HOME 国内、大学

2024.04.29

東京五輪代表・青山華依が涙の復活 チャレンジレースから決勝へ「レース経験を戻していきたい」/織田記念
東京五輪代表・青山華依が涙の復活 チャレンジレースから決勝へ「レース経験を戻していきたい」/織田記念

24年織田記念女子100mで8位に入った青山華依

◇第58回織田幹雄記念(4月29日/ホットスタッフフィールド広島)

日本グランプリシリーズG1の織田記念が行われ、女子100mはハリス・ジョージア(豪州)が11秒57(±0)で優勝した。日本人トップの2位に石川優(青学大)が11秒77で入り、高校生のロス瑚花アディア(城西高)が同タイムで3着と健闘している。

広告の下にコンテンツが続きます

8位に入ったのが東京五輪女子4×100mリレー代表の青山華依(甲南大)。レース後は走れる喜びや復活を心待ちにしていた人たちに迎えられ「ジーンとしました」と言うと涙があふれた。

高校時代から世代トップスプリンターで、11秒47(学生歴代5位)を持つ。だが、昨年2月の練習中に左膝前十字靭帯を断裂し、内側半月板損傷も重なる大ケガを負った。

コツコツと長いリハビリを経て、11月のエコパトラックゲームズで復帰。さらに、その後も脚を痛めて、世界リレー代表選考会だった出雲陸上には間に合わなかった。それでも、青山は大舞台に戻ってきた。

予備予選に相当するチャレンジレースから出場した青山は、11秒89(+0.5)をマークすると、予選を12秒02(-1.0)の2着で通過。そして決勝は「さすがに1日3本は疲れました」とスタミナ切れも、同じ甲南大の後輩たち3人(奥野由萌、岡根和奏、藏重みう)とともにファイナルに進んで「安心感がありました」と話す。

広告の下にコンテンツが続きます

「練習もどんどん増えてきて良い状態になってきました。日本選手権に向けて、もう少しタイムを上げて11秒7前半までいきたい。オリンピックは一番狙いたかった大会ですが厳しくなったので、あきらめずにやりつつ、来年の東京世界選手権を目指して、レース経験を積んで感覚を戻していきたい」

最後は笑顔を浮かべた青山。いるべき場所に戻るために。そして、もっと先へ。一歩ずつ再び歩を進めていく。

◇第58回織田幹雄記念(4月29日/ホットスタッフフィールド広島) 日本グランプリシリーズG1の織田記念が行われ、女子100mはハリス・ジョージア(豪州)が11秒57(±0)で優勝した。日本人トップの2位に石川優(青学大)が11秒77で入り、高校生のロス瑚花アディア(城西高)が同タイムで3着と健闘している。 8位に入ったのが東京五輪女子4×100mリレー代表の青山華依(甲南大)。レース後は走れる喜びや復活を心待ちにしていた人たちに迎えられ「ジーンとしました」と言うと涙があふれた。 高校時代から世代トップスプリンターで、11秒47(学生歴代5位)を持つ。だが、昨年2月の練習中に左膝前十字靭帯を断裂し、内側半月板損傷も重なる大ケガを負った。 コツコツと長いリハビリを経て、11月のエコパトラックゲームズで復帰。さらに、その後も脚を痛めて、世界リレー代表選考会だった出雲陸上には間に合わなかった。それでも、青山は大舞台に戻ってきた。 予備予選に相当するチャレンジレースから出場した青山は、11秒89(+0.5)をマークすると、予選を12秒02(-1.0)の2着で通過。そして決勝は「さすがに1日3本は疲れました」とスタミナ切れも、同じ甲南大の後輩たち3人(奥野由萌、岡根和奏、藏重みう)とともにファイナルに進んで「安心感がありました」と話す。 「練習もどんどん増えてきて良い状態になってきました。日本選手権に向けて、もう少しタイムを上げて11秒7前半までいきたい。オリンピックは一番狙いたかった大会ですが厳しくなったので、あきらめずにやりつつ、来年の東京世界選手権を目指して、レース経験を積んで感覚を戻していきたい」 最後は笑顔を浮かべた青山。いるべき場所に戻るために。そして、もっと先へ。一歩ずつ再び歩を進めていく。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.06.16

古賀ジェレミーが110mH13秒45の高校新記録! 「もう少し上げられる自信がついた」/IH南関東

◇インターハイ南関東地区大会(6月13~16日/カンセキスタジアムとちぎ、栃木県総合運動公園多目的広場投てき場)最終日 広島インターハイ出場を懸けた南関東地区大会の最終日の4日目が行われ、男子110mハードル決勝で古賀ジ […]

NEWS 100mH・石原南菜が13秒33!地元で高校歴代2位・U18日本新・高2歴代最高の激走/IH北関東

2025.06.16

100mH・石原南菜が13秒33!地元で高校歴代2位・U18日本新・高2歴代最高の激走/IH北関東

◇インターハイ北関東地区大会(6月13~16日/カンセキスタジアムとちぎ、栃木県総合運動公園多目的広場投てき場)最終日 広島インターハイ出場を懸けた北関東地区大会の最終日の4日目が行われ、女子100mハードルで石原南菜( […]

NEWS 110mH・古賀ジェレミーが特大高校新13秒45!!準決勝の記録をさらに0.13秒更新/IH南関東

2025.06.16

110mH・古賀ジェレミーが特大高校新13秒45!!準決勝の記録をさらに0.13秒更新/IH南関東

◇インターハイ南関東地区大会(6月13~16日/カンセキスタジアムとちぎ、栃木県総合運動公園多目的広場投てき場)最終日 広島インターハイ出場を懸けた南関東地区大会の最終日の4日目が行われ、男子110mハードル決勝で古賀ジ […]

NEWS クレイ・アーロン竜波が800m1分46秒31! ポートランドのレースで6年ぶり自己ベスト更新

2025.06.16

クレイ・アーロン竜波が800m1分46秒31! ポートランドのレースで6年ぶり自己ベスト更新

6月15日に米国・ポートランドで行われたポートランド・トラックフェスティバルの男子800mで、クレイ・アーロン竜波(ペンシルベニア州立大)が1分46秒31の自己ベストで5位に入った。 クレイのこれまでの自己ベストは、神奈 […]

NEWS 女子400mHサザーランドが52秒46の全米学生新V 女子3000m障害レンゴールは今季世界最高の8分58秒15/全米学生選手権

2025.06.16

女子400mHサザーランドが52秒46の全米学生新V 女子3000m障害レンゴールは今季世界最高の8分58秒15/全米学生選手権

6月11日から14日、米国オレゴン州ユージンで全米学生選手権が開催され、女子400mハードルではS.サザーランド(ミシガン大/カナダ)が52秒46の全米学生新で優勝を飾った。 サザーランドは昨年のパリ五輪では7位に入って […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top