世界陸連(WA)は9月5日、東京世界選手権(13日~21日/国立競技場)の全種目エントリー選手を発表した。
20回目の世界選手権となる今大会は、約200の国・地域から2200人余りのアスリートが参加する予定。前回23年ブダペスト大会で個人種目の金メダリスト41人(複数種目の優勝者は1人と数える)のうち38名が登録されている。
主なところでは男子は100m・200m制覇のN.ライルズ(米国※4×100mリレーも優勝している)や、400mハードル世界記録保持者のK.ワルホルム(ノルウェー)、棒高跳の世界記録保持者・A.デュプランティス(スウェーデン)らが名を連ねる。女子では、1500m・5000m2冠で1500m世界記録保持者のF.キピエゴン(ケニア)、女子400mハードルのF.ボル(オランダ)、女子走高跳のY.マフチフ(ウクライナ)に加え、日本からはもちろん、女子やり投の北口榛花(JAL)も前回女王として出場権を得ている。
アキレス腱炎で、今季屋外レースに出ていない男子中長距離のJ.インゲブリグトセン(ノルウェー)は1500mと前回優勝した5000mの2種目に。このほか、昨年のパリ五輪400mハードルで自身の世界記録を更新したマクローリン・レヴロン(米国)はフラットの400mに参戦する。
各種目1ヵ国3人(前回覇者を含めると4人)までだが、米国は大半の種目で補欠を含め4人から、前回覇者のいる種目は5人を登録。例えば男子100mは前回覇者のライルズのほかに、全米選手権1位のK.ベドナレク、2位のC.リンジー、3位のT.マカラムに加え、4位のT.ブロメルも名前もあるが、順当ならばブロメルを除き、ライルズと全米3位までが出場する見込み。
また、パリ五輪5位で、日本記録(12秒92)保持者の村竹ラシッド(JAL)やブダペスト大会5位の泉谷駿介(住友電工)らがエントリーする男子110mハードルでも、米国は5人を登録。世界選手権でこの種目初の4連覇を狙うG.ホロウェイや、5月に世界歴代4位の12秒87を出し、全米では2位のC.ティンチ、全米覇者で19歳のJ.サープ、3位のD.ベアードのほか、全米4位だった22年世界選手権銀のT.カニンガムまで名を連ねている。これもおそらくカニンガムが補欠で、ホロウェイと全米の上位3人までが出場するとみられる。
女子やり投で連覇を狙う北口にとってライバルになるのが、A.ヴィラゴシュ(セルビア)やE.ツェンゴ(ギリシャ)か。一発のあるV.ハドソン(オーストリア)も強力だ。
男子3000m障害では21年の東京五輪以降、世界選手権も合わせて4大会(4年)連続で金メダルを手にしているS.エル・バッカリ(モロッコ)が順当にエントリー。注目の日本記録(8分03秒43)保持者・三浦龍司(SUBARU)がどこまで食らいつけるか。メダル争いとなれば、2年前に世界記録(7分52秒11)を出したL.ギルマ(エチオピア)、パリ五輪3位のA.キビウォト(ケニア)らに競り合いになりそう。
日本にとってメダル有望種目である競歩では、男子20kmの世界記録保持者・山西利和(愛知製鋼)が2大会ぶり3度目の金メダルを目指す。ライバルはE.ダンフィー(カナダ)や、王朝朝、銭海峰、李陳傑の中国勢も手強そう。今大会最初に行われる男子35kmでは前・世界記録保持者の川野将虎(旭化成)と現・世界記録保持者・ダンフィーとの争いが予想される。ちなみに日本もマラソンや競歩で補欠も登録している。
男子4×100mリレーでは日本は今季リストでは4番目(37秒84)。南アフリカ、米国、ジャマイカとメダルを争う。
このほか、女子100mには38歳のS.-A.フレイザー・プライス(ジャマイカ)が登録された。
公式のスタートリストは大会前日に行われるテクニカル・ミーティングで決定される。
東京世界陸上の全種目エントリーをチェック!
Final entry lists for the #WorldAthleticsChamps Tokyo 25 confirm that more than 2200 athletes from almost 200 teams intend to compete at the National Stadium in Japan’s capital between 13-21 September 🙌
— World Athletics (@WorldAthletics) September 5, 2025
View the full entry lists here 👇
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.06
マラソン・川内優輝が第二子誕生を報告!「ソワソワしていました」15回目防府読売前日に吉報
-
2025.12.06
-
2025.12.05
-
2025.12.05
-
2025.12.04
-
2025.12.01
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.06
マラソン・川内優輝が第二子誕生を報告!「ソワソワしていました」15回目防府読売前日に吉報
男子マラソンプロランナーの川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)が12月6日に自身のSNSを更新し、第二子の誕生を報告した。 川内は17時前に投稿し「先ほど次男の夢翔が生まれました」と名前も明かした。元実業団ランナーでもあ […]
2025.12.06
高3・吉田彩心が1万m32分38秒74の高校歴代2位 11月下旬の5000mに続き、2週連続の快走/エディオンDC
◇エディオンディスタンスチャレンジin大阪2025(12月6日/ヤンマースタジアム長居) 長距離特化の記録会エディオンディスタンスチャレンジが行われ、女子10000m(C組)はカリバ・カロライン(日本郵政グループ)が30 […]
2025.12.06
田中希実3年8ヵ月ぶり10000m激走!日本歴代7位の30分54秒40に「驚いています」/エディオンDC
◇エディオンディスタンスチャレンジin大阪2025(12月6日/ヤンマースタジアム長居) 長距離特化の記録会エディオンディスタンスチャレンジが行われ、女子10000m(C組)はカリバ・カロライン(日本郵政グループ)が30 […]
2025.12.06
第一工科大が最終区での逆転で3年ぶり栄冠! 初V目指した鹿児島大は13秒差で涙/島原学生駅伝
12月6日、第43回九州学生駅伝が長崎県島原市の市営競技場をスタートし、島原文化会館にフィニッシュする7区間57.75kmのコースで行われ、第一工科大が3時間3分10秒で3年ぶり21回目の優勝を飾った。 第一工科大は1区 […]
2025.12.06
全日本入賞の福岡大が全区間トップで圧勝 九大5年連続2位 佐賀大は過去最高3位/九州学生女子駅伝
12月6日、第25回九州学生女子駅伝(5区間22.8km)が長崎県島原市で行われ、福岡大が1時間17分31秒で14回目の優勝を果たした。 10月の全日本大学女子駅伝で8位に入賞している福岡大は1区から他校を圧倒。前回に続 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025