2024.06.13
福岡インターハイ(7月28日~8月1日)を懸けた地区大会が6月に各地で行われる。
インターハイ東海地区大会は6月14日から16日までの3日間、岐阜市の岐阜メモリアルセンター長良川競技場で実施される。
男子は実力者がそろう100mで、ともに10秒47を持つ土屋太陽(富士見3静岡)と粟飯原圭吾(四日市工3三重)や、10秒5台の望月結夢(東海大翔洋3静岡)らがハイレベルな争いを繰り広げそうだ。
400mは47秒32で静岡県大会を制した大石亮太(浜松開誠館3)に対し、47秒85で2位だった前田晏直(日大三島3)がどこまで迫れるか。800mは北海道インターハイ4位の宮下颯汰(中京大中京3愛知)を軸に、1500mでも力があるチームメイトの鈴木太智(2年)が追う展開か。
110mハードルは三重県大会を県高校新記録の14秒09(+0.6)で制した橋爪蓮翔(皇學館3)は一気に優勝候補に浮上。インターハイ6位、U18大会4位で14秒21を持つ浅井惺流(東海大翔洋3静岡)、14秒23(+1.6)まで記録を伸ばし、400mハードルでも全国を見据える西垣俐玖(中京大中京3愛知)を含めた各県王者が岐阜の舞台で激突する。3000m障害はインターハイ7位で、自己記録8分54秒09の杉本憲亮(高田3三重)が頭一つ抜けている。
4×100mリレーは豊川(愛知)、4×400mリレーは3分13秒86で県大会を快勝した皇學館(三重)が軸になるだろう。
跳躍では、棒高跳でインターハイ4位の谷口海斗(中京大中京3愛知)が県大会で25年ぶりの県高校新となる5m11を成功させ、一躍、高校ランキングのトップに躍り出た。4m90で追いかける村田宇哉(近大高専3三重)、4m80の橋爪や鈴木健心(浜松商3静岡)はまず5mの大台に乗せて食らいつきたい。
走幅跳は7m50台の自己記録を持つ奥澤真(浜松西3)と成川倭士(東海大翔洋3)の静岡勢が有力。三段跳は中村光希(名城大附3愛知)が県大会で今季高校ランキング2位となる15m13(+0.2)を跳び、追い風参考ながら15m28(+3.0)もマークしている。
投てきでは、やり投でU18大会8位の鈴木凰士朗(市岐阜商3岐阜)が64m60を投げて県大会を圧勝。北海道インターハイ6位で自己ベスト64m09の松月秀斗(伊勢学園3三重)との一騎打ちが見られるか。円盤投は47m25で県大会を制した東琉空(稲生2三重)と、インターハイ5位で46m91を持つ田中伸明(市岐阜商3)の実力が拮抗。同7位の井上稜(熱田3愛知)はそこに割って入りたい。砲丸投の杉本紘一朗(藤枝明誠3静岡)、ハンマー投の白木康介(修文学院3愛知)もそれぞれ優勝候補の筆頭だ。
女子は100mで今季11秒台をマークした22人中、東海地区勢が7人と高水準。4月に11秒82(+2.0)をマークした佐藤俐有(至学館3愛知)、ともに自己記録を11秒83まで伸ばした佐野釉梨(静岡市立3静岡)と岡田翠(中京大中京3愛知)、2年前のインターハイで2位を占め、自己記録は11秒65の小針陽葉(富士市立3静岡)ら、誰が勝っても不思議ではない。
100mハードルは、100mでも12秒04と力がある後藤杏実(鈴鹿3三重)が昨年のU18大会3位、国体少年A7位からさらなる高みを目指す。13秒86(-0.1)で静岡県大会を制した篠原柚葉(富士市立3)も好調を維持している。
4×100mリレーは、中京大中京が4月に45秒92をマーク。昨年の大会は予選で失格し、全国の舞台に進めなかった雪辱に燃える。
跳躍は走高跳で1m69を持つ堀木優菜(四日市商3三重)がライバルたちを一歩リード。静岡県大会で走幅跳を6m12(+1.0)、三段跳を12m61(+0.4)と跳躍2冠に輝いた橋本詩音(静岡雙葉3)に勢いがある。三段跳で12m28の岡島奏音(皇學館2三重)は橋本に肉薄できるか。
投てきでは、砲丸投で14m45、円盤投で44m88といずれも高校ランキング1位の世古櫻紗(松阪商3三重)が優勝候補筆頭。インターハイで2冠を狙っている。砲丸投の木下みなみ(安城学園3愛知)、円盤投の安藤瑞七海(三好3愛知)が追いかける構図となりそうだ。ハンマー投は鈴木菜摘(浜松湖北3静岡)が4月に自己記録を53m88まで伸ばした。
種目によっては、全国大会並みのハイレベルな戦いが見られる東海大会。各選手が持てる力を存分に発揮し、完全燃焼の3日間となることを期待したい。
全国インターハイは7月28日から8月1日に福岡・博多の森陸上競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。
文/小野哲史
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