HOME 国内

2023.05.06

やり投・北口榛花 圧巻の64m43大会新「いつか飛ぶ」/木南記念
やり投・北口榛花 圧巻の64m43大会新「いつか飛ぶ」/木南記念

23年木南記念女子やり投に65m43で快勝した北口榛花

◇第10回木南記念(5月6、7日/大阪・ヤンマースタジアム長居)

日本グランプリシリーズG1の木南記念が行われ、女子やり投は北口榛花(JAL)が64m43の大会新記録で優勝した。

1回目から63m72をマークすると、前日に来日したディヴィッド・シェケラック・コーチから「もっと速く」と指示が出る。「風が強かったので少し右に飛ばす意識」で放ったやりは、北口らしい高く大きな放物線で空を飛んでいった。

広告の下にコンテンツが続きます

自身が2019年に樹立した当時の日本記録64m36の大会記録を更新する64m43をマーク。やりを離すタイミングや課題としている「両脚をなるべく着く」という点を、「助走を速くしながら」どれだけできるか試していく。

その後は記録こそ伸ばせず、「1、2回目が良かったのでもっと記録を出したかった」と苦笑いしたが、1週前の織田記念(64m50)よりも「身体も動いた」と言う。シーズン前に話していたように、この2試合は「いろいろ試している」。さらにギアが上がりそうで、技術が噛み合えば「いつか飛ぶ」と、大記録の予感も漂ってきた。

次戦は5月21日のセイコーゴールデングランプリ。国内でもこの日は斉藤真理菜(スズキ)が織田記念に続いて大台突破の61m63と完全復活し、長麻尋(国士舘クラブ)も61m10(日本歴代8位)を投げた。海外勢も世界選手権金メダリストのK.バーバー(豪州)らと投げ合うことになる。

北口は今季の“ワールドリーダー”として迎え撃つ。「投げ合うのが楽しみですし、国内も1人飛び抜けるのではなく、高いレベルで戦えるといいなと思っています」。威風堂々、「世界のKITAGUCHI」として突き進んでいく

◇第10回木南記念(5月6、7日/大阪・ヤンマースタジアム長居) 日本グランプリシリーズG1の木南記念が行われ、女子やり投は北口榛花(JAL)が64m43の大会新記録で優勝した。 1回目から63m72をマークすると、前日に来日したディヴィッド・シェケラック・コーチから「もっと速く」と指示が出る。「風が強かったので少し右に飛ばす意識」で放ったやりは、北口らしい高く大きな放物線で空を飛んでいった。 自身が2019年に樹立した当時の日本記録64m36の大会記録を更新する64m43をマーク。やりを離すタイミングや課題としている「両脚をなるべく着く」という点を、「助走を速くしながら」どれだけできるか試していく。 その後は記録こそ伸ばせず、「1、2回目が良かったのでもっと記録を出したかった」と苦笑いしたが、1週前の織田記念(64m50)よりも「身体も動いた」と言う。シーズン前に話していたように、この2試合は「いろいろ試している」。さらにギアが上がりそうで、技術が噛み合えば「いつか飛ぶ」と、大記録の予感も漂ってきた。 次戦は5月21日のセイコーゴールデングランプリ。国内でもこの日は斉藤真理菜(スズキ)が織田記念に続いて大台突破の61m63と完全復活し、長麻尋(国士舘クラブ)も61m10(日本歴代8位)を投げた。海外勢も世界選手権金メダリストのK.バーバー(豪州)らと投げ合うことになる。 北口は今季の“ワールドリーダー”として迎え撃つ。「投げ合うのが楽しみですし、国内も1人飛び抜けるのではなく、高いレベルで戦えるといいなと思っています」。威風堂々、「世界のKITAGUCHI」として突き進んでいく

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.08

サニブラウンがU20合宿にサプライズ登場!「みなさんが日本陸上界の未来」期待のジュニア選手たちにエール

有力ジュニア選手が全国から集まるU20オリンピック育成競技者研修合宿が12月4日から7日までの4日間、ナショナルトレーニングセンターで行われた。 選手たちが集合し、開講式が開かれて最初の研修に登場したのが男子短距離のサニ […]

NEWS U20世代トップ選手約60人が4日間合宿! 100mインターハイ2位の菅野翔唯、100mH高校記録保持者・石原南菜ら参加

2025.12.08

U20世代トップ選手約60人が4日間合宿! 100mインターハイ2位の菅野翔唯、100mH高校記録保持者・石原南菜ら参加

ジュニア世代の有力選手が対象の「U20オリンピック育成競技者研修合宿」が12月4~7日の4日間、東京都北区のナショナルトレーニングセンターで行われた。 インターハイやU20日本選手権、U18大会などで上位に入った高校生や […]

NEWS 富士山女子駅伝の全日本大学選抜に立教大・小川陽香、明治国際医療大・古西亜海ら12人選出

2025.12.08

富士山女子駅伝の全日本大学選抜に立教大・小川陽香、明治国際医療大・古西亜海ら12人選出

日本学生陸上競技連合は12月8日、2025全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)に出場する全日本大学選抜チームの選手を発表した。 全日本大学選抜チームは全国8地区学連(北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国四国、 […]

NEWS 2026年関東インカレは5月21日~24日に宇都宮で初開催! 参加標準記録も発表

2025.12.08

2026年関東インカレは5月21日~24日に宇都宮で初開催! 参加標準記録も発表

12月8日、関東学連は2026年の関東インカレを、栃木県宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで5月21日から24日に開催すると発表した。 関東の学生ナンバーワンを決める関東インカレは、来年で第105回を迎える伝統の対校戦。 […]

NEWS 女子400mのナセルがアディダスと契約 パリ五輪銀、東京世界陸上銅メダリスト

2025.12.08

女子400mのナセルがアディダスと契約 パリ五輪銀、東京世界陸上銅メダリスト

女子400mのアジア記録保持者、S.E.ナセル(バーレーン)がアディダスとのプロ契約を結んだことを発表した。自身のSNSで契約締結に関して「新たな挑戦と歴史的偉業に向け、アディダスの献身的な取り組みとパートナーシップは極 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top