2026.02.23
◇大阪マラソン2026(2月22日/大阪・大阪府庁前スタート、大阪城公園フィニッシュ)
MGCシリーズ2025-26男子G1の大阪マラソンが行われ、イブラヒム・ハッサン(ジブチ)が2時間5分20秒の大会新記録で優勝を飾った。
社会人1年目の吉田響(サンベルクス)が初マラソンで衝撃の走りを披露した。終盤に失速し、2時間9分34秒の34位でフィニッシュしたものの、大会に強烈なインパクトを残した。
スタートから5kmを14分50秒で通過。周囲の様子をうかがっていた吉田がペースメーカーの前に立ち、集団から抜け出したのは8km手前だった。ここから吉田の独走劇が始まる。1kmを2分55秒前後で刻み続け、徐々にリードを拡大。途中、給水所でスペシャルドリンクのボトルを取り損ねるアクシデントもあったが、20kmを58分42秒、中間点を1時間1分54秒で通過した。日本記録(2時間4分55秒)はおろか、2時間3分台をも狙える勢いで突き進んだ。
30kmでは2位集団との差を1分以上に広げ、逃げ切りも期待された。しかし、35km手前の上り坂を過ぎたあたりから急激に失速。37kmで後方から追い上げてきたハッサン、さらに平林清澄(ロジスティード)に並ばれると、抵抗する余力は残っていなかった。
その後は後続ランナーに次々とかわされながらも、最後まで走り切った吉田。フィニッシュ直後は力尽き、車いすで救護室へと運ばれた。
心配されたダメージは大きくなく、応急処置を受けて体調は回復。レース後には自身のSNSで「結果としては悔しい形になってしまいましたが、自分にとっては最高の大阪マラソンになりました」と振り返った。
終盤にさしかかる32km過ぎに「低血糖と脱水(症状)になってしまい」とペースダウンの原因を明かし、「やめてしまいたい気持ちも頭をよぎりました」と苦しくなった終盤での心境も吐露。それでも「たくさんの人の優しさに触れながら走ることができたからこそ、タイムは悔しい結果でも最後まで走り切ることができました」と、声援への感謝をつづった。
35km通過タイム1時間43分21秒は、24年に池田耀平(花王)がマークした日本最高記録1時間43分29秒を上回るもの。完走したことで、日本最高記録保持者として名を刻むことになった。
初の42.195kmで、誰よりも濃密な経験を積んだ吉田。「たくさんの課題と、大きな収穫を得ることができました」と語り、次戦へとつながる確かな一歩を踏み出した。
【画像】吉田響のコメ全文
大阪マラソンを終えて(2026年2月22日) pic.twitter.com/UuwyBbNeZJ
— 吉田 響 (@hibiki_run) February 22, 2026
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