HOME 国内、世界陸上、日本代表
100mH田中佑美は「悔しい」予選落ち 7月からアキレス腱に痛み「強化できませんでした」/東京世界陸上
100mH田中佑美は「悔しい」予選落ち 7月からアキレス腱に痛み「強化できませんでした」/東京世界陸上

田中佑美(25年世界陸上)

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)2日目

東京世界陸上2日目のモーニングセッションが行われ、女子100mハードル予選2組に出場した田中佑美(富士通)は13秒05(±0.0)で6着。準決勝に進むことはできなかった。

広告の下にコンテンツが続きます

好スタートを切り、中盤までは良い流れに見えたが、後半以降は伸びを欠いた。レース後、田中は「もうちょっと行けるかなと思ったのですが、厳しかったです。記録としてもパリ五輪では準決勝に行った身としては、こういった記録は悔しいの一言に尽きます」と唇をかんだ。

初優勝した7月の日本選手権決勝の朝からアキレス腱に痛みがあり、万全の状態でこの日を迎えられなかった。「(今大会に)出られるものと仮定して治癒の方に勤しんできましたが、今まで通りの強化はできませんでした」という。ただ、「やり方は1つじゃない」と発想を転換し、たくさんの人たちの力を借りながらできることを取り組んできた。

「レース前は日本選手権に戻すのではなく、せっかくだから新しい技術を取り入れようと。こういう感じでいけたらいいというものはありましたが、いまいちフィットし切る感じではなく、ゴールした感じになります」

新しい技術とは、抜き脚の改善だった。「今年、結構ぶつけていたのもありますし、もともと少し無理やり持ってくるようなタイプだったので、膝の位置を身体に近いところでコントロールすることで、よりインターバルを走りやすくしたい」と考えたからだ。しかし、痛みがある中では技術を身につけるのも限界がある。

出場の辞退も頭をよぎったが、「出たい」のが本音。「出るからにはしっかり走りたい」という思いも当然持っていた。そして田中は「今までしっかりやってきた練習が自信になっていた。練習していないから自信にならないんです。自分の気持ちをどう持っていくかが難しくはありました」と、もどかしい思いを抱えながらスタートラインに立っていた。

「やることがわからない時が人間1番不安だと思っているので、このレースでは自分が何をするかを決めて、そのことだけを考えていました」

悔しい予選敗退に終わったが、自国開催の世界選手権に出場した収穫がまったくなかったわけではない。「ベストの走りではないですが、みなさんにがんばる姿を直接見せられたこと、『ありがとうございます』と言えたことは、出場して本当に良かったなと思います」

この経験を糧にし、田中はこれからも歩みをやめない。

文/小野哲史

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)2日目東京世界陸上2日目のモーニングセッションが行われ、女子100mハードル予選2組に出場した田中佑美(富士通)は13秒05(±0.0)で6着。準決勝に進むことはできなかった。好スタートを切り、中盤までは良い流れに見えたが、後半以降は伸びを欠いた。レース後、田中は「もうちょっと行けるかなと思ったのですが、厳しかったです。記録としてもパリ五輪では準決勝に行った身としては、こういった記録は悔しいの一言に尽きます」と唇をかんだ。初優勝した7月の日本選手権決勝の朝からアキレス腱に痛みがあり、万全の状態でこの日を迎えられなかった。「(今大会に)出られるものと仮定して治癒の方に勤しんできましたが、今まで通りの強化はできませんでした」という。ただ、「やり方は1つじゃない」と発想を転換し、たくさんの人たちの力を借りながらできることを取り組んできた。「レース前は日本選手権に戻すのではなく、せっかくだから新しい技術を取り入れようと。こういう感じでいけたらいいというものはありましたが、いまいちフィットし切る感じではなく、ゴールした感じになります」新しい技術とは、抜き脚の改善だった。「今年、結構ぶつけていたのもありますし、もともと少し無理やり持ってくるようなタイプだったので、膝の位置を身体に近いところでコントロールすることで、よりインターバルを走りやすくしたい」と考えたからだ。しかし、痛みがある中では技術を身につけるのも限界がある。出場の辞退も頭をよぎったが、「出たい」のが本音。「出るからにはしっかり走りたい」という思いも当然持っていた。そして田中は「今までしっかりやってきた練習が自信になっていた。練習していないから自信にならないんです。自分の気持ちをどう持っていくかが難しくはありました」と、もどかしい思いを抱えながらスタートラインに立っていた。「やることがわからない時が人間1番不安だと思っているので、このレースでは自分が何をするかを決めて、そのことだけを考えていました」悔しい予選敗退に終わったが、自国開催の世界選手権に出場した収穫がまったくなかったわけではない。「ベストの走りではないですが、みなさんにがんばる姿を直接見せられたこと、『ありがとうございます』と言えたことは、出場して本当に良かったなと思います」この経験を糧にし、田中はこれからも歩みをやめない。文/小野哲史

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

         

Latest articles 最新の記事

2026.09.29

日本初挑戦の男女混合4継は5位!桐生「まだまだ成長の余地ある」御家瀬「いい経験できた」/名古屋アジア大会

◇第20回アジア大会・陸上競技(9月23~29日/愛知県名古屋市・パロマ瑞穂スタジアム)最終日 名古屋アジア大会の最終日7日目の午後セッションに男女混合4×100mリレーが行われ、日本は41秒24で5位に入った。 広告の […]

NEWS 女子4×400mリレーで日本4位!メダルにあと0.42秒の好勝負 松本奈菜子「強くなっていきたいと思える試合」/名古屋アジア大会

2026.09.29

女子4×400mリレーで日本4位!メダルにあと0.42秒の好勝負 松本奈菜子「強くなっていきたいと思える試合」/名古屋アジア大会

◇第20回アジア大会・陸上競技(9月23~29日/愛知県名古屋市・パロマ瑞穂スタジアム)最終日 名古屋アジア大会の最終日7日目の午後セッションに女子4×400mリレーが行われ、日本は日本歴代8位の3分31秒44で4位に入 […]

NEWS 日本マイルが32年ぶり自国開催有終の金!アンカー中島Vフィニッシュ「世界のメダルを取って陸上を盛り上げたい」/名古屋アジア大会

2026.09.29

日本マイルが32年ぶり自国開催有終の金!アンカー中島Vフィニッシュ「世界のメダルを取って陸上を盛り上げたい」/名古屋アジア大会

◇第20回アジア大会・陸上競技(9月23~29日/愛知県名古屋市・パロマ瑞穂スタジアム)最終日 名古屋アジア大会の最終日7日目の午後セッションに男子4×400mリレーが行われ、日本は3分00秒75で金メダルを飾り、32年 […]

NEWS ハンマー投マッカーサー・ジョイが銅メダル!「日本で投げたい」を“地元”で実現「一生懸命頑張った」/名古屋アジア大会

2026.09.29

ハンマー投マッカーサー・ジョイが銅メダル!「日本で投げたい」を“地元”で実現「一生懸命頑張った」/名古屋アジア大会

◇第20回アジア大会・陸上競技(9月23~29日/愛知県名古屋市・パロマ瑞穂スタジアム)最終日 名古屋アジア大会の最終日7日目の午後セッションに女子ハンマー投が行われ、マッカーサー・ジョイが今季ベストの68m42で銅メダ […]

NEWS 森凪也が“連戦”で奮闘!5000m4位「来年も両立させて世界陸上を」/名古屋アジア大会

2026.09.29

森凪也が“連戦”で奮闘!5000m4位「来年も両立させて世界陸上を」/名古屋アジア大会

◇第20回アジア大会・陸上競技(9月23~29日/愛知県名古屋市・パロマ瑞穂スタジアム)最終日 名古屋アジア大会の最終日7日目の午後セッションに男子5000mが行われ、山口智規(SGホールディングス)が13分31秒43で […]

    SNS

    Latest Issue 最新号最新号

    2026年10月号 (9月14日発売)

    2026年10月号 (9月14日発売)

    アジア大会総展望
    山口全中&日本インカレ
    サウェ特集

    page top