HOME ニュース、国内

2021.05.03

20歳の廣中璃梨佳2度目の10000mで東京五輪決める「自分らしい走りが最後までできた」/日本選手権
20歳の廣中璃梨佳2度目の10000mで東京五輪決める「自分らしい走りが最後までできた」/日本選手権


日本選手権女子10000m(5月3日/静岡)が行われ、廣中璃梨佳(日本郵政グループ)が日本歴代7位となる31分18秒18で優勝。東京五輪の参加標準記録31分25秒00を切って3位以内という条件を満たし、東京五輪代表に内定した。

昨年12月の悔しさが廣中を突き動かした。日本選手権5000mで参加標準記録を突破していたが、田中希実(豊田自動織機TC)との競り合いの末に敗れ、その時点での代表を逃した。「本当に悔しくて、その後は脚の痛みもあって、苦しい2ヵ月を過ごしました。目標を失う時もあった」と廣中。だが、「周囲の励ましの言葉で前を向けた」と、気持ちを切り替えた。

10000mに初めて挑戦したのが4月の金栗記念。そこでは31分30秒03をマークし、日本選手権の切符を手にした。だが、「10000mでオリンピックを目指すというよりは、5000mのための10000m」という位置づけ。だが、初10000mでの好記録に「狙えるなら確実に狙おう」と10000mでの五輪代表をターゲットに置いた。

「後悔しないレースを」とスタート。自分でレースを作り、中盤からは安藤友香(ワコール)と引っ張り合うようなかたちに。「ラストは出し切れた。安藤さんにありがとう、という気持ち」と同じく2位で代表入りを決めた安藤に感謝する。

もちろん、5000mでも代表入りを狙う。6月の日本選手権に向けて「少しずつスピードを磨いて、5000mでも自分らしい走りをして世界で戦えるようにしたい」と廣中。この夏、20歳の若きホープは、「高校時代に世界を経験して視野が広がった」と目を向けた世界の舞台に立つ。

日本選手権女子10000m(5月3日/静岡)が行われ、廣中璃梨佳(日本郵政グループ)が日本歴代7位となる31分18秒18で優勝。東京五輪の参加標準記録31分25秒00を切って3位以内という条件を満たし、東京五輪代表に内定した。 昨年12月の悔しさが廣中を突き動かした。日本選手権5000mで参加標準記録を突破していたが、田中希実(豊田自動織機TC)との競り合いの末に敗れ、その時点での代表を逃した。「本当に悔しくて、その後は脚の痛みもあって、苦しい2ヵ月を過ごしました。目標を失う時もあった」と廣中。だが、「周囲の励ましの言葉で前を向けた」と、気持ちを切り替えた。 10000mに初めて挑戦したのが4月の金栗記念。そこでは31分30秒03をマークし、日本選手権の切符を手にした。だが、「10000mでオリンピックを目指すというよりは、5000mのための10000m」という位置づけ。だが、初10000mでの好記録に「狙えるなら確実に狙おう」と10000mでの五輪代表をターゲットに置いた。 「後悔しないレースを」とスタート。自分でレースを作り、中盤からは安藤友香(ワコール)と引っ張り合うようなかたちに。「ラストは出し切れた。安藤さんにありがとう、という気持ち」と同じく2位で代表入りを決めた安藤に感謝する。 もちろん、5000mでも代表入りを狙う。6月の日本選手権に向けて「少しずつスピードを磨いて、5000mでも自分らしい走りをして世界で戦えるようにしたい」と廣中。この夏、20歳の若きホープは、「高校時代に世界を経験して視野が広がった」と目を向けた世界の舞台に立つ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.12.15

女子・富山の大沢野は2年連続2位 ダブルエースが見せ場 1区・長森「悔いはない」/全中駅伝

◇第32回全国中学校駅伝・女子(12月15日/滋賀・希望が丘文化公園:5区間12km) 第32回全国中学校駅伝が12月15日、滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催され、女子は京山(岡山)が41分18秒で […]

NEWS ハーフ日本人トップは地元・天満屋の吉薗栞!日本歴代9位の1時間8分21秒、伊澤も歴代10位1時間8分28秒、アキドルが大会新で3連覇/山陽女子ロード

2024.12.15

ハーフ日本人トップは地元・天満屋の吉薗栞!日本歴代9位の1時間8分21秒、伊澤も歴代10位1時間8分28秒、アキドルが大会新で3連覇/山陽女子ロード

第43回山陽女子ロードレースが12月15日、岡山市のシティライトスタジアムをスタート・フィニッシュとするコースで行われた。 岡山出身で女子マラソン五輪2大会連続メダリスト(92年バルセロナ銀、96年アトランタ同)の有森裕 […]

NEWS 中大の佐藤蓮が47分14秒の大会新!浦田優斗も47分25秒で続く 順大勢も出場/関東10マイル

2024.12.15

中大の佐藤蓮が47分14秒の大会新!浦田優斗も47分25秒で続く 順大勢も出場/関東10マイル

第138回関東10マイル・10キロロードレースが12月15日に行われ、中大の佐藤蓮(2年)が47分14秒の大会新記録で優勝した。 佐藤は今年の神奈川マラソン・ハーフで1時間5分35秒。関東インカレでは5000mで出場して […]

NEWS 今井隆生監督率いる男子・鶴ヶ島藤が初出場V!6区区間新の植松遼「関わってくれた人に感謝」指揮官「思いがチームを変える」/全中駅伝

2024.12.15

今井隆生監督率いる男子・鶴ヶ島藤が初出場V!6区区間新の植松遼「関わってくれた人に感謝」指揮官「思いがチームを変える」/全中駅伝

◇第32回全国中学校駅男子(12月15日/滋賀・希望が丘文化公園:男子6区間18km) 第32回全国中学校駅伝が12月15日、滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催され、男子は初出場の藤(埼玉)が57分1 […]

NEWS 【大会結果】第32回全国中学校駅伝男子(2024年12月15日)

2024.12.15

【大会結果】第32回全国中学校駅伝男子(2024年12月15日)

【大会成績】第32回全国中学校駅伝男子(2024年12月15日/滋賀・希望ヶ丘文化公園:男子6区間18km) 1位 鶴ヶ島藤(埼玉)  57分17秒 2位 我孫子(千葉)   57分51秒 3位 細江(静岡)    57 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年12月号 (11月14日発売)

2024年12月号 (11月14日発売)

全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会

page top