◇セイコーゴールデングランプリ(5月17日/東京・MUFGスタジアム:国立競技場)
世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが行われ、男子3000mは森凪也(Honda)が7分38秒98の日本記録で優勝した。3位の柴田侑(城西大4)は7分39秒51で従来の日本記録を上回り、2024年に佐藤圭太(駒大)がマークした7分42秒56の日本学生最高記録を更新した。
学生の柴田が積極果敢なレースを見せた。序盤から先頭で推移し、ペースメーカーが外れた残り1000mで並み居る実業団選手ではなく柴田だった。
「本当はあそこで前に出てはいかなかったです。(櫛部静二)監督にいつも『ラストは貯めろ』と言われているのですが、少し興奮して出てしまいました」。いつも冷静に振り返る柴田だが、心は燃えていた。
そこからは井川や塩尻和也(富士通)が先頭を窺うも、残り200mで再び柴田が先頭に。残り120mから森のスパートで逆転され、「最後まで後ろについておくべきでした。少し勝負を焦ってしまいました」と悔やんだ。
滋賀学園高出身。2学年後輩には800m日本記録保持者の落合晃(駒大)がおり、3年時の2022年全国高校駅伝では1区・柴田、2区・落合でタスキをつないでいる。
城西大では今年1月の箱根駅伝で1区6位。これまではケガも多かったが、「長い距離でしっかり土台を作って、少しずつスピードに移行していくことができた成果だと思います」と話す。
今季は5000mで13分22秒46、5月には全日本大学関東地区選考会では10000mで日本人トップを取るなど連戦ながら好記録が続出。「調子が良いというよりは、着々と少しずつ力がついてきた印象です」と分析した。
来週の関東インカレを経て、6月の日本選手権に臨む。「勝てるレースをしたいです。勝ちパターンを監督とも良く練っていきたいです」と、最後まで冷静に語る口調が印象的だった。
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