2025.08.12

日本には陸上競技界の〝未来〟を支えるクラブがたくさんある。その一つが2010年に誕生した静岡吉田ACだ。小学生と中学生を対象にしており、2019年の全日本中学校選手権ではクラブメンバーを中心とした吉田中が男子4×100mリレーで42秒25の中学記録(当時)を樹立した。
卒業生は高校・大学でも活躍して、世界へ羽ばたいた選手も誕生している。静岡の名門クラブは今年5月から高気圧酸素ルームを導入。チームはさらに進化しつつある──。
近年はU20世界選手権やユニバへ「日本代表」を輩出
現在、卒業生が東洋大、中大、法大、順大、日大、城西大、山梨学大、中京大などで活躍しているのが静岡県榛原郡吉田町を拠点にする静岡吉田ACだ。
2010年11月、地元の吉田中、浜松商高を卒業した田村和彦代表と、妻の真由美さん、田村代表の中学・高校の後輩に当たる大石智也さん、岸端大輔さんらで立ち上げたクラブで、小学生と中学生を対象に指導して数々のキャリアを積み上げてきた。
なかでも輝いているのが、2019年に行われた全日本中学校選手権の男子4×100mリレーで現役クラブメンバー3人+OB1人で臨んだ吉田中(斉藤、田村、内屋、大石)が42秒25の中学記録(当時)を打ち立てたことだろう。
このとき4走で優勝ゴールに飛び込んだ大石凌功(現・東洋大3)は、大石智也コーチの長男。2走を務めた田村莉樹(現・中大3)とともに京都・洛南高に進学し、2022年に4×100mリレーでも高校記録(39秒34)を樹立している(注:田村が1走、大石が4走)。また、同年のインターハイでは田村莉樹が100m7位、大石凌功が200m8位と個人で入賞した。
それから3年を経た今年、大石凌功は4月の日本学生個人選手権で100mに優勝し、学生の総合スポーツ世界大会「FISUワールドユニバーシティゲームズ」(ドイツ:ライン・ルール)の日本代表に。7月下旬の本番では6位入賞と活躍した。
昨年は大石亮太(浜松開誠館高/現・東洋大1)がU20世界選手権(ペルー・リマ)に男子400mで出場するなど、クラブから〝世界〟に羽ばたくアスリートが複数人誕生している。

2019年の全中の男子4×100mRで42秒25の中学記録(当時)を樹立した吉田中。左から走順に斉藤涼馬、田村莉樹、内屋翔太、大石凌功。このうち3人が静岡吉田ACの現役メンバー(当時)、1人がOB選手だった
岸端コーチは1995年の全中走幅跳チャンピオンだが、長男・悠友(現・日大1)は昨年の全国高校駅伝を連覇した長野・佐久長聖高のVメンバー。小学生のときはクラブで短距離や走幅跳をやっていたが、長距離に転向して全国高校駅伝6区で区間賞を獲得するまでに成長した。
他にも女子実業団の岩谷産業に磯崎心音が所属するなど長距離・駅伝で活躍している選手も少なくない。また、昨年は6人のクラブ卒業生がインターハイに出場している。
上のステージで活躍できる選手を育成
全国大会に多くの選手を送ってきた静岡吉田AC。さぞハードな練習を積んでいるかと思いきや、「すべてを教えるというよりは、選手の能力をいかに引き出すのか。小学生については型にはめすぎないようにしています」と、田村代表は「未来」を見据える指導をしてきた。そこには代表自身の〝苦い経験〟があったからだ。
「中学・高校時代は故障が多く、あまり良い思い出がありません。全国大会を経験しましたが、自分が思い描いていた選手にはなれなかったんです。だからこそ、『自分のような選手にはなってもらいたくない』という思いがあるんです」
田村代表は中学2年時に全中学年別100mに出場。故障を抱えていたこともあり、予選で落選した。高校時代は4×100mリレーのメンバーとしてインターハイにエントリーされたが、本番を走ることはできなかった。
高校卒業後は陸上競技と離れて、一般企業に就職した。しかし、2003年に開催された静岡国体(エコパスタジアム)を長女・瑠那さんと観戦したことで陸上競技への情熱が再燃。隣町で行われていた陸上競技教室に指導者として参加すると、2010年秋、瑠那さんが小学2年時に静岡吉田ACを創設した。
一期生の一人である瑠那さんは全国小学生交流大会6年100mで2位になったのをはじめ、中学、高校、大学の各カテゴリーでも短距離種目で全国大会に出場。大学時代はTWOLAPS KIDSのサポートコーチとして育成面でも陸上競技に携わった。

2014年の全国小学生陸上交流会の6年女子100mで2位に入った静岡吉田ACの田村瑠那。彼女の活躍が創設5年目のクラブの選手たちに大きな刺激を与えた
現在は約80名の小中学生が在籍
静岡吉田ACは当初、小学生だけのクラブだった。「やる気のある選手とともに作り上げていくクラブ」がモットーで、「小学生らしく元気よく取り組んでくれればいいと思っています」(田村代表)と陸上の基礎を教えるだけでなく、楽しく活動することを心掛けたという。
2015年からは中学生の部を開設。100名を超える選手が集まるクラブに成長した。少子化が進む現在でも小学生約50名、中学生約30名の合計約80名の会員を誇っている。
小学生は週2〜3日、中学生は週3~4日の練習があり、平日は小学生(水、金)が18時30分から1時間半、中学生(火、水、金)は同時刻から2時間。吉田中第2グラウンドを中心に大井川陸上競技場や住吉海岸などで行っている。

クラブの中学生は週3~4日、小学生は週3日、練習をしている
「自分たちの進みたい場所で競技を続けることも力を伸ばす大切な要素」(田村代表)と、クラブの卒業生は自ら希望する高校に進学しているのも特徴だろう。
「クラブ在籍中に活躍してくれるのは当然うれしいですけど、競技を高校、大学、シニアまで『やりたい!』と思う選手を育てたいんです。クラブを卒業してからの活躍をとにかくうれしく思っています」

選手たちの大切な時間を一緒に過ごしているコーチングスタッフ。左から田村真由美コーチ、大石龍斗コーチ、田村和彦代表、岸端大輔コーチ、大石智也コーチ
『O2Room®』体験カーを活用中、日本気圧バルク工業が〝地域支援〟
今年の5月から静岡県に本社を構える日本気圧バルク工業が「地元のスポーツを応援したい」と静岡吉田ACに『O2Room®』の体験カーをレンタル中。なかにはスクエアA型の高気圧酸素ルームが入っている。
田村代表はクラブを立ち上げる前に酸素カプセルに入った経験もあり、以前から〝酸素パワー〟に注目していた。自宅でも導入できないかと調べていたほどだ。クラブとしては「ケアの重要性」を伝えてきたが、個人差が大きかったという。
「練習時間が限られていることもあり、身体のケアは選手それぞれに委ねてきた部分がありました。ストレッチだけで終わる選手もいれば、プラスアルファでやれる選手もいます。しかし、移動式の『O2Room®』を練習場所に設置できるようになり、選手のケアが各段に良くなりました。また、気分がスッキリすると感じている選手が多いようです」
中学生メンバーの半数近くが治療院などで〝酸素〟を体験していたこともあり、クラブではスムーズに導入できたという。
「希望者だけ使用しているので、特に不安もないようです。大石コーチが運搬とセッティングを担当していますが、操作もシンプルで難しくありません」と田村代表。高気圧酸素ルームは練習後、中学生が主に集団で入っているが、故障中のメンバーは練習時間にも使用している。

今年5月より日本気圧バルク工業からレンタルしているO2Room®体験カー
田村代表はクラブで高気圧酸素ルームを使用するようになり、酸素がアスリートにもたらす効果を再認識したようだ。
「高気圧酸素ルームは故障からの早期復帰をメインに考えていたんですけど、使用しているうちに、故障予防の意識が強くなりました。練習後に使用することで疲労の回復を促して、いかにフレッシュな状態で次の練習に臨めるのか。その方が大切ではないかと感じるようになったんです。また、目指す大会に向けて、安心して準備できるという気持ちの部分も大きいですね」
酸素パワーで故障者が少なくなっただけでなく、選手はコンディションが維持できるようになり、トレーニングの質が向上。メンタル面でも安心感も得られて、『O2Room®』がチームに好循環を促している。
使用している高気圧酸素ルームは幅1.2m×高さ1.5m、奥行き2.25mの広さがあり、中学生なら6~7人の一斉使用が可能だ。この独自の空間がチームに新たな〝雰囲気〟をもたらせている。

O2Room®体験カーの中に設置されているスクエアA型(幅1.2m×高さ1.5m、奥行き2.25m)の高気圧酸素ルーム
「男女関係なく入っているんですけど、陸上の話だけでなく、何気ない話もできる。ルーム内でコミュニケーションが取れて、精神的にもリラックスできるので、それもチームにとってプラスになっているかなと思っています」
現在はクラブの中学生がメインに使用しているが、田村代表は幅広く高気圧酸素ルームを活用できないかと考えている。
「選手は疲労回復、故障の早期回復が大きな目的になりますが、睡眠の質が向上したり、二日酔いにも良いと聞いています。隙間時間に保護者の方も使用できるようになれば、酸素の活用が広がっていくんじゃないかなと思っています。今後は保護者の方の体験も実施していきたいです」

6~7人で一緒に入れる広さがO2Room®の魅力の一つ

練習後の疲労回復やケガからの早期復帰が期待できるO2Room®は選手たちに大好評だ
コーチの自宅でも『O2Room®』を導入
『O2Room®』の体験カーを管理している大石コーチは酸素パワーを目の当たりにしたことで、自宅にも高気圧酸素ルームを導入した。
メインに使用しているのは大石コーチの父親だという。現在71歳ながらトルコキキョウの栽培を中心とした農園を経営。近年は「体力の衰え」「疲労回復の遅れ」を気にしていたが、高気圧酸素ルームが「睡眠の質の向上や自律神経の調整に良い」と聞き、興味を持ったようだ。

クラブに貸し出されたO2Room®を大石コーチの父親が気に入り、大石家では自宅専用のO2Room®(高気圧酸素ルーム)を導入。ブレッドタイプS型(幅1.0m、高さ1.6m、奥行き2.25m)で、2人一緒に入ることができる
これまでは夜中に何度も目を覚ましていたが、高気圧酸素ルームに入った後は、「深い睡眠」がとれるようになったという。
その結果、疲労感も軽減したようだ。幅1.0m、高さ1.6m、奥行き2.25mのルーム内にはエアコンとテレビも完備しており、ご両親2人で入り、リラックスして過ごすこともある。「長く現役で働きたい」という希望を持っている高齢者には最適な〝施設〟と言えるかもしれない。

日本気圧バルク工業のO2Room®はテレビやエアコンが標準装備されており、快適な環境が人気の要因となっている
また、大石コーチの次男は800mで県大会4位、東海大会で準決勝に進出した高校生ランナーだ。以前は月に1度程度、通っている整骨院にある酸素ルームを利用していたが、自宅に高気圧酸素ルームが入ったことで夕食と入浴を済ませた後、毎日のように1時間使用。ストレッチなどをやりながら過ごして、「疲労回復」を実感している。
離れて暮らす長男・凌功はまだ使用していないが、東洋大学陸上競技部の寮は、同じ日本気圧バルク工業製『O2Room®』の高気圧酸素と低圧低酸素の両方を完備。自宅でも高気圧酸素ルームに入れることを楽しみにしていたという。大石家では親子三代で使用して、健康増進にフル稼働しているようだ。
なお、凌功は静岡吉田ACが創設したとき、体操教室に入っていたこともあり、「陸上をやりたくない」と話していたが、小学5年時から参加。今ではシニアのカテゴリリーでも〝世界〟を目指せるスプリンターに成長した。
「クラブ発足当時は地元に陸上クラブがなかったので、走るのが好きな子供たちの受け皿になりたい、将来オリンピックに羽ばたく選手が出たらいいな、という思いでクラブの立ち上げに参加したんです」と大石コーチ。15年の月日が経ち、大きな〝夢〟に近づいている。
〝酸素パワー〟でクラブはさらに進化する
大石凌功らの活躍もあり、世界大会代表を輩出するクラブになった静岡吉田AC。日本気圧バルク工業の『O2Room®』導入が次なるシーンを生み出すだろう。
田村代表はコンディショニングを意識する積極性が考える力を育むと期待しているからだ。
「クラブを設立して15年経ちますが、選手にとって大事な一瞬を一緒に過ごしています。陸上競技は選手それぞれの人生を豊かにするスポーツでなければいけないと思っています。陸上で全国大会、それから世界大会に行くことは素晴らしい経験になりますが、可能性は無限大です。競技面の成長だけでなく、陸上競技を経験したことで、人間としても大きくなってほしいと願っています」

田村代表はクラブの選手たちに対して「競技面の成長だけでなく、陸上競技を経験したことで、人間としても大きくなってほしい」と願っている
静岡吉田ACは陸上競技での活躍のみならず、さまざまな分野で活躍できる人材育成に寄与していきたい考えだ。『O2Room®』のなかで選手たちが語る〝夢〟が実現する日を田村代表は楽しみに待っている。

静岡吉田ACの中学生メンバー。多くの先輩たちのように卒業後のステージでも大きく羽ばたくことを目指している
※この記事は『月刊陸上競技』2025年9月号に掲載しています
近年はU20世界選手権やユニバへ「日本代表」を輩出
現在、卒業生が東洋大、中大、法大、順大、日大、城西大、山梨学大、中京大などで活躍しているのが静岡県榛原郡吉田町を拠点にする静岡吉田ACだ。 2010年11月、地元の吉田中、浜松商高を卒業した田村和彦代表と、妻の真由美さん、田村代表の中学・高校の後輩に当たる大石智也さん、岸端大輔さんらで立ち上げたクラブで、小学生と中学生を対象に指導して数々のキャリアを積み上げてきた。 なかでも輝いているのが、2019年に行われた全日本中学校選手権の男子4×100mリレーで現役クラブメンバー3人+OB1人で臨んだ吉田中(斉藤、田村、内屋、大石)が42秒25の中学記録(当時)を打ち立てたことだろう。 このとき4走で優勝ゴールに飛び込んだ大石凌功(現・東洋大3)は、大石智也コーチの長男。2走を務めた田村莉樹(現・中大3)とともに京都・洛南高に進学し、2022年に4×100mリレーでも高校記録(39秒34)を樹立している(注:田村が1走、大石が4走)。また、同年のインターハイでは田村莉樹が100m7位、大石凌功が200m8位と個人で入賞した。 それから3年を経た今年、大石凌功は4月の日本学生個人選手権で100mに優勝し、学生の総合スポーツ世界大会「FISUワールドユニバーシティゲームズ」(ドイツ:ライン・ルール)の日本代表に。7月下旬の本番では6位入賞と活躍した。 昨年は大石亮太(浜松開誠館高/現・東洋大1)がU20世界選手権(ペルー・リマ)に男子400mで出場するなど、クラブから〝世界〟に羽ばたくアスリートが複数人誕生している。 [caption id="attachment_178354" align="alignnone" width="800"]
上のステージで活躍できる選手を育成
全国大会に多くの選手を送ってきた静岡吉田AC。さぞハードな練習を積んでいるかと思いきや、「すべてを教えるというよりは、選手の能力をいかに引き出すのか。小学生については型にはめすぎないようにしています」と、田村代表は「未来」を見据える指導をしてきた。そこには代表自身の〝苦い経験〟があったからだ。 「中学・高校時代は故障が多く、あまり良い思い出がありません。全国大会を経験しましたが、自分が思い描いていた選手にはなれなかったんです。だからこそ、『自分のような選手にはなってもらいたくない』という思いがあるんです」 田村代表は中学2年時に全中学年別100mに出場。故障を抱えていたこともあり、予選で落選した。高校時代は4×100mリレーのメンバーとしてインターハイにエントリーされたが、本番を走ることはできなかった。 高校卒業後は陸上競技と離れて、一般企業に就職した。しかし、2003年に開催された静岡国体(エコパスタジアム)を長女・瑠那さんと観戦したことで陸上競技への情熱が再燃。隣町で行われていた陸上競技教室に指導者として参加すると、2010年秋、瑠那さんが小学2年時に静岡吉田ACを創設した。 一期生の一人である瑠那さんは全国小学生交流大会6年100mで2位になったのをはじめ、中学、高校、大学の各カテゴリーでも短距離種目で全国大会に出場。大学時代はTWOLAPS KIDSのサポートコーチとして育成面でも陸上競技に携わった。 [caption id="attachment_178426" align="alignnone" width="800"]
現在は約80名の小中学生が在籍
静岡吉田ACは当初、小学生だけのクラブだった。「やる気のある選手とともに作り上げていくクラブ」がモットーで、「小学生らしく元気よく取り組んでくれればいいと思っています」(田村代表)と陸上の基礎を教えるだけでなく、楽しく活動することを心掛けたという。 2015年からは中学生の部を開設。100名を超える選手が集まるクラブに成長した。少子化が進む現在でも小学生約50名、中学生約30名の合計約80名の会員を誇っている。 小学生は週2〜3日、中学生は週3~4日の練習があり、平日は小学生(水、金)が18時30分から1時間半、中学生(火、水、金)は同時刻から2時間。吉田中第2グラウンドを中心に大井川陸上競技場や住吉海岸などで行っている。 [caption id="attachment_178368" align="alignnone" width="800"]

『O2Room®』体験カーを活用中、日本気圧バルク工業が〝地域支援〟
今年の5月から静岡県に本社を構える日本気圧バルク工業が「地元のスポーツを応援したい」と静岡吉田ACに『O2Room®』の体験カーをレンタル中。なかにはスクエアA型の高気圧酸素ルームが入っている。 田村代表はクラブを立ち上げる前に酸素カプセルに入った経験もあり、以前から〝酸素パワー〟に注目していた。自宅でも導入できないかと調べていたほどだ。クラブとしては「ケアの重要性」を伝えてきたが、個人差が大きかったという。 「練習時間が限られていることもあり、身体のケアは選手それぞれに委ねてきた部分がありました。ストレッチだけで終わる選手もいれば、プラスアルファでやれる選手もいます。しかし、移動式の『O2Room®』を練習場所に設置できるようになり、選手のケアが各段に良くなりました。また、気分がスッキリすると感じている選手が多いようです」 中学生メンバーの半数近くが治療院などで〝酸素〟を体験していたこともあり、クラブではスムーズに導入できたという。 「希望者だけ使用しているので、特に不安もないようです。大石コーチが運搬とセッティングを担当していますが、操作もシンプルで難しくありません」と田村代表。高気圧酸素ルームは練習後、中学生が主に集団で入っているが、故障中のメンバーは練習時間にも使用している。 [caption id="attachment_178360" align="alignnone" width="800"]



コーチの自宅でも『O2Room®』を導入
『O2Room®』の体験カーを管理している大石コーチは酸素パワーを目の当たりにしたことで、自宅にも高気圧酸素ルームを導入した。 メインに使用しているのは大石コーチの父親だという。現在71歳ながらトルコキキョウの栽培を中心とした農園を経営。近年は「体力の衰え」「疲労回復の遅れ」を気にしていたが、高気圧酸素ルームが「睡眠の質の向上や自律神経の調整に良い」と聞き、興味を持ったようだ。 [caption id="attachment_178366" align="alignnone" width="800"]

〝酸素パワー〟でクラブはさらに進化する
大石凌功らの活躍もあり、世界大会代表を輩出するクラブになった静岡吉田AC。日本気圧バルク工業の『O2Room®』導入が次なるシーンを生み出すだろう。 田村代表はコンディショニングを意識する積極性が考える力を育むと期待しているからだ。 「クラブを設立して15年経ちますが、選手にとって大事な一瞬を一緒に過ごしています。陸上競技は選手それぞれの人生を豊かにするスポーツでなければいけないと思っています。陸上で全国大会、それから世界大会に行くことは素晴らしい経験になりますが、可能性は無限大です。競技面の成長だけでなく、陸上競技を経験したことで、人間としても大きくなってほしいと願っています」 [caption id="attachment_178377" align="alignnone" width="800"]

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