HOME 国内、大学

2021.09.19

泉谷駿介 最後のインカレを13秒29で有終の美 3日間フル回転で総合Vに貢献/日本IC
泉谷駿介 最後のインカレを13秒29で有終の美 3日間フル回転で総合Vに貢献/日本IC


◇日本インカレ(9月17~19日/埼玉・熊谷スポーツ公園)2日目

第90回日本インカレ3日目に、男子110mハードルの準決勝、決勝が行われた。東京五輪で準決勝に進んでいる日本記録(13秒06)保持者の泉谷駿介(順大)が、決勝は13秒29(+1.4)をマークして優勝。最後のインカレを1年時以来のVで締めくくった。

両太ももに「ケガ防止のため」テーピングを施してスタートラインに立った泉谷。それもそのはず、初日に走幅跳で3位に入り、その試技間には4×100mリレー予選を走って決勝進出に貢献した。すぐに走幅跳に戻るハードスケジュール。さらに翌日には110mハードルと4×100mリレー決勝を走った。リレーでも銅メダルを獲得した。

そして迎えた最終日。準決勝は明らかに安全なレース運びで13秒74(+1.0)をマークすると、決勝でも中盤以降するすると前に出て、大会新、自己3番目となる13秒29(+1.4)でハイレベルな一戦でも追いかけてくるライバルたちをきっちり抑えた。

「うまくいったかわかりませんが、スタートを意識しました。13秒2台が出てうれしいです」と泉谷。今シーズンを振り返り「大変だったこともありますが、うまくいったシーズンだと思います」と総括する。東京五輪を経験し、「世界のハードルも上がっている」と実感。それでも「このまま跳躍ブロックを中心しながらハードルに取り組んでいけば、13秒1もコンスタントに出せると思う」と、変わらずに積み上げていく。

八種競技王者だった泉谷が、この4年で世界のトップに手を掛けようかというハードラーへと成長。だが、自身はとにかく陸上競技が大好きで、走るのも、跳ぶのも楽しい。走幅跳、得意とする三段跳など、無限の可能性を秘めているが、やはり東京五輪で味わった悔しさを晴らせるのはハードルだと考えている。「世界と戦うことを考えればやっぱりハードル。来年の世界選手権で」とリベンジを誓う。

広告の下にコンテンツが続きます

3日間、走りきり、チームは総合優勝。「久しぶりにこんなハードスケジュールで足がパンパン。やっと終わりました」と笑みを浮かべた。ヘロヘロになりながらも戦い抜いた3日間。世界の頂点を目指そうかというハードラーでも、仲間たちとともに戦う3日間はやはり特別な舞台だったようだ。

◇日本インカレ(9月17~19日/埼玉・熊谷スポーツ公園)2日目 第90回日本インカレ3日目に、男子110mハードルの準決勝、決勝が行われた。東京五輪で準決勝に進んでいる日本記録(13秒06)保持者の泉谷駿介(順大)が、決勝は13秒29(+1.4)をマークして優勝。最後のインカレを1年時以来のVで締めくくった。 両太ももに「ケガ防止のため」テーピングを施してスタートラインに立った泉谷。それもそのはず、初日に走幅跳で3位に入り、その試技間には4×100mリレー予選を走って決勝進出に貢献した。すぐに走幅跳に戻るハードスケジュール。さらに翌日には110mハードルと4×100mリレー決勝を走った。リレーでも銅メダルを獲得した。 そして迎えた最終日。準決勝は明らかに安全なレース運びで13秒74(+1.0)をマークすると、決勝でも中盤以降するすると前に出て、大会新、自己3番目となる13秒29(+1.4)でハイレベルな一戦でも追いかけてくるライバルたちをきっちり抑えた。 「うまくいったかわかりませんが、スタートを意識しました。13秒2台が出てうれしいです」と泉谷。今シーズンを振り返り「大変だったこともありますが、うまくいったシーズンだと思います」と総括する。東京五輪を経験し、「世界のハードルも上がっている」と実感。それでも「このまま跳躍ブロックを中心しながらハードルに取り組んでいけば、13秒1もコンスタントに出せると思う」と、変わらずに積み上げていく。 八種競技王者だった泉谷が、この4年で世界のトップに手を掛けようかというハードラーへと成長。だが、自身はとにかく陸上競技が大好きで、走るのも、跳ぶのも楽しい。走幅跳、得意とする三段跳など、無限の可能性を秘めているが、やはり東京五輪で味わった悔しさを晴らせるのはハードルだと考えている。「世界と戦うことを考えればやっぱりハードル。来年の世界選手権で」とリベンジを誓う。 3日間、走りきり、チームは総合優勝。「久しぶりにこんなハードスケジュールで足がパンパン。やっと終わりました」と笑みを浮かべた。ヘロヘロになりながらも戦い抜いた3日間。世界の頂点を目指そうかというハードラーでも、仲間たちとともに戦う3日間はやはり特別な舞台だったようだ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.05.01

東京メトロに伊東明日香が入部 「競技が続けられる環境があることに感謝」

東京メトロは5月1日、伊東明日香が入部したと発表した。今年3月31日に埼玉医科大グループを退部していた。 伊東は東京・順天高時代から全国高校駅伝に出場。東洋大進学後は全日本女子大学駅伝や富士山女子駅伝など全国大会に出走し […]

NEWS 九電工にケニア出身のキプンゲノ・ニアマイアが加入 ハーフマラソンなどロードが主戦場

2025.05.01

九電工にケニア出身のキプンゲノ・ニアマイアが加入 ハーフマラソンなどロードが主戦場

九電工は5月1日、ケニア出身のキプンゲノ・ニアマイアが同日付で加入したと発表した。 ニアマイアはケリンゲット高出身の27歳。ハーフマラソンや10kmなどロードレースを主戦場としている。自己ベストは5000m13分57秒3 […]

NEWS アディダスによるスポーツを通じたグローバルムーブメント「MOVE FOR THE PLANET」が今年も開催!

2025.05.01

アディダスによるスポーツを通じたグローバルムーブメント「MOVE FOR THE PLANET」が今年も開催!

アディダス ジャパンは、未来のスポーツ環境を支えるためのグローバルムーブメント「MOVE FOR THE PLANET(ムーブ・フォー・ザ・プラネット)」を5月12日~25日まで開催することを発表した。5月12日の計測開 […]

NEWS 水戸招待のエントリー発表! 棒高跳に柄澤智哉、山本聖途、諸田実咲ら男女トップ集結 戸邉直人、城山正太郎も出場予定

2025.04.30

水戸招待のエントリー発表! 棒高跳に柄澤智哉、山本聖途、諸田実咲ら男女トップ集結 戸邉直人、城山正太郎も出場予定

5月5日に行われる日本グランプリシリーズ第7戦「2025水戸招待陸上」のエントリー選手が発表された。男子棒高跳には東京五輪代表の山本聖途(トヨタ自動車)、江島雅紀(富士通)や世界選手権代表経験のある柄澤智哉(東京陸協)ら […]

NEWS 【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

2025.04.30

【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」 昨年は記念大会となる第100回箱根駅伝が開催され […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top