◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)
東京世界陸上の3日目に行われる男子マラソンの日本代表がオンライン会見に臨み、近藤亮太(三菱重工)が取材に応じた。
2月の大阪で初マラソン日本最高の2時間5分39秒をマークして日本人トップの2位を占め、自身キャリア初の日本代表入り。今回が2度目のマラソンとなるが、「8位入賞目指して、フレッシュな気持ちで臨みたい」と堂々とした姿で話した。
代表に決まってからは、レースを重ねてスピードを確認。6月の函館ハーフ(1時間3分25秒)の後は7月中旬まで大分・九重町で強化合宿をし、そこから米国・ボルダーで7月25日~8月31日まで、「計画したメニューもすべてこなすことができて、心身ともにいい状態。ほぼ100%の仕上がり」と胸を張るほどのトレーニングを積んできた。
17年ロンドン大会に井上大仁、23年ブダペスト大会では山下一貴が出場。その他のレースも含めて「マラソン部」としてのノウハウは、近藤の支えの一つだ。
「いろいろなマラソンに誰かしら出場して準備しているところを間近で見られます。こういう練習をしたらこういう結果が出るんだと、入社した段階から、将来マラソンをやるうえで見ることができました。みんながマラソンをやりたい気持ちを持っているところも刺激になっています」
今回のボルダー合宿は、山下とともに過ごし、生活面も含めてさまざまなアドバイスを受けたという。山下はブダペスト大会に臨むにあたって、冬にニュージーランドでの合宿から臨んだが、予想外の猛暑に現地入りしてからなかなか身体が動かなかったという。「汗をかきたいと思って汗をかいたら、動くようになった。だから、最後は自分を信じていけばいいよ」と山下からアドバイスを受けたそうで、その言葉を胸に2日後の本番に臨む。
初の世界大会だが、落ち着いた様子を見せる近藤。レースのイメージについては「力をうまく温存すること。前半は力を使わず30km、35kmまでいって、残り数kmの勝負所で自分の力を最大限発揮できるようにしたいです」。大阪の時は先輩たちのお尻を見るようなイメージで自分の走りに集中したが、「今回もお尻を見てがんばります」と上位集団の中で落ち着いたレースを目指していく。
この日に行われた35km競歩のレースも見たそうで、「過酷なレースだと感じました」。だが、ボルダーや、北海道・千歳に設けられた気温33度・湿度80%設定のヒートルームなどで汗の成分を確認するなど、暑さ対策は入念に行ってきた。
「大阪も気がついたら40kmだった。今回も集中して、気を抜くところは気を抜いて、張り切り過ぎず自分らしく走れば、最後チャンスがやってくると思います」
初の世界挑戦へ、静かに闘志を燃やす。
男子マラソンは大会3日目に実施。暑さ対策のため当初より30分前倒しの7時30分にスタートする。
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