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2025.05.18

田中希実の2種目挑戦!3000mPM後の1500mで日本人トップ「今の力を出し切ることを大事にできた」/セイコーGGP
田中希実の2種目挑戦!3000mPM後の1500mで日本人トップ「今の力を出し切ることを大事にできた」/セイコーGGP

25年セイコーGGP女子1500mで2位に入った田中希実

◇セイコーゴールデングランプリ2025(5月18日/東京・国立競技場)

世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが5月18日に行われ、女子1500mはジョージア・グリフィス(豪州)が4分01秒10の大会新で制し、田中希実(New Balance)が4分06秒08で2位に続いた。

「世界と戦ううえではスタミナ系の力も必要になる」と考え、11時30分の3000mで2000mまでのペースメーカーをこなした後に、13時10分からの1500mに挑んだ田中。
「どういうレースになるかはふたを開けてみないとわからなかったけど、自分の今の力だったり、身体と話し合ったりしながら走ることの両面をで、自分が今できる力を出し切ることを大事に走ることができました」と振り返った。

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3000mを終えて、「私は1本(刺激を)入れることで身体が整うことが多くて。今回もケアを入れて、体幹トレーニングを少し入れて、トレーナーさんから3000mよりも良くなっていると言われました」。そして、田中健智コーチやトレーナーからも「身体が整っているなら、心で制限をかけてしまうとダメ。頭を空っぽにしていこう」と言われたそうで、「無心になって、学生の頃のように走ろうと思ってスタートラインに立てた」と言う。

ペースメーカーやグリフィスを追う第2集団を引っ張るかたちになったが、ラストでその集団からしっかりと抜け出し、2位を確保。前日の記者会見で課題に挙げてい
た「ラストで身体が硬くなる」部分は克服しきれなかったが、「これから鍛えていけるチャンスと捉えられるレースでした」と前向きだ。

今後は今大会に向けての調整でも利用した岐阜・御嶽に戻り、再び渡米。グランドスラム・トラックやダイヤモンドリーグなど、海外での戦いに身を置いていく。

国立競技場は20年のこの大会で初めて1500mの日本記録を樹立し、21年東京五輪でも1500mで日本新や入賞の快挙を成し遂げた舞台。思い出の地で大きな歓声を浴び、「お客さんがいること、去年以上に自分の知り合いもたくさん見に来てくれたことがすごく力になった」と話す田中が、さらなるチャレンジを続けていく。

◇セイコーゴールデングランプリ2025(5月18日/東京・国立競技場) 世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが5月18日に行われ、女子1500mはジョージア・グリフィス(豪州)が4分01秒10の大会新で制し、田中希実(New Balance)が4分06秒08で2位に続いた。 「世界と戦ううえではスタミナ系の力も必要になる」と考え、11時30分の3000mで2000mまでのペースメーカーをこなした後に、13時10分からの1500mに挑んだ田中。 「どういうレースになるかはふたを開けてみないとわからなかったけど、自分の今の力だったり、身体と話し合ったりしながら走ることの両面をで、自分が今できる力を出し切ることを大事に走ることができました」と振り返った。 3000mを終えて、「私は1本(刺激を)入れることで身体が整うことが多くて。今回もケアを入れて、体幹トレーニングを少し入れて、トレーナーさんから3000mよりも良くなっていると言われました」。そして、田中健智コーチやトレーナーからも「身体が整っているなら、心で制限をかけてしまうとダメ。頭を空っぽにしていこう」と言われたそうで、「無心になって、学生の頃のように走ろうと思ってスタートラインに立てた」と言う。 ペースメーカーやグリフィスを追う第2集団を引っ張るかたちになったが、ラストでその集団からしっかりと抜け出し、2位を確保。前日の記者会見で課題に挙げてい た「ラストで身体が硬くなる」部分は克服しきれなかったが、「これから鍛えていけるチャンスと捉えられるレースでした」と前向きだ。 今後は今大会に向けての調整でも利用した岐阜・御嶽に戻り、再び渡米。グランドスラム・トラックやダイヤモンドリーグなど、海外での戦いに身を置いていく。 国立競技場は20年のこの大会で初めて1500mの日本記録を樹立し、21年東京五輪でも1500mで日本新や入賞の快挙を成し遂げた舞台。思い出の地で大きな歓声を浴び、「お客さんがいること、去年以上に自分の知り合いもたくさん見に来てくれたことがすごく力になった」と話す田中が、さらなるチャレンジを続けていく。

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