世界陸連コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが5月8日、東京・国立競技場で行われた。国内トップ選手だけでなく、昨年の東京五輪メダリストなど海外招待選手も多数出場。世界基準のパフォーマンスで国立競技場を訪れた10000人近い観客を魅了した。
男子100mには19年ドーハ世界選手権金メダリストのクリスチャン・コールマン(米国)が出場。予選を悠々トップ通過すると、決勝では10秒09(+0.1)をマークして優勝した。コールマンはドーピング違反を受けていたため、100mとしては世界選手権決勝以来の実戦だった。日本人トップは2位の小池祐貴(住友電工)で10秒22をマークしている。
女子やり投は日本記録保持者で東京五輪ファイナリストの北口榛花(JAL)が、オレゴン世界選手権の参加標準記録64m00に迫る63m93をマークし、東京五輪銅メダリストのケルーシー・リー・バーバー(豪州)らを抑えて優勝。今季世界リスト3位のビッグスローだった。
男子3000m障害には東京五輪7位の三浦龍司(順大)が出場。これが今季初の3000m障害だったが、8分22秒25で貫禄勝ちを収めた。女子1500m8位入賞の田中希実(豊田自動織機)は同種目に出場。海外勢と競り合いのなか、4分07秒53で4位だった。
昨年の東京五輪男子400mハードルで銀メダルに輝いたライ・ベンジャミン(米国)は、48秒60で優勝。東京五輪代表の黒川和樹(法大)も必死で食らいついて2位に入った。女子100mハードルには世界記録保持者のケンドラ・ハリソン(米国)が出場し、12秒76(-0.1)で完勝。2位の福部真子(日本建設工業)は日本歴代8位の13秒05と好走している。
男子走幅跳は山川夏輝(佐賀スポーツ協会)が日本歴代8位タイとなる8m14(+0.4)をマークして優勝。同400mは東京五輪5位のマイケル・ノーマン(米国)が44秒62で制したが、2位の佐藤風雅(那須環境技術センター)は日本歴代8位となる45秒40の好記録を叩き出した。
■セイコーゴールデングランプリ2022優勝者一覧
・男子
100m クリスチャン・コールマン(米国) 10秒09(+0.1)
400m マイケル・ノーマン(米国) 44秒62
800m ブラッド・マサス(ニュージーランド) 1分46秒58
110mH 村竹ラシッド(順大) 13秒34(+0.1)
400mH ライ・ベンジャミン(米国) 48秒60
3000m障害 三浦龍司(順大) 8分22秒25
走高跳 赤松諒一(アワーズ) 2m27
走幅跳 山川夏輝(佐賀県スポーツ協会) 8m14(+0.4)
やり投 ディーン元気(ミズノ) 82m18
・女子
200m リンナ・アービー(米国) 23秒09(-0.1)
1500m ジョージア・グリフィス(豪州) 4分06秒04
100mH ケンドラ・ハリソン(米国) 12秒76(-0.1)
走幅跳 秦澄美鈴(シバタ工業) 6m63(+0.5)
やり投 北口榛花(JAL) 63m93

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.06.11
2025.05.28
女子10000mがレース途中で異例の中断!! 大雨と雷の影響も選手困惑/アジア選手権
2025.05.16
2025高校最新ランキング【女子】
-
2025.06.04
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.06.16
クレイ・アーロン竜波が800m1分46秒31! ポートランドのレースで6年ぶり自己ベスト更新
6月15日に米国・ポートランドで行われたポートランド・トラックフェスティバルの男子800mで、クレイ・アーロン竜波(ペンシルベニア州立大)が1分46秒31の自己ベストで5位に入った。 クレイのこれまでの自己ベストは、神奈 […]
2025.06.16
女子400mHサザーランドが52秒46の全米学生新V 女子3000m障害レンゴールは今季世界最高の8分58秒15/全米学生選手権
6月11日から14日、米国オレゴン州ユージンで全米学生選手権が開催され、女子400mハードルではS.サザーランド(ミシガン大/カナダ)が52秒46の全米学生新で優勝を飾った。 サザーランドは昨年のパリ五輪では7位に入って […]
2025.06.16
棒高跳・デュプランティスが6m28! 12度目の世界記録更新!「6m30もそう遠くはない」 女子100mはアルフレッドがV/DLストックホルム
6月15日、ダイヤモンドリーグ(DL)第7戦のバウハウス・ガランがスウェーデン・ストックホルムで開催され、男子棒高跳でA.デュプランティス(スウェーデン)が6m28の世界新で優勝した。従来の世界記録はデュプランティス自身 […]
2025.06.16
800m昨年全国8位の菊池晴太が1分50秒03の大会新V「収穫と悔しさがある」400mH長谷川桜介が51秒19、三段跳の菅野穂乃は大会新/IH東北
◇インターハイ東北地区大会(6月13~16日/青森・カクヒログループアスレチックスタジアム)3日目 広島インターハイを懸けた東北地区大会の3日目が行われ、男子800mは菊池晴太(盛岡第四3岩手)が1分50秒03の大会新で […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会