◇第104回日本選手権(10月1日~3日/新潟・デンカビッグスワンスタジアム)最終日
女子100mと2冠を狙った兒玉芽生(福岡大)は、鶴田玲美(南九州ファミリーマート)に次ぐ2位。それでも23秒44(-0.1)の自己新、日本歴代7位、学生歴代2位の好走だった。
「優勝を狙っていたので悔しい部分がありますが収穫のあるレースでした」。昨年は200mで優勝している兒玉。「1年前は前半が遅いというデータが出ていたのですが、今日は攻めた走りができました」と振り返る。鶴田は「まったく意識していなかったのですが、コーナーを抜けたところで前に出られていたので、そこから少し意識してしまいました」と言う。
今季の目標は23秒3に掲げていたため、「少し悔しい部分がある」と言うものの「まだ完璧なレースではないので、来年は22秒台を出したい」と意気込む。
「世界への挑戦」を恩師・信岡信岡沙希重コーチと掲げて臨んだ今シーズン。「100m今までにないくらいの速さで3本走れました。200mは勝ちきれなかったのが足りないところ。来年も良い結果を出せるように、勝ち続けられる選手になりたい」。少し寂しい時代が続く女子スプリント。「鶴田さんと切磋琢磨して、女子短距離を盛り上げたいです」。
日本選手権では兒玉が100mで、鶴田が200mで日本歴代3位の好記録。この2人のレベル以上で走っているのは、福島千里と髙橋萌木子だけだ。東京五輪が開催されるはずだった2020年。女子短距離界が新時代に突入した。
■女子200m日本歴代10傑
22.88 1.8 福島千里 16年
23.15 1.5 髙橋萌木子 09年
23.17 -0.1 鶴田玲美 20年
23.33 0.4 信岡沙希重 04年
23.35 0.4 渡辺真弓 13年
23.39 -0.2 市川華菜 17年
23.44 -0.1 兒玉芽生 20年
23.45 0.9 齋藤愛美 16年
23.46 0.2 新井初佳 99年
23.48 0.6 中村宝子 06年

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.05.02
ケニア、インド、中国の長距離選手がドーピング違反により出場資格停止
-
2025.05.01
-
2025.05.01
-
2025.05.01
-
2025.05.01
-
2025.04.30
2025.04.29
100mH田中佑美が予選トップ通過も決勝棄権「故障ではない」昨年の結婚も明かす/織田記念
-
2025.04.28
-
2025.04.26
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.12
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.05.02
ケニア、インド、中国の長距離選手がドーピング違反により出場資格停止
アスリート・インテグリティー・ユニット(AIU、世界陸連の独立不正監査機関)は、4月中に複数の長距離選手に対し資格停止処分を科すことを発表した。いずれも禁止物質の使用が認められたため。 女子長距離の郭利亜(中国)はメチル […]
2025.05.01
KIPRUNが環境に優しい新たなシューズを発表 接着剤不使用の「KIPX」はリサイクル可能な次世代アイテム
KIPRUNは4月上旬、フランス・パリで発表会を行い、新たなブランドロゴを発表するとともに、今後日本国内でも発売を予定している新モデルシューズを発表した。 競歩世界チャンピオンも愛用したシューズ 2021年にブランド初の […]
2025.05.01
セイコーGGPトラック種目の海外選手を発表! 100mにパリ五輪4継金メダルブレーク、110mHに同7位ベネットら
日本陸連は5月1日、セイコーゴールデングランプリ2025(5月18日/東京・国立競技場)の出場選手第10弾としてトラック種目の海外選手を発表した。 男子100mには昨年のパリ五輪男子4×100mリレーで金メダルのジェロー […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)