HOME 駅伝

2025.02.16

1区区間賞は亜細亜大・片川祐大 「区間賞で恩返しできた」/大学男女混合駅伝
1区区間賞は亜細亜大・片川祐大 「区間賞で恩返しできた」/大学男女混合駅伝

25年大学男女混合駅伝1区で区間賞を獲得した亜細亜大・片川祐大

◇第5回全国大学対校男女混合駅伝(大阪・長居公園/6区間20km)

第5回全国大学対校男女混合駅伝が2月16日、大阪市のヤンマースタジアム長居及び長居公園内特設コース(6区間20km/3km、2km、5km、3km、2km、5km)で行われ、日体大が58分27秒の大会新記録で2年ぶり2回目の優勝を果たした。

全区間で区間新記録が生まれた今大会。なかでも印象的な走りを見せたのが初出場の亜細亜大で1区(3km)を走った片川祐大(4年)だ。

1月の箱根駅伝でも1区を務め、第2集団から抜け出す走りを見せていた片川。今回もそれを再現するかのような走りだった。

チームの目標であるシード権獲得(12位以内)を達成するために「前から遅れないことだけを意識していました」という。中盤までは集団に囲まれる走りとなり、「前が動き出したタイミングでするっと前に出られたらと思っていました」と仕掛けるタイミングをうかがっていた。

片川が仕掛けたのは1.7km付近。「ちょうど目の前を走っていた選手が先頭の方に出て、そのタイミングで前に出ないとまた捕まっちゃうなと思いました。自分の方が感覚的にもリズムも良かったので、『ちょっと一回仕掛けてみようかな』と思って思い切って行ったら、そのまま集団が離れました」と一気に突き放した。

広告の下にコンテンツが続きます

最後まで逃げ切った片川は、区間記録を7秒更新する8分02秒の好記録で区間賞を獲得。「自分で勝負を決めるスパートになったので、また新たな引き出しを一つ作れたかなと思います」と胸を張った。

チームも目標通りに12位でフィニッシュ。「亜細亜大学のユニフォームを着て走る最後のレースだったので、締めくくりとしては良かったです」と満足気だった。

兵庫・報徳学園高から指定校推薦で入学して、関東学生連合の一員として箱根駅伝を走るまでに成長。「自分のやりたいことを全部やらせてもらって、多くのことを経験させてもらいました。区間賞で恩返しになったので、それは良かったと思います」と4年間を振り返った。

4月からは今年のニューイヤー駅伝で優勝した旭化成で競技を続ける。「連覇を狙いに行くチームなので、その中の一員になれるように日々がんばっていきたいと思います」とさらなる飛躍を誓った。

文/馬場 遼

◇第5回全国大学対校男女混合駅伝(大阪・長居公園/6区間20km) 第5回全国大学対校男女混合駅伝が2月16日、大阪市のヤンマースタジアム長居及び長居公園内特設コース(6区間20km/3km、2km、5km、3km、2km、5km)で行われ、日体大が58分27秒の大会新記録で2年ぶり2回目の優勝を果たした。 全区間で区間新記録が生まれた今大会。なかでも印象的な走りを見せたのが初出場の亜細亜大で1区(3km)を走った片川祐大(4年)だ。 1月の箱根駅伝でも1区を務め、第2集団から抜け出す走りを見せていた片川。今回もそれを再現するかのような走りだった。 チームの目標であるシード権獲得(12位以内)を達成するために「前から遅れないことだけを意識していました」という。中盤までは集団に囲まれる走りとなり、「前が動き出したタイミングでするっと前に出られたらと思っていました」と仕掛けるタイミングをうかがっていた。 片川が仕掛けたのは1.7km付近。「ちょうど目の前を走っていた選手が先頭の方に出て、そのタイミングで前に出ないとまた捕まっちゃうなと思いました。自分の方が感覚的にもリズムも良かったので、『ちょっと一回仕掛けてみようかな』と思って思い切って行ったら、そのまま集団が離れました」と一気に突き放した。 最後まで逃げ切った片川は、区間記録を7秒更新する8分02秒の好記録で区間賞を獲得。「自分で勝負を決めるスパートになったので、また新たな引き出しを一つ作れたかなと思います」と胸を張った。 チームも目標通りに12位でフィニッシュ。「亜細亜大学のユニフォームを着て走る最後のレースだったので、締めくくりとしては良かったです」と満足気だった。 兵庫・報徳学園高から指定校推薦で入学して、関東学生連合の一員として箱根駅伝を走るまでに成長。「自分のやりたいことを全部やらせてもらって、多くのことを経験させてもらいました。区間賞で恩返しになったので、それは良かったと思います」と4年間を振り返った。 4月からは今年のニューイヤー駅伝で優勝した旭化成で競技を続ける。「連覇を狙いに行くチームなので、その中の一員になれるように日々がんばっていきたいと思います」とさらなる飛躍を誓った。 文/馬場 遼

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.05.09

フレイザー・プライスが3年ぶりにダイヤモンドリーグ参戦! 5月16日DLドーハ100mにエントリー

5月16日のダイヤモンドリーグ(DL)第3戦ドーハ大会の女子100mにS.A.フレイザー・プライス(ジャマイカ)が出場することが発表された。現在38歳のフレイザー・プライスは2008年、12年ロンドン五輪女子100m金メ […]

NEWS 女子競歩の園田世玲奈が現役引退 世界選手権7位入賞 5/11中部実業団でラストウォーク

2025.05.09

女子競歩の園田世玲奈が現役引退 世界選手権7位入賞 5/11中部実業団でラストウォーク

2023年ブダペスト世界選手権35km7位入賞の園田世玲奈(NTN)が、チームのSNSで現役引退を発表した。 園田は滋賀県出身の28歳。田上中から進学した草津東高で本格的に競歩を始めた。3年時のインターハイ5000m競歩 […]

NEWS 男子800mマーフィーが現役引退 16年リオ五輪銅メダリスト

2025.05.09

男子800mマーフィーが現役引退 16年リオ五輪銅メダリスト

2016年リオ五輪男子800m銅メダリストのC.マーフィー(米国)が競技引退を表明した。 マーフィーは30歳。15年の北京世界選手権で世界大会初出場を果たし、準決勝進出。翌16年には全米五輪選考会で優勝を飾り、リオ五輪で […]

NEWS 1部1500mは塩原匠と大野聖登の順大勢がワン・ツー! 総合3連覇へ「少しでも力になれた」/関東IC

2025.05.09

1部1500mは塩原匠と大野聖登の順大勢がワン・ツー! 総合3連覇へ「少しでも力になれた」/関東IC

◇第104回関東インカレ(5月8~11日/神奈川・相模原ギオンスタジアム)2日目 学校対抗の第104回関東インカレの2日目が行われ、男子1部1500mは順大勢の塩原匠が3分50秒56で優勝し、大野聖登が3分51秒09で2 […]

NEWS 世界リレーが10日に開幕! 男子4×100mRはサニブラウン、鵜澤飛羽ら擁す日本が世界と勝負!!

2025.05.09

世界リレーが10日に開幕! 男子4×100mRはサニブラウン、鵜澤飛羽ら擁す日本が世界と勝負!!

5月10日、11日の両日、中国・広州で2025世界リレーが開催される。 大会では男女の4×100mリレー、4×400mリレー、男女混合の4×400mリレー、そして大会初実施となる男女混合4×100mリレーの計6種目が行わ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top