◇第106回日本選手権(6月9日~12日/大阪・ヤンマースタジアム長居)
オレゴン世界選手権代表選考会を兼ねた日本選手権、男子110mハードル決勝が最終日の12日に行われる。
前日に行われた予選、準決勝では好記録が連発した。予選1組に入った村竹ラシッド(順大)が、「狙っていなかったですが、スピードに乗った」と13秒27(+0.5)をマーク。オレゴン世界選手権の参加標準記録13秒32を突破した。
大学の後輩でもある村竹の快走に刺激を受けたのが前回王者で日本記録(13秒06)保持者の泉谷駿介(住友電工)。3月の日本選手権・室内(60mハードル)で足首を痛めた泉谷は、4月の織田記念予選を走って以降、実戦から遠ざかった。
「織田記念のあとは少し休んで、5月に入ってから練習を再開した」と泉谷。予選で13秒40(-0.2)をマークすると、準決勝では13秒29(-0.2)と圧巻の走りを披露した。大会前時点で参加標準記録を突破していたが、ここでもしっかり突破。スピードがついた分「前半の勢いをどう押さえるか」が課題だが、連覇へ向けて仕上げてきた。
村竹は昨年も同じように予選で参加標準記録を突破した状態で決勝に進んだものの、五輪が懸かったファイナルで不正スタートにより失格。悔しさを味わっただけに「この日のためにやってきた」と強い思いを持つ。
決勝は泉谷と村竹が優勝争いとなりそうで、いずれも3位以内に入れば代表に内定。準決勝で好走した石川周平(富士通)や東京五輪代表の高山峻野(ゼンリン)、藤井亮汰(三重県スポ協)らが上位争いになりそう。3人目の標準突破は現れるか。
運命の決勝は大会最終日の12日、16時50分に号砲が鳴る。
■男子110mH決勝のスタートリスト
2高山 峻野(ゼンリン)
3横地 大雅(法大)
4石川 周平(富士通)
5泉谷 駿介(住友電工)
6髙橋 佑輔(北海道ハイテクAC)
7村竹 ラシッド(順大)
8石田 トーマス東(勝浦ゴルフ倶楽部)
9藤井 亮汰(三重県スポ協)

RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.09.01
夏開催の九州選抜高校駅伝 小林が中盤以降独走して2時間8分30秒で制覇
2025.09.01
【男子110mJH】齋藤玲旺(倉敷一中3) 14秒07=中学歴代5位
-
2025.09.01
-
2025.09.01
-
2025.09.01
2025.08.27
アディダス アディゼロから2025年秋冬新色コレクションが登場!9月1日より順次販売
2025.08.25
日本選手権男子400mの結果が訂正 佐藤風雅がレーン侵害で失格から優勝へ 今泉が2位
-
2025.08.31
-
2025.08.27
2025.08.16
100mH・福部真子12秒73!!ついに東京世界選手権参加標準を突破/福井ナイトゲームズ
-
2025.08.27
-
2025.08.19
-
2025.08.24
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.09.01
東京2025世界陸上POPUP HANEDAが開設!羽田空港第1ターミナルに期間限定オープン
公益財団法人東京2025世界陸上財団は9月1日、羽田空港第1ターミナル2階に「東京2025世界陸上POPUP HANEDA」が9月2日から期間限定でオープンすることを発表した。 設置場所は羽田空港第1ターミナル2階出発ロ […]
2025.09.01
夏開催の九州選抜高校駅伝 小林が中盤以降独走して2時間8分30秒で制覇
第30回九重町長杯九州選抜高校駅伝が8月31日、大分県九重町の飯田高原千町無田周回コース(男子7区間42.195km)で行われ、小林(宮崎)が2時間8分30秒8年ぶりに優勝した。 小林は1区でトップと2秒差の2位発進。2 […]
2025.09.01
【男子110mJH】齋藤玲旺(倉敷一中3) 14秒07=中学歴代5位
8月30日、岡山県ジュニア選手権が津山市の津山陸上競技場で行われ、U20規格で行われた男子110mハードル(高さ:0.991m)において、齋藤玲旺(倉敷一中3)が14秒07(-0.6)で優勝。中学歴代では5位の好タイムと […]
2025.09.01
円盤投・ペターションが引退表明 東京五輪銀メダリスト「人生の大部分を占めていた競技を去るのは不思議な気持ち」
男子円盤投の東京五輪銀メダリスト、S.ペターション(スウェーデン)が自身のSNSで引退を表明した。 ペターションは1994年生まれの31歳で、自己記録は22年にマークした70m42。東京五輪ではD.ストールとともにスウェ […]
2025.09.01
カナダのドグラスが2種目代表入り ドイツはミハンボ、ヴェバーら順当に選出 東京世界陸上代表を各国発表
9月13日に開幕する東京世界選手権の代表選手が各国から発表されている。 カナダは男子100m,200mにA.ドグラスが入った。2021年東京五輪の男子200m金メダリスト。今季はやや精彩を欠いているが、100mは昨年のパ […]
Latest Issue
最新号

2025年9月号 (8月12日発売)
衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99