HOME 駅伝、箱根駅伝

2020.10.17

【駅伝】箱根駅伝予選会 名門復活へ、順天堂大学が堂々たるトップ通過!!
【駅伝】箱根駅伝予選会 名門復活へ、順天堂大学が堂々たるトップ通過!!


箱根駅伝予選会でトップ通過を果たした順天堂大学。日本人トップを占めた三浦龍司(左から2人目)、1時間1分台をマークした野村優作(53)らが牽引した

 盤石の、力強いレースを見せた。順天堂大学は10年連続62回目を、堂々の1位でつかんだ。

 上位10人で争う総合タイムは10時間23分34秒。予選会の距離がハーフマラソンになって3年目だが、“過去最速”と謳われた2年前の駒澤大学の記録(10時間29分58秒)を大幅に上回り、本戦での3年ぶりシード復活、さらなる上位躍進に弾みをつけた。

広告の下にコンテンツが続きます

 序盤から10人通過順、合計タイムでも常にトップをキープ。さらに終盤にはスーパールーキー・三浦龍司が日本人先頭集団に加わると、そこから抜け出してU20日本新の1時間1分41秒で日本人トップの5位を占めるなど、全員が持てる力を発揮した。

 2番手の野村優作(2年)も1時間1分51秒と1時間2分を切り、残る8人は全員が1時間2分台。10人目が39位(1時間2分40秒)の野口雄大(4年)という圧倒的な内容に、長門俊介監督は「これほどまでにすべての学生が力を出し切れたことに驚いている」と笑顔で振り返った。

 特に、高速レースとなった前回は、そのスピードに対応できなかったという反省があった。「今回のようなハイペースにしっかりと対応できたことは自信になった」と、1年の取り組みへの手応えを口にする。

 2007年の83回大会で11度目の総合優勝を飾って以降は、2度の予選会敗退を含め、何度も悔し涙を流した。シード権獲得はあるものの、最高は4位どまり。だが、三浦をはじめ、チーム上位10人中6人が1、2年生と、若い力が躍動した今、名門復活への道筋が見えてきた。

 長門監督は、「本戦では上位で戦えるようにしていきたい。三浦は起伏にも対応できるので、ポイント区間で使いたい」と箱根路での“本番”をまっすぐに見つめた。

箱根駅伝予選会でトップ通過を果たした順天堂大学。日本人トップを占めた三浦龍司(左から2人目)、1時間1分台をマークした野村優作(53)らが牽引した  盤石の、力強いレースを見せた。順天堂大学は10年連続62回目を、堂々の1位でつかんだ。  上位10人で争う総合タイムは10時間23分34秒。予選会の距離がハーフマラソンになって3年目だが、“過去最速”と謳われた2年前の駒澤大学の記録(10時間29分58秒)を大幅に上回り、本戦での3年ぶりシード復活、さらなる上位躍進に弾みをつけた。  序盤から10人通過順、合計タイムでも常にトップをキープ。さらに終盤にはスーパールーキー・三浦龍司が日本人先頭集団に加わると、そこから抜け出してU20日本新の1時間1分41秒で日本人トップの5位を占めるなど、全員が持てる力を発揮した。  2番手の野村優作(2年)も1時間1分51秒と1時間2分を切り、残る8人は全員が1時間2分台。10人目が39位(1時間2分40秒)の野口雄大(4年)という圧倒的な内容に、長門俊介監督は「これほどまでにすべての学生が力を出し切れたことに驚いている」と笑顔で振り返った。  特に、高速レースとなった前回は、そのスピードに対応できなかったという反省があった。「今回のようなハイペースにしっかりと対応できたことは自信になった」と、1年の取り組みへの手応えを口にする。  2007年の83回大会で11度目の総合優勝を飾って以降は、2度の予選会敗退を含め、何度も悔し涙を流した。シード権獲得はあるものの、最高は4位どまり。だが、三浦をはじめ、チーム上位10人中6人が1、2年生と、若い力が躍動した今、名門復活への道筋が見えてきた。  長門監督は、「本戦では上位で戦えるようにしていきたい。三浦は起伏にも対応できるので、ポイント区間で使いたい」と箱根路での“本番”をまっすぐに見つめた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.20

旭化成のエマニエル・キプルトに出場停止処分 世界陸連が発表

世界陸連(WA)は12月19日、旭化成に所属するエマニエル・キプルト(ケニア)に対して、出場停止処分を科したと発表した。 処分理由の詳細について、WAは明らかにしていないが、「アスリート代理人規則に基づく異議申し立てを受 […]

NEWS 東京世界陸上代表・小池祐貴と中島ひとみが人気番組「逃走中」に参戦! 自慢のスプリントで逃げ切りなるか

2025.12.20

東京世界陸上代表・小池祐貴と中島ひとみが人気番組「逃走中」に参戦! 自慢のスプリントで逃げ切りなるか

東京世界選手権代表で男子短距離の小池祐貴(住友電工)と女子100mハードルの中島ひとみ(長谷川体育施設)が、フジテレビの人気番組「逃走中」に出演することが発表された。 小池は19年に100mで9秒98をマーク。今季は5月 […]

NEWS 川口桃佳が自己記録に迫る5000m15分26秒59 3年ぶりの15分30秒切り/日体大女子長距離競技会

2025.12.20

川口桃佳が自己記録に迫る5000m15分26秒59 3年ぶりの15分30秒切り/日体大女子長距離競技会

12月20日、神奈川県横浜市の日体大健志台陸上競技場で第26回日体大女子長距離競技会が行われ、5000m4組では川口桃佳(ユニクロ)が15分26秒59で1着となった。 川口は11月のクイーンズ駅伝で、1区を務め5位と好走 […]

NEWS 箱根駅伝Stories/日大・山口彰太「万全の状態で本戦を」 2度目の舞台は往路で勝負

2025.12.20

箱根駅伝Stories/日大・山口彰太「万全の状態で本戦を」 2度目の舞台は往路で勝負

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 1年目はケガや長期離脱 「こうすれば良かった、という後悔が一切ない走 […]

NEWS 箱根駅伝Stories/最後のエース区間へ意欲を燃やす神奈川大・宮本陽叶 あこがれのOBに「やっと記録で追いつけた」

2025.12.20

箱根駅伝Stories/最後のエース区間へ意欲を燃やす神奈川大・宮本陽叶 あこがれのOBに「やっと記録で追いつけた」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 エース区間で苦戦も悲観せず 神奈川大のエース・宮本陽叶(4年)が最後 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top