HOME 国内

2026.05.17

3000m・森凪也が「日本記録保持者」に!徹底したスプリント強化「身についてきた」井川も日本新/セイコーGGP
3000m・森凪也が「日本記録保持者」に!徹底したスプリント強化「身についてきた」井川も日本新/セイコーGGP

男子3000mを日本新で優勝した森凪也(26年セイコーGGP)

◇セイコーゴールデングランプリ(5月17日/東京・MUFGスタジアム:国立競技場)

世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが行われ、男子3000mは森凪也(Honda)が7分38秒98の日本新記録で優勝した。

広告の下にコンテンツが続きます

2位の井川龍人(旭化成)も7分39秒36、3位の柴田侑(城西大4)が7分39秒51と、上位3人が2014年に大迫傑(日清食品グループ/現・LI-NING)が作った7分40秒09の日本記録を上回った。

ハイペースで進んだレース展開から、柴田、井川、森、外国勢の先頭集団となってラスト1周へ。この時点で森は「誰かしらは日本記録を切る」と確信したという。「でも、先頭でゴールしないと日本記録(保持者)にならない」。その中で、残り200mで前の選手と距離が詰まり、一瞬ペースダウンした。

「負けるかもしれない」。そんな思いがよぎった場面だったが、「スプリントを意識して取り組んできた」この1年の取り組みには自信があった。カーブで一気に巻き返し、直線に入るところで先頭へ。そのままラストスパートが得意の井川、大健闘を見せる柴田を突き放し、「日本記録保持者」の称号つかみ取った。

「日本記録をここで更新したいとずっと思っていたので、どうにか粘りました。最後、しっかりラストが伸びたかなと思います」

「ベース作りはずっと怠らないこと」を前提に「僕は身長も大きくない。そんな選手がどう戦うかとなったときに、スプリントがないと勝てない」と、自分が目指す方向性を定めて取り組んできた。その中で、昨年は昨年の東京世界選手権5000mで初の世界大会を経験。予選敗退ではあったが、貴重な経験を積んだ。

そこに、さらにスプリントを上積みすべく、全力に近いスピードで20秒のラン、10秒レストでさらに20秒ランというメニューを取り入れるなど、強化を図ってきた。その取り組みが「ようやく身をについてきて、実を結んできたかな」と感じている。

5月4日のゴールデンゲームズinのべおか5000mでは、狙っていた日本記録には届かなかったものの自己新の13分14秒18をマーク。「右肩上がりできている」と手応えを持ちつつ、世界との距離も冷静に捉えている。

アジア大会代表入りに向け、今後は長野で約3週間の高地トレーニングで日本選手権に備える。昨年も同じような流れで向かった日本選手権で、井川のスパートに屈して2位だった。森は「暑い中で予選、決勝があってタフなので、去年悪かった部分を反省して、ピークをもう一度もっていけたらと思っています」と、仕上げに余念はない。

その井川は、得意のラスト勝負の段階で「余力がなかった」と明かす。左足首に痛みを抱えた状態ながら、ゴールデンゲームズinのべおかの結果(13分27秒82)が芳しくなく、急きょ出場を決めたという。

それだけに、「思ったよりも上出来なレースではあったけど、あの場で勝てないというのはかなり悔しい」と振り返る。

男子中長距離のレベルアップが進み、「誰が日本記録を出してもおかしくない」と井川。自身もその一人と捉えつつ、まずは日本選手権で「最後のスピードを持っている人が勝つという状況になる。10000mも走れる足を作って挑みたい」と前を見据えた。

◇セイコーゴールデングランプリ(5月17日/東京・MUFGスタジアム:国立競技場) 世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが行われ、男子3000mは森凪也(Honda)が7分38秒98の日本新記録で優勝した。 2位の井川龍人(旭化成)も7分39秒36、3位の柴田侑(城西大4)が7分39秒51と、上位3人が2014年に大迫傑(日清食品グループ/現・LI-NING)が作った7分40秒09の日本記録を上回った。 ハイペースで進んだレース展開から、柴田、井川、森、外国勢の先頭集団となってラスト1周へ。この時点で森は「誰かしらは日本記録を切る」と確信したという。「でも、先頭でゴールしないと日本記録(保持者)にならない」。その中で、残り200mで前の選手と距離が詰まり、一瞬ペースダウンした。 「負けるかもしれない」。そんな思いがよぎった場面だったが、「スプリントを意識して取り組んできた」この1年の取り組みには自信があった。カーブで一気に巻き返し、直線に入るところで先頭へ。そのままラストスパートが得意の井川、大健闘を見せる柴田を突き放し、「日本記録保持者」の称号つかみ取った。 「日本記録をここで更新したいとずっと思っていたので、どうにか粘りました。最後、しっかりラストが伸びたかなと思います」 「ベース作りはずっと怠らないこと」を前提に「僕は身長も大きくない。そんな選手がどう戦うかとなったときに、スプリントがないと勝てない」と、自分が目指す方向性を定めて取り組んできた。その中で、昨年は昨年の東京世界選手権5000mで初の世界大会を経験。予選敗退ではあったが、貴重な経験を積んだ。 そこに、さらにスプリントを上積みすべく、全力に近いスピードで20秒のラン、10秒レストでさらに20秒ランというメニューを取り入れるなど、強化を図ってきた。その取り組みが「ようやく身をについてきて、実を結んできたかな」と感じている。 5月4日のゴールデンゲームズinのべおか5000mでは、狙っていた日本記録には届かなかったものの自己新の13分14秒18をマーク。「右肩上がりできている」と手応えを持ちつつ、世界との距離も冷静に捉えている。 アジア大会代表入りに向け、今後は長野で約3週間の高地トレーニングで日本選手権に備える。昨年も同じような流れで向かった日本選手権で、井川のスパートに屈して2位だった。森は「暑い中で予選、決勝があってタフなので、去年悪かった部分を反省して、ピークをもう一度もっていけたらと思っています」と、仕上げに余念はない。 その井川は、得意のラスト勝負の段階で「余力がなかった」と明かす。左足首に痛みを抱えた状態ながら、ゴールデンゲームズinのべおかの結果(13分27秒82)が芳しくなく、急きょ出場を決めたという。 それだけに、「思ったよりも上出来なレースではあったけど、あの場で勝てないというのはかなり悔しい」と振り返る。 男子中長距離のレベルアップが進み、「誰が日本記録を出してもおかしくない」と井川。自身もその一人と捉えつつ、まずは日本選手権で「最後のスピードを持っている人が勝つという状況になる。10000mも走れる足を作って挑みたい」と前を見据えた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

         

Latest articles 最新の記事

2026.06.23

やり投・北口榛花と110mH・村竹ラシッド、泉谷駿介がエントリー!/DLパリ

世界最高峰シリーズ・ダイヤモンドリーグ(DL)の主催者は、6月28日(日本時間29日)に開催される、DL第8戦の「ミーティング・ド・パリ」のエントリーリストを発表し、日本から男子110mハードルの村竹ラシッド(JAL)、 […]

NEWS 井手友郎がスプリント2種目大会新V!走高跳・西内が地区大会最高2m10、三段跳・小坂は29年ぶり大会新V/IH四国

2026.06.23

井手友郎がスプリント2種目大会新V!走高跳・西内が地区大会最高2m10、三段跳・小坂は29年ぶり大会新V/IH四国

◇インターハイ四国地区大会(6月20~22日/香川・丸亀競技場) 滋賀インターハイ出場を懸けた四国地区大会が3日間にわたって行われた。 広告の下にコンテンツが続きます 男子短距離では井手友郎(済美3愛媛)が100m、20 […]

NEWS 吉永優衣が100mで歴代7位タイの11秒54! 100mHとの2冠達成 中村有輝は3種目制覇/IH北九州

2026.06.23

吉永優衣が100mで歴代7位タイの11秒54! 100mHとの2冠達成 中村有輝は3種目制覇/IH北九州

◇インターハイ北九州大会(6月19〜22日/大分市・大分スポーツ公園クラサスドーム大分) 滋賀インターハイ出場を懸けた北九州大会が4日間にわたって行われた。 広告の下にコンテンツが続きます 初日こそ雨に見舞われたが、大会 […]

NEWS パリ五輪女子三段跳銀のリケッツが妊娠 「待ち望んでいたベイビー」

2026.06.23

パリ五輪女子三段跳銀のリケッツが妊娠 「待ち望んでいたベイビー」

女子三段跳パリ五輪銀メダリストのS.リケッツ(ジャマイカ)が自身のSNSで妊娠を発表した。マタニティ姿で夫とともに写真に収まり、「結婚10周年を、待ち望んでいたベイビーとともにお祝いします!」と綴り、Instagramを […]

NEWS 東京マラソン2027大会要項発表! 優勝賞金2倍強に増額、20回の節目は過去最大規模で実施へ

2026.06.22

東京マラソン2027大会要項発表! 優勝賞金2倍強に増額、20回の節目は過去最大規模で実施へ

一般財団法人東京マラソン財団は6月22日、アボット・ワールドマラソンメジャーズ (AWMM)シリーズの「東京マラソン2027」の大会概要やメインビジュアルを発表した。 20回の記念大会となる今回は、マラソンの定員を100 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年7月号 (6月12日発売)

2026年7月号 (6月12日発売)

特集 村竹&橋岡&諸田
インターハイ特集!

page top