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2026.05.05

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大東大は3位で5大会連続伊勢路へ 笑顔はなく「このままでは本戦で戦えない」/全日本大学駅伝関東選考会
大東大は3位で5大会連続伊勢路へ 笑顔はなく「このままでは本戦で戦えない」/全日本大学駅伝関東選考会

1組で出走した大東大のエース格・大濱逞真

◇全日本大学駅伝関東学連推薦校選考会(5月4日/神奈川・レモンガススタジアム平塚)

第58回全日本大学駅伝関東学連推薦校選考会が行われ、日大が3時間57分10秒99の総合トップで2大会連続44回目の本大会出場を決めた。大東大が3時間58分35秒09の3位で、5大会連続47回目の本戦行きを果たした。

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3位以内での通過を目指した大東大は、きっちりと目標をクリアした。ただ、真名子圭監督は「出場権を得られたことには安心しています」と安堵しながらも、その表情に笑顔はなかった。

「全体的にはパッとしなかったなという印象です。本来なら3、4組を走る大濱逞真と中澤真大(ともに3年)の故障が長引き、キャプテンの棟方一楽(4年)は胃潰瘍。チームの足並みがなかなかそろわず、正直、最初はレースができるかどうかわからない状況でした」。真名子監督はそう明かす。

故障明けで万全ではなかった大濱は、中澤とともに1組に入ったが、「思った以上に(他校からの)マークがきつかった。5000mまでは集団にいるつもりで、他の誰かが(1000m)3分ぐらいで引っ張ってくれるだろうと思っていたら、誰も引っ張らなくて……」。想定していたような展開にはならなかった。

8000m過ぎまでは大濱と中澤が交互に集団を引っ張ったものの、8800mからの日大・首藤海翔(1年)のスパートにはついていけず、中澤が9着、大濱が11着でフィニッシュを迎える。

それでも、2組に入った選考会初出場の上田翔大(2年)と近江亮(1年)が、思い切りの良い走りでチームに勢いをもたらした。

特に10000m初レースとなった近江は、「不安しかなくて、ドキドキしていました」と明かしたが、7000m手前で抜け出した東洋大・松井海斗(3年)に果敢に食らいつき、堂々の3着を占める。

上田も「近江と1、2着を取ろうと言っていたので、自分の弱さが出てしまった」と反省しながら、ミスなく7着でまとめている。この時点で大東大は総合トップに躍り出た。

近江の力走に「自分もがんばろう」と勇気をもらったのが、3組の菅崎大翔(2年)だった。「周りはエース級の選手ばかりでちょっと不安だった」と感じていたなか、真名子監督やコーチ陣から「力はついてきているから自信を持って走れ」と送り出された。

目標の組トップこそ逃したものの、確実に2着を占め、鈴木要(2年)も堅実に9着。大東大はここでもトップを維持した。

各校の留学生が力を見せた最終4組では、松浦輝仁(3年)が28分51秒98の自己ベストで14位と踏ん張った。しかし、体調不良だった上、「左膝を痛めて7割ぐらいの状態だった」という棟方は我慢のレースを強いられ、30着でフィニッシュ。総合順位を2つ落とすこととなった。

真名子監督の口からは反省の弁が多かった。

「これまでのやり方ではダメだということを私も学生も改めて認識しないと、このままでは本戦では全く戦えません。故障や体調不良で絶対的な練習ができていないので、まずはそこから。もう一度、自分たちを厳しく律してやっていかないといけないと思っています」

一昨年度、昨年度と駅伝で存在感を示せていない大東大。これから1つ1つの課題を克服し、どれだけレベルアップを遂げて秋の駅伝シーズンを迎えることができるだろうか。

文/小野哲史

◇全日本大学駅伝関東学連推薦校選考会(5月4日/神奈川・レモンガススタジアム平塚) 第58回全日本大学駅伝関東学連推薦校選考会が行われ、日大が3時間57分10秒99の総合トップで2大会連続44回目の本大会出場を決めた。大東大が3時間58分35秒09の3位で、5大会連続47回目の本戦行きを果たした。 3位以内での通過を目指した大東大は、きっちりと目標をクリアした。ただ、真名子圭監督は「出場権を得られたことには安心しています」と安堵しながらも、その表情に笑顔はなかった。 「全体的にはパッとしなかったなという印象です。本来なら3、4組を走る大濱逞真と中澤真大(ともに3年)の故障が長引き、キャプテンの棟方一楽(4年)は胃潰瘍。チームの足並みがなかなかそろわず、正直、最初はレースができるかどうかわからない状況でした」。真名子監督はそう明かす。 故障明けで万全ではなかった大濱は、中澤とともに1組に入ったが、「思った以上に(他校からの)マークがきつかった。5000mまでは集団にいるつもりで、他の誰かが(1000m)3分ぐらいで引っ張ってくれるだろうと思っていたら、誰も引っ張らなくて……」。想定していたような展開にはならなかった。 8000m過ぎまでは大濱と中澤が交互に集団を引っ張ったものの、8800mからの日大・首藤海翔(1年)のスパートにはついていけず、中澤が9着、大濱が11着でフィニッシュを迎える。 それでも、2組に入った選考会初出場の上田翔大(2年)と近江亮(1年)が、思い切りの良い走りでチームに勢いをもたらした。 特に10000m初レースとなった近江は、「不安しかなくて、ドキドキしていました」と明かしたが、7000m手前で抜け出した東洋大・松井海斗(3年)に果敢に食らいつき、堂々の3着を占める。 上田も「近江と1、2着を取ろうと言っていたので、自分の弱さが出てしまった」と反省しながら、ミスなく7着でまとめている。この時点で大東大は総合トップに躍り出た。 近江の力走に「自分もがんばろう」と勇気をもらったのが、3組の菅崎大翔(2年)だった。「周りはエース級の選手ばかりでちょっと不安だった」と感じていたなか、真名子監督やコーチ陣から「力はついてきているから自信を持って走れ」と送り出された。 目標の組トップこそ逃したものの、確実に2着を占め、鈴木要(2年)も堅実に9着。大東大はここでもトップを維持した。 各校の留学生が力を見せた最終4組では、松浦輝仁(3年)が28分51秒98の自己ベストで14位と踏ん張った。しかし、体調不良だった上、「左膝を痛めて7割ぐらいの状態だった」という棟方は我慢のレースを強いられ、30着でフィニッシュ。総合順位を2つ落とすこととなった。 真名子監督の口からは反省の弁が多かった。 「これまでのやり方ではダメだということを私も学生も改めて認識しないと、このままでは本戦では全く戦えません。故障や体調不良で絶対的な練習ができていないので、まずはそこから。もう一度、自分たちを厳しく律してやっていかないといけないと思っています」 一昨年度、昨年度と駅伝で存在感を示せていない大東大。これから1つ1つの課題を克服し、どれだけレベルアップを遂げて秋の駅伝シーズンを迎えることができるだろうか。 文/小野哲史

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