2024.07.28
◇福岡インターハイ(7月28日~8月1日/福岡・博多の森陸上競技場)
福岡インターハイの1日目が行われ、男子400mは菊田響生(法政二3神奈川)が46秒93で優勝した。
決勝前から好勝負の予感が漂っていた。今季のランキングで46秒台が5人並び、準決勝でも46秒台が5人。史上最高レベル争いが期待されたが、酷暑の福岡でこの日3本目のレース。強さを見せたのはU20日本選手権覇者の菊田だった。
これまでは前半をピッチで刻んで得意の後半につなげる走りだったが、ストライドを伸ばしてリラックスする走りを練習から意識してきた。この日も準決勝、決勝と序盤から攻めるレースを展開。9レーンの岸本恭汰(洛南3京都)、2レーンの久保拓己(滝川二2兵庫)らと競り合った。
「最後のコーナーを抜けたあたりで岸本君が疲れているように見えました。自分のもう少し力が残っていました」と菊田。最後の直線でトップに躍り出ると、同じ後半が得意の大石亮太(浜松開誠館3静岡)の追い上げも許さなかった。
昨年は2位。念願の優勝に、ゴール後は感極まったような表情を浮かべた。「1年間は今までにないくらい練習してきたのでうれしい気持ちもある」としつつも、タイマーを確認すると「目標にしてきた大会記録(46秒11)を超えることができなくて悔しい部分もある」と満足できなかった。
決勝は3本目という疲労もあり、「勝ちたいという気持ちだけで走りました」。本職の400mハードルは、明日予選が控えている。「自分のハードルだけ見て、集中して走れればいい」と自らに言い聞かせるように話した。
一方、0.24秒届かなかった大石は「U20日本選手権でも菊田君が前にいて、同じパターンでした。『今回は勝ってやる』という思いでしたが、届きませんでした」と悔しげ。3位の岸本は「優勝は目指していましたが、菊田君と大石君が速かったです」と話した。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.08.15
-
2025.08.13
2025.07.24
100mH中島ひとみ日本歴代2位の12秒71!!東京世界陸上標準突破で初代表ほぼ確実に
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.08.15
走高跳・瀬古優斗2m33クリア!日本歴代2位タイ、東京世界選手権参加標準突破の大ジャンプ/ANG福井
◇Athlete Night Games in FUKUI(8月15、16日/福井・9.98スタジアム) 日本グランプリシリーズのAthlete Night Gameが行われ、男子走高跳で瀬古優斗(FAAS)が日本歴代2 […]
2025.08.15
やり投・相原大聖が81m54!!初大台に到達「毎日、少しずつ練習を継続」が好調の要因/福井ナイトゲームズ
◇Athlete Night Games in FUKUI(8月15、16日/福井・9.98スタジアム) 日本グランプリシリーズのAthlete Night Gameが行われ、男子やり投は相原大聖(OniGO)が5回目に […]
2025.08.15
編集部コラム「データで見るダイヤモンドリーグで活躍する日本人」
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]
Latest Issue
最新号

2025年9月号 (8月12日発売)
衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99