8月8日、世界陸連(WA)より出場資格者の追加を受けての選考で新たにブダペスト世界選手権の日本代表に選出された男子短距離の飯塚翔太(ミズノ)が、所属先を通じて「 初めて出場した大学4年生からちょうど10年が経ち今年もチャレンジすることができ嬉しいです」と喜びのコメントをした。
中大3年だった2012年のロンドン五輪でシニアの世界大会初代表入りをした飯塚は、世界陸上は翌年のモスクワ大会で初出場。以来、15年の北京大会を除いて今回が4大会連続5度目の世界陸上代表入りとなる。
リレーのみだった19年ドーハ以外、世界陸上では200mに出場した3大会すべてで準決勝に進出してきた。ただ、ファイナルの舞台には五輪を含めて一度も届いておらず、「あの決勝で走れたらどんなに楽しいんだろうかと、いつも思います」。
今季は昨年から悩まされている右膝の痛みとの兼ね合いから、コーナーのトレーニングを抑えているという状況もあるうえ、6月の日本選手権では内転筋のケイレンで5位にとどまった。だが、7月に入って臨んだ欧州遠征では、ベルギーのレースで100mは10秒28(+0.4)、200mは20秒43(+0.5)を出すなど調子を上げている。
悲願のファイナルへ、円熟味を増す32歳は「思い切り戦うことだけ考えて行ってきます!」と力強いコメントで意気込みを示した。16年リオ五輪4×100mリレー銀メダルメンバーとして、両リレーのリーダー的役割も期待される。
飯塚翔太のコメント全文「思い切り戦うことだけ考えて行ってきます!」
「世界陸上2023ブダペストの出場が決まりました。 初めて出場した大学4年生からちょうど10年が経ち今年もチャレンジすることができ嬉しいです。今回で5回目の出場になりますが200mにおいては全て準決勝で敗退しています。その度にあの決勝で走れたらどんなに楽しいんだろうかと、いつも思います。短距離メンバーの顔ぶれも変わり始めていますが一緒に戦えることをありがたく思います。目標は色々とありますが、雰囲気を楽しみながら、思い切り戦うことだけ考えて行ってきます!」RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.09
やり投・新井涼平が母校で引退試合「競技者としても人間としても成長」
-
2025.11.09
-
2025.11.08
-
2025.11.03
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.09
女子七種競技・本多七が5414点! 自己記録80点更新し、U20歴代&高校歴代2位/エブリバディ・デカスロン
11月8日、9日の両日、愛知県の美浜町運動公園陸上競技場で第30回エブリバディ・デカスロン in 愛知が開催され、女子七種競技で本多七(園田学園高3兵庫)が5414点の高校歴代2位となる好記録で優勝を飾った。 昨年のイン […]
2025.11.09
ニューイヤー駅伝出場チームが決定! 3チームが記念大会枠獲得で40チーム 旭化成は40年連続の節目 MABPが初全国
来年元日の第70回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝、群馬県庁発着)の出場チームが、11月9日の中部・北陸、関西、中国地区予選の終了をもって出そろった。 ニューイヤー駅伝の出場枠は例年37チームだが、今回は70回の記 […]
2025.11.09
やり投・新井涼平が母校で引退試合「競技者としても人間としても成長」
男子やり投で今季限りでの引退を表明している新井涼平(スズキ)が11月8日、母校・国士舘大の記録会に出場して競技生活に別れを告げた。 1991年6月23日生まれの34歳。埼玉県長瀞町出身で、小学校時代はソフトボール部、中学 […]
2025.11.09
中国電力が2年ぶり22回目のV 6区・池田勘汰で逆転/中国実業団対抗駅伝
◇第64回中国実業団対抗駅伝(11月9日/広島・せら文化センター発着、7区間80.8km) 第64回中国実業団対抗駅伝が行われ、中国電力が3時間58分08秒の大会新記録で2年ぶり22回目の優勝を果たした。 中国電力は1区 […]
Latest Issue
最新号
2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望