HOME 国内、日本代表

2025.05.29

円盤投・郡菜々佳 56m48で悲願のメダル「悔しさとうれしさ」の涙/アジア選手権
円盤投・郡菜々佳 56m48で悲願のメダル「悔しさとうれしさ」の涙/アジア選手権

アジア選手権女子円盤 投で銅メダルを獲得した郡菜々佳

◇アジア選手権(5月27日~5月31日/韓国・クミ) 3日目

2年に一度開かれるアジア選手権の3日目が行われ、女子円盤投で郡菜々佳(サトウ食品新潟アルビレックスRC)が56m48で銅メダルを手にした。

郡は1回目に54m06を投げたが、2回目ファウル、3回目は52m88と記録を伸ばせない。それでも、4回目に56m48をスローし、「5回目(ファウル)も悪くなかったので、絶対に6回目はいける」と投げたもののファウルに終わった。

広告の下にコンテンツが続きます

銅メダルを獲得し、日の丸を持った郡は涙を浮かべる。「悔し涙と、ちょっとうれし涙も交じりつつ。伸ばしきれなかったのが一番の課題です」と振り返る。アジア選手権には過去3回出ているが、17年8位、19年記録なし、23年5位に終わり、「これまでまともに勝負すらできずに終わっていました。納得はいきませんが、ひとまず勝負する土俵に立てたのは成長を感じました」。そう言うと、また涙がこぼれた。

これまで高校記録、学生記録、日本記録と次々に作ってきた郡。日本女子初の60mオーバーも達成した。19年にはドーハ世界選手権にも出場。開催国枠以外では初のことだった。その一方で、試合でなかなか力を発揮できない課題もあり、日本選手権も円盤投では優勝は2回で、齋藤真希(太平電業)に競り負けることも多かった。

アジア選手権銅メダルを手にしたことで、「前向きに自信に変えたい」。次は日本選手権。「世界選手権への思いはめちゃくちゃ強いので抑えています」。自分の投てきと向き合い、過去の自分を超える。そうすれば、おのずと結果はついてくる。

広告の下にコンテンツが続きます
◇アジア選手権(5月27日~5月31日/韓国・クミ) 3日目 2年に一度開かれるアジア選手権の3日目が行われ、女子円盤投で郡菜々佳(サトウ食品新潟アルビレックスRC)が56m48で銅メダルを手にした。 郡は1回目に54m06を投げたが、2回目ファウル、3回目は52m88と記録を伸ばせない。それでも、4回目に56m48をスローし、「5回目(ファウル)も悪くなかったので、絶対に6回目はいける」と投げたもののファウルに終わった。 銅メダルを獲得し、日の丸を持った郡は涙を浮かべる。「悔し涙と、ちょっとうれし涙も交じりつつ。伸ばしきれなかったのが一番の課題です」と振り返る。アジア選手権には過去3回出ているが、17年8位、19年記録なし、23年5位に終わり、「これまでまともに勝負すらできずに終わっていました。納得はいきませんが、ひとまず勝負する土俵に立てたのは成長を感じました」。そう言うと、また涙がこぼれた。 これまで高校記録、学生記録、日本記録と次々に作ってきた郡。日本女子初の60mオーバーも達成した。19年にはドーハ世界選手権にも出場。開催国枠以外では初のことだった。その一方で、試合でなかなか力を発揮できない課題もあり、日本選手権も円盤投では優勝は2回で、齋藤真希(太平電業)に競り負けることも多かった。 アジア選手権銅メダルを手にしたことで、「前向きに自信に変えたい」。次は日本選手権。「世界選手権への思いはめちゃくちゃ強いので抑えています」。自分の投てきと向き合い、過去の自分を超える。そうすれば、おのずと結果はついてくる。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.07

【男子1500m】近藤潤(BEAT AC/中3)3分55秒44=中学歴代10位タイ

第3回亀岡陸協ナイター記録会が9月6日、京都府亀岡市の亀岡運動公園陸上競技場で行われ、男子1500mでは近藤潤(BEAT AC/中3)が中学歴代10位タイの3分55秒44をマークした。 これまでの自己ベストは、8月上旬の […]

NEWS 女子ハンマー投・河戸咲希(名古屋大谷高2)が55m56 自身の持つ高2歴代3位を更新

2025.09.07

女子ハンマー投・河戸咲希(名古屋大谷高2)が55m56 自身の持つ高2歴代3位を更新

9月6日に行われた愛知県高校新人対校大会名古屋南北支部予選南女子ハンマー投で、河戸咲希(名古屋大谷2)が55m56を放った。自身が7月のインターハイで出した高2歴代3位(54m56)を更新した。 河戸は1投目に53m67 […]

NEWS 七種競技アナ・ホール「表彰台の頂点に立ちたい」世界記録は「最も難しいものの一つ」/東京世界陸上

2025.09.06

七種競技アナ・ホール「表彰台の頂点に立ちたい」世界記録は「最も難しいものの一つ」/東京世界陸上

女子七種競技で世界歴代2位タイの7032点を持つアナ・ホール(米国)が9月6日、都内で練習を公開し、本誌の単独取材に応じた。 早くから期待を集めてきたが、21年の東京五輪トライアルだった全米選手権で足首を痛めて途中棄権。 […]

NEWS 【女子棒高跳】大豆生田花音(樹徳高2)4m05=高校歴代6位タイ、高2歴代2位

2025.09.06

【女子棒高跳】大豆生田花音(樹徳高2)4m05=高校歴代6位タイ、高2歴代2位

第78回群馬県高校対抗大会が9月6日、前橋市の正田醤油スタジアム群馬で開幕し、女子棒高跳で大豆生田花音(樹徳2)が高校歴代6位タイ、高2歴代2位の4m05に成功して優勝した。 これまでの自己ベストは、3月下旬の群馬県室内 […]

NEWS 砲丸投ライアン・クルーザー 肘を痛め復活へ「逆境を乗り越えて誇りに思う」/東京世界陸上

2025.09.06

砲丸投ライアン・クルーザー 肘を痛め復活へ「逆境を乗り越えて誇りに思う」/東京世界陸上

男子砲丸投の世界記録保持者のライアン・クルーザー(米国)が9月6日、都内で練習を公開し、本誌の単独取材に応じた。 23m56の世界記録を持ち、五輪初の3連覇、世界選手権も2連覇中のクルーザー。だが、今季は肘のケガもあり、 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年9月号 (8月12日発売)

2025年9月号 (8月12日発売)

衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99

page top