秒27を […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top