2025.03.05
GMOインターネットグループは、今季限りで森田歩希が現役を引退すると発表した。
森田は1996年生まれの28歳で、茨城県出身。御所ケ丘中では3000mで全中に出場し、5000mでは14分38秒99の中学最高記録(当時)をマークしている。竜ヶ崎一高では国体入賞など活躍を経て青学大へ。大学時代には2年時の全日本大学駅伝で6区区間賞を獲得して最優秀選手に選出。箱根駅伝では4区を務めて総合3連覇とともに学生駅伝3冠達成に貢献した。
箱根では3年時に2区区間賞で総合4連覇。4年時には主将を務め、出雲駅伝、全日本大学駅伝でも3区、7区を務めて2冠を果たす。箱根は故障もあったが3区に回ると区間新記録での区間賞。総合5連覇は逃したが、確かな足跡を残した。
GMOでは入社と同じタイミングで全日本実業団対抗男子駅伝(ニューイヤー駅伝)に出場すると、19年、20年は区間上位でまとめて5位入賞に貢献するなどした。ハーフマラソンでは1時間1分28秒をマーク。今後は社業に専念するという。
森田は「GMOインターネットグループ陸上部で優勝を目指して取り組んだ経験は今後の人生においても役に立つと考えています。長きにわたって応援してくださり本当にありがとうございました」とコメントしている。
また、すでに選手それぞれが表明しているように、元10000m日本記録保持者の村山紘太と下田裕太の引退も改めて発表。村山は「これまでの競技人生を支えてくださったすべての方々に、心から感謝申し上げます」とコメントし、下田も「入部してからのこの7年間、前を向いて走り続けることができ満足する陸上生活を過ごせました」と感謝を綴っている。
GMOインターネットグループは今年のニューイヤー駅伝で過去最高の4位に入っている。
森田歩希「たくさんのご声援本当にありがとうございました」引退3選手のコメント全文
●森田歩希 この度、GMOインターネットグループの陸上部を退部することになりました。 入社して6年間、たくさんのご声援本当にありがとうございました。 私の入社タイミングからニューイヤー駅伝に参入し初優勝を目指して取り組んできました。目標達成の力になることはできませんでしたが、GMOインターネットグループ陸上部で優勝を目指して取り組んだ経験は今後の人生においても役に立つと考えています。 退部後はAIで未来を創る価値創造企業実現に向けてGMOインターネットグループに貢献していきたいと考えています。 繰り返しになりますが、長きにわたって応援してくださり本当にありがとうございました。 ●村山紘太 このたび、現役を引退することを決断しました。 2021年に入社して以来多くの方々に支えられ、オリンピックや世界陸上といった世界の舞台を経験し、ニューイヤー駅伝では1区区間賞を獲得することができました。これまでの競技人生を支えてくださったすべての方々に、心から感謝申し上げます。 今後は、これまで培ってきた経験や知識を次世代の選手たちに伝え、陸上界に貢献していきたいと考えています。これまで応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。 ●下田裕太 今シーズンをもちましてGMOインターネットグループの陸上部を退部する事になりました。 会社のサポートのおかげで、恵まれた環境の中で自分と向き合い続けることができました。 大学を卒業した頃は自分の力が通用するのか楽しみでもあり不安でもありましたが、入部してからのこの7年間、前を向いて走り続けることができ満足する陸上生活を過ごせました。とても価値のある時間だったと感じています。これも多くの方が現地に応援に駆けつけてくれたり、SNSで激励の言葉をかけてくださったおかげです。引退発表の際にも自分をきっかけで陸上競技を好きになったというお声を沢山いただき走ってきて本当に良かったと嬉しく思いました。 4月からはまた新しいステージでチャレンジしていきます。この陸上生活で学んだものを活かし皆様から頂いたものを少しでも恩返しすると共に、誰かに還元していけるように精進していきたいと思います。 この度は長きにわたってのご声援本当にありがとうございました。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.05.09
女子競歩の園田世玲奈が現役引退 世界選手権7位入賞 5/11中部実業団でラストウォーク
2025.05.09
男子800mマーフィーが現役引退 16年リオ五輪銅メダリスト
-
2025.05.08
-
2025.05.08
-
2025.05.08
-
2025.05.08
2025.05.03
名伯楽・中村宏之氏の葬儀しめやかに 福島千里、寺田明日香、伊藤佳奈恵らを指導
-
2025.05.03
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.12
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.05.09
フレイザー・プライスが3年ぶりにダイヤモンドリーグ参戦! 5月16日DLドーハ100mにエントリー
5月16日のダイヤモンドリーグ(DL)第3戦ドーハ大会の女子100mにS.A.フレイザー・プライス(ジャマイカ)が出場することが発表された。現在38歳のフレイザー・プライスは2008年、12年ロンドン五輪女子100m金メ […]
2025.05.09
女子競歩の園田世玲奈が現役引退 世界選手権7位入賞 5/11中部実業団でラストウォーク
2023年ブダペスト世界選手権35km7位入賞の園田世玲奈(NTN)が、チームのSNSで現役引退を発表した。 園田は滋賀県出身の28歳。田上中から進学した草津東高で本格的に競歩を始めた。3年時のインターハイ5000m競歩 […]
2025.05.09
男子800mマーフィーが現役引退 16年リオ五輪銅メダリスト
2016年リオ五輪男子800m銅メダリストのC.マーフィー(米国)が競技引退を表明した。 マーフィーは30歳。15年の北京世界選手権で世界大会初出場を果たし、準決勝進出。翌16年には全米五輪選考会で優勝を飾り、リオ五輪で […]
2025.05.09
世界リレーが10日に開幕! 男子4×100mRはサニブラウン、鵜澤飛羽ら擁す日本が世界と勝負!!
5月10日、11日の両日、中国・広州で2025世界リレーが開催される。 大会では男女の4×100mリレー、4×400mリレー、男女混合の4×400mリレー、そして大会初実施となる男女混合4×100mリレーの計6種目が行わ […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)