HOME 国内、大学

2020.10.03

【200m】100m女王・兒玉は2位も自己新 女子短距離新時代に突入/日本選手権
【200m】100m女王・兒玉は2位も自己新 女子短距離新時代に突入/日本選手権


◇第104回日本選手権(10月1日~3日/新潟・デンカビッグスワンスタジアム)最終日

女子100mと2冠を狙った兒玉芽生(福岡大)は、鶴田玲美(南九州ファミリーマート)に次ぐ2位。それでも23秒44(-0.1)の自己新、日本歴代7位、学生歴代2位の好走だった。

広告の下にコンテンツが続きます

「優勝を狙っていたので悔しい部分がありますが収穫のあるレースでした」。昨年は200mで優勝している兒玉。「1年前は前半が遅いというデータが出ていたのですが、今日は攻めた走りができました」と振り返る。鶴田は「まったく意識していなかったのですが、コーナーを抜けたところで前に出られていたので、そこから少し意識してしまいました」と言う。

今季の目標は23秒3に掲げていたため、「少し悔しい部分がある」と言うものの「まだ完璧なレースではないので、来年は22秒台を出したい」と意気込む。

「世界への挑戦」を恩師・信岡信岡沙希重コーチと掲げて臨んだ今シーズン。「100m今までにないくらいの速さで3本走れました。200mは勝ちきれなかったのが足りないところ。来年も良い結果を出せるように、勝ち続けられる選手になりたい」。少し寂しい時代が続く女子スプリント。「鶴田さんと切磋琢磨して、女子短距離を盛り上げたいです」。

日本選手権では兒玉が100mで、鶴田が200mで日本歴代3位の好記録。この2人のレベル以上で走っているのは、福島千里と髙橋萌木子だけだ。東京五輪が開催されるはずだった2020年。女子短距離界が新時代に突入した。

広告の下にコンテンツが続きます

■女子200m日本歴代10傑
22.88 1.8 福島千里  16年
23.15 1.5 髙橋萌木子 09年
23.17 -0.1 鶴田玲美 20年
23.33 0.4 信岡沙希重 04年
23.35 0.4 渡辺真弓  13年
23.39 -0.2 市川華菜 17年
23.44 -0.1 兒玉芽生 20年
23.45 0.9 齋藤愛美  16年
23.46 0.2 新井初佳  99年
23.48 0.6 中村宝子  06年

◇第104回日本選手権(10月1日~3日/新潟・デンカビッグスワンスタジアム)最終日 女子100mと2冠を狙った兒玉芽生(福岡大)は、鶴田玲美(南九州ファミリーマート)に次ぐ2位。それでも23秒44(-0.1)の自己新、日本歴代7位、学生歴代2位の好走だった。 「優勝を狙っていたので悔しい部分がありますが収穫のあるレースでした」。昨年は200mで優勝している兒玉。「1年前は前半が遅いというデータが出ていたのですが、今日は攻めた走りができました」と振り返る。鶴田は「まったく意識していなかったのですが、コーナーを抜けたところで前に出られていたので、そこから少し意識してしまいました」と言う。 今季の目標は23秒3に掲げていたため、「少し悔しい部分がある」と言うものの「まだ完璧なレースではないので、来年は22秒台を出したい」と意気込む。 「世界への挑戦」を恩師・信岡信岡沙希重コーチと掲げて臨んだ今シーズン。「100m今までにないくらいの速さで3本走れました。200mは勝ちきれなかったのが足りないところ。来年も良い結果を出せるように、勝ち続けられる選手になりたい」。少し寂しい時代が続く女子スプリント。「鶴田さんと切磋琢磨して、女子短距離を盛り上げたいです」。 日本選手権では兒玉が100mで、鶴田が200mで日本歴代3位の好記録。この2人のレベル以上で走っているのは、福島千里と髙橋萌木子だけだ。東京五輪が開催されるはずだった2020年。女子短距離界が新時代に突入した。 ■女子200m日本歴代10傑 22.88 1.8 福島千里  16年 23.15 1.5 髙橋萌木子 09年 23.17 -0.1 鶴田玲美 20年 23.33 0.4 信岡沙希重 04年 23.35 0.4 渡辺真弓  13年 23.39 -0.2 市川華菜 17年 23.44 -0.1 兒玉芽生 20年 23.45 0.9 齋藤愛美  16年 23.46 0.2 新井初佳  99年 23.48 0.6 中村宝子  06年

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.04.27

110mH泉谷駿介が2位!内容、記録は満足せずも「順位は良かった」/DL蘇州

◇ダイヤモンドリーグ蘇州大会(4月27日/中国・蘇州、オリンピックスタジアム) 世界最高峰のダイヤモンドリーグ(DL)の第2戦・蘇州大会が行われ、男子110mハードルの泉谷駿介(住友電工)は13秒23(+0.8)の2位に […]

NEWS 北口榛花 初戦はハラハラV!一時は7位も「気持ちで投げた」ラスト2投で大逆転/DL蘇州

2024.04.27

北口榛花 初戦はハラハラV!一時は7位も「気持ちで投げた」ラスト2投で大逆転/DL蘇州

◇ダイヤモンドリーグ蘇州大会(4月27日/中国・蘇州、オリンピックスタジアム) 世界最高峰のダイヤモンドリーグ(DL)の第2戦・蘇州大会が行われ、女子やり投の北口榛花(JAL)が62m97で優勝。これでDL通算7勝目を挙 […]

NEWS やり投世界女王・北口榛花が今季初戦で逆転V!62m97でDL通算7勝目/DL蘇州

2024.04.27

やり投世界女王・北口榛花が今季初戦で逆転V!62m97でDL通算7勝目/DL蘇州

◇ダイヤモンドリーグ蘇州大会(4月27日/中国・蘇州、オリンピックスタジアム) 世界最高峰のダイヤモンドリーグ(DL)の第2戦・蘇州大会が行われ、女子やり投で北口榛花(JAL)が62m97で逆転優勝した。DLは通算7勝目 […]

NEWS 後村光星が14分00秒で日本人トップ、國學院大勢が日本人1~3位!世界トップ選手相手に粘走/Adizero Road to Records

2024.04.27

後村光星が14分00秒で日本人トップ、國學院大勢が日本人1~3位!世界トップ選手相手に粘走/Adizero Road to Records

◇Adizero Road to Records 2024(4月27日/ドイツ・ヘルツォーゲンアウラッハ) アディダス社主催のロードレース「Adizero Road to Record 2024」が行われ、男子5kmには […]

NEWS ブダペスト世界選手権代表の山本有真が1500mと3000mに出場/日体大長距離競技会

2024.04.27

ブダペスト世界選手権代表の山本有真が1500mと3000mに出場/日体大長距離競技会

第313回日体大長距離競技会が4月27日、神奈川県の日体大健志台競技場で行われ、昨年のブダペスト世界選手権女子5000m代表の山本有真(積水化学)が1500mと3000mに出場した。 山本は名城大から加入して2年目の23 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年5月号 (4月12日発売)

2024年5月号 (4月12日発売)

パリ五輪イヤー開幕!

page top