日本選手権男子10000m(5月3日/静岡)が行われ、伊藤達彦(Honda)が27分33秒38で優勝。すでに東京五輪の参加標準記録27分28秒00を突破していたため、初の東京五輪代表に内定した。
「優勝しか狙っていなかった。目標としていた優勝で五輪内定を決められてうれしく思います」。力強い言葉の裏には壮絶な逆境を乗り越えた自信があった。実は全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)を走っている最中に、両大腿骨疲労骨折と右ハムストリングスを肉離れしていたことを明かす。「正直あきらめていた」。なかなか快方に向かわず、3月の頭から練習を再開。走れない間はトレーナーの指導のもとで補強に努めた。
「スタミナもスピードも落ちていると思ったが、ポイント練習をしているうちに予想以上に戻ってきた」と言うように、驚異的な回復力で仕上げてきた。この大会に向けても「昨年の日本選手権前よりも速いタイムで調整できた」と、逆境を乗り越えて進化した。
仕掛けたのは残り600m付近。駒大の田澤廉と鈴木芽吹と競り合いになったのは「想像していなかった」が、冷静に対応。「少しペースが落ちたところで仕掛けた」と、さすがのラストスパートを見せた。
これで、ライバルの相澤晃(旭化成)とともにオリンピックの舞台に立つ。その存在を支えにし、「絶対に代表を決めてやると思った。オリンピックでは相澤選手にだけは負けたくない」と、強い闘志を隠そうとはしない。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.05.03
【大会結果】日本選手権10000m(2024年5月3日)
-
2024.05.03
-
2024.05.03
2024.04.26
やり投・北口榛花 五輪シーズン初戦へ「結果がどうであれ次につなげられれば」/DL蘇州
-
2024.04.29
-
2024.04.29
-
2024.04.27
-
2024.04.29
2024.04.12
40年以上の人気シューズ”ペガサス”シリーズの最新作!「ナイキ ペガサス 41」が登場!
-
2024.04.26
-
2024.04.07
-
2024.04.17
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.05.03
【大会結果】日本選手権10000m(2024年5月3日)
【大会成績】日本選手権10000m(2024年5月3日/小笠山総合運動公園静岡スタジアム) ・男子 広告の下にコンテンツが続きます ・女子
2024.05.03
ハンマー投・福田翔大が73m00!!室伏親子、土井に続く日本人4人目の到達「かなり良いスタート」/静岡国際
◇静岡国際陸上(5月3日/小笠山総合運動公園静岡スタジアム) 日本グランプリシリーズG1の静岡国際が5月3日に行われ、男子ハンマー投は福田翔大(住友電工)が73m00の自己新で優勝した。この記録は日本歴代4位で、日本歴代 […]
2024.05.03
【大会結果】第39回静岡国際陸上(2024年5月3日)
【大会結果】第39回静岡国際陸上(2024年5月3日/小笠山総合運動公園静岡スタジアム) グランプリ <男子> 200m 鵜澤飛羽(筑波大) 20秒26(-0.4) 400m 小渕瑞樹(登利平AC) 4 […]
2024.05.03
走高跳・好調の髙橋渚が自己新の1m88!パリ五輪出場目指し「チャレンジャーとして楽しみ」/静岡国際
◇静岡国際陸上(5月3日/小笠山総合運動公園静岡スタジアム) 日本グランプリシリーズG1の静岡国際が5月3日に行われ、女子走高跳は髙橋渚(センコー)が優勝した。日本歴代8位の自己記録(1m87)を1cm更新する1m88に […]
Latest Issue 最新号
2024年5月号 (4月12日発売)
パリ五輪イヤー開幕!