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2026.05.09

編集部コラム「あだち充みたいになりたい!」

攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム??
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!

第326回「あだち充みたいになりたい!(向永)

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だいぶさかのぼって昨年12月。池袋で開催された『―画業55周年記念― あだち充展』に行きました!

みなさん、知っていますね? タッチ、H2、みゆき、ラフ……。名作の数々。

何を隠そう、あだち充さんの大ファンです。一番のお気に入りは? と聞かれても返事に困るくらいです。でも、一番好きな女の子キャラクターは『H2』に出てくる古賀春香。みんな大好きみなみちゃんの、朝倉南じゃないんです。主人公の1人、国見比呂がいる千川高校の野球部のマネージャーですね。健気で明るく一途でおっちょこちょい。最高ですね。

あだち充さんの漫画の何がすごいって、全部すごいんですが。やっぱりあの“間”です。台詞はかなり少なく、サクサク読もうと思えばどんどん進みます。でも、あの景色が移り変わったり、(作品が違ってもほとんど同じでおなじみの)顔の表情一つで心情を表したり。しびれます。

『H2』で言えば、あの木根竜太郎が甲子園で完投勝利するシーン。あれは漫画史に残る演出です。街中の風景から、段々と電気屋さん?のウインドーに寄っていくカットで、そこで流れるテレビに木根のガッツポーズ。日常を送る人たちは足を止めず、見向きもしない。でも、1人の男の人生にとっては大きな出来事。その対比の表現がもう、ゾクゾクします。

不朽の名作『タッチ』もすごいですよ。誰もが知っている「上杉達也は朝倉南を愛しています。世界中の誰よりも」の告白シーン。有名ですよね。すごいのはその後ですよ! もう一度、とせがむ南に「10年後に」と恥ずかって、甲子園の開会式をぶっちしたたっちゃんは「俺は戻らなくちゃいけない。熱があるんだから」と。そしたら南が「どれどれ…」と近寄ったかと思えば…。

河川敷にいる2人の足のアップのカットになる!!! 南の足はつま先立ちしているのですよ!!!(ムフ) タッチのハイライトになるであろう2人がようやく結ばれる2度目のキスシーン(1度目は漫画でちゃんと読んでみてね)を、この描写。もはや変態の域ですよ。(良い意味で)

と、あだち充オタク全開の早口でまくし立ててしまいましたが。

原稿を書くときに特別意識しているわけではないのですが、あだち充さんのように、行間に思いを込めて、ラストシーンもふわっと終わるような、そんな原稿を書きたいと思いながら、全然追いつけないのは当たり前。執筆55年目くらいにはちょっとは近づけるかな。

(そんなことよりコラムの締め切りを落とさないように)

向永拓史(むかえ・ひろし)
月刊陸上競技編集部 中堅(?)編集部員兼月陸Onlineディレクター(って何?)
1983年8月30日生まれ。16★cm、6★kg、O型。石川県金沢市生まれ、滋賀県育ち。両親の仕事の都合で多数の引っ越しを経験し、幼少期より「どうせ友達になっても離れる」とひねくれて育つ。運動音痴で絵を描くのが好きな少年だったが、小4の時に開幕したJリーグの影響で三浦知良に心酔してサッカー少年に転向。2011年全中以降、陸上競技の取材をすることになり、現在に至る東京世界陸上800m(メディアレース)ではこれまでの自己記録を約6秒も更新し、悲願の3分切りを果たした。2026年は世界大会がなくサボり気味。

過去の編集部コラムはこちら

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第326回「あだち充みたいになりたい!(向永)

だいぶさかのぼって昨年12月。池袋で開催された『―画業55周年記念― あだち充展』に行きました! みなさん、知っていますね? タッチ、H2、みゆき、ラフ……。名作の数々。 何を隠そう、あだち充さんの大ファンです。一番のお気に入りは? と聞かれても返事に困るくらいです。でも、一番好きな女の子キャラクターは『H2』に出てくる古賀春香。みんな大好きみなみちゃんの、朝倉南じゃないんです。主人公の1人、国見比呂がいる千川高校の野球部のマネージャーですね。健気で明るく一途でおっちょこちょい。最高ですね。 あだち充さんの漫画の何がすごいって、全部すごいんですが。やっぱりあの“間”です。台詞はかなり少なく、サクサク読もうと思えばどんどん進みます。でも、あの景色が移り変わったり、(作品が違ってもほとんど同じでおなじみの)顔の表情一つで心情を表したり。しびれます。 『H2』で言えば、あの木根竜太郎が甲子園で完投勝利するシーン。あれは漫画史に残る演出です。街中の風景から、段々と電気屋さん?のウインドーに寄っていくカットで、そこで流れるテレビに木根のガッツポーズ。日常を送る人たちは足を止めず、見向きもしない。でも、1人の男の人生にとっては大きな出来事。その対比の表現がもう、ゾクゾクします。 不朽の名作『タッチ』もすごいですよ。誰もが知っている「上杉達也は朝倉南を愛しています。世界中の誰よりも」の告白シーン。有名ですよね。すごいのはその後ですよ! もう一度、とせがむ南に「10年後に」と恥ずかって、甲子園の開会式をぶっちしたたっちゃんは「俺は戻らなくちゃいけない。熱があるんだから」と。そしたら南が「どれどれ…」と近寄ったかと思えば…。 河川敷にいる2人の足のアップのカットになる!!! 南の足はつま先立ちしているのですよ!!!(ムフ) タッチのハイライトになるであろう2人がようやく結ばれる2度目のキスシーン(1度目は漫画でちゃんと読んでみてね)を、この描写。もはや変態の域ですよ。(良い意味で) と、あだち充オタク全開の早口でまくし立ててしまいましたが。 原稿を書くときに特別意識しているわけではないのですが、あだち充さんのように、行間に思いを込めて、ラストシーンもふわっと終わるような、そんな原稿を書きたいと思いながら、全然追いつけないのは当たり前。執筆55年目くらいにはちょっとは近づけるかな。 (そんなことよりコラムの締め切りを落とさないように)
向永拓史(むかえ・ひろし) 月刊陸上競技編集部 中堅(?)編集部員兼月陸Onlineディレクター(って何?) 1983年8月30日生まれ。16★cm、6★kg、O型。石川県金沢市生まれ、滋賀県育ち。両親の仕事の都合で多数の引っ越しを経験し、幼少期より「どうせ友達になっても離れる」とひねくれて育つ。運動音痴で絵を描くのが好きな少年だったが、小4の時に開幕したJリーグの影響で三浦知良に心酔してサッカー少年に転向。2011年全中以降、陸上競技の取材をすることになり、現在に至る東京世界陸上800m(メディアレース)ではこれまでの自己記録を約6秒も更新し、悲願の3分切りを果たした。2026年は世界大会がなくサボり気味。
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