2023.05.12
5月12日、男子十種競技リオ五輪代表の中村明彦(スズキ)が、今季限りで引退することを自身のSNSで公表した。
中村は愛知県岡崎市出身の32歳。岡崎城西高では八種競技に取り組みながらも、高2の夏には世界ユース選手権に走高跳で出場するなど、早くからマルチな才能を発揮して注目を集めていた。3年時には八種競技で3度高校新記録を樹立し、インターハイでも優勝を飾っている。
中京大進学後は十種競技と並行して、400mハードルにも挑戦すると、12年の日本選手権では49秒38の自己ベストをマークして2位に入り、ロンドン五輪の代表に。本番では予選で失格となったものの、貴重な経験を積んだ。
その後は、日本記録保持者の右代啓祐(現・国士舘クラブ)とともに日本の混成競技界を牽引。14年には日本人2人目の8000点台となる8035点を出し、同年のアジア大会で銅メダルを獲得。16年には自己記録となる8180点(日本歴代2位)で日本選手権初優勝を果たし、リオ五輪では22位の記録を残した。
このほか、世界選手権には15年北京、17年ロンドンに出場。日本選手権では4度の優勝を含め、2010年から昨年まで12年連続入賞を続けるなど、輝かしい成績を残してきた。
中村は「2023シーズンをもって現役引退をする事を決断しました。理由は様々ありますが、自分で下した決断です」とSNSでコメントし、「最後の日本選手権に向けトレーニングを再開しています。いつまでシーズンが続くかは未定ですが、今までと変わりなく応援していただけると嬉しいです」と、来月行われる日本選手権混成(6月10日~11日・秋田)への出場に向けて調整していることを明かした。
今季限りでの引退を表明した中村明彦
【ご報告】
— Akihiko NAKAMURA (@AKI10Dec) May 12, 2023
2023シーズンをもって現役引退をする事を決断しました。
理由は様々ありますが、自分で下した決断です。
現在、最後の日本選手権に向けトレーニングを再開しています。
いつまでシーズンが続くかは未定ですが、今までと変わりなく応援していただけると嬉しいです。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.05.13
月刊陸上競技2024年6月号
-
2024.05.13
2024.05.11
棒高跳・小林美月が4m00で連覇!「雰囲気で楽しみながらできた」/関東IC
2024.05.09
【大会結果】第103回関東インカレ(2024年5月9日~12日)
-
2024.05.10
-
2024.05.09
-
2024.04.26
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.05.13
月刊陸上競技2024年6月号
Contents 別冊付録 学生駅伝ガイド 2024 春 大学駅伝の有力校のデータをチェック! 大会報道 日本選手権10000m 葛西潤 27分17秒46で初V 五島 思い込めた粘走 広告の下にコンテンツが続きます ダイ […]
2024.05.13
男子5000mはトヨタ紡織・服部大暉が13分36秒01で優勝 女子100mは渡邊輝が連覇/中部実業団対抗
第68回中部実業団対抗大会の2日目が5月12日、岐阜メモリアルセンター長良川で行われ、男子5000mは服部大暉(トヨタ紡織)が13分36秒01で初優勝を飾った。 3組タイムレースで行われた5000mの1組に出場した服部は […]
2024.05.13
東京世界陸上ロゴ決定 一般公募で選定委員の住永正さん、高井美希さん「街中で見られる日が楽しみ」
東京2025世界陸上財団は5月13日、東京・国立競技場で2025年東京世界選手権の大会ロゴを発表した。 来年行われる東京世界選手権。大会ロゴは一般公募により選考され、368点の応募作品の中から東京都在住のデザイナー・中川 […]
2024.05.13
環太平洋大が男女総合V 男子1万m競歩・小林貫太が大会新でMVP 男子中長距離は広島経大勢が活躍/中国四国IC
◇第78回中国四国インカレ(5月10~12日/島根・浜山競技場) 中国四国インカレが5月10日から12日まで行われ、総合争いは男女ともに環太平洋大が制し、男子は14回連続回目、女子は8回連続10回目の優勝を果たした。 広 […]
Latest Issue 最新号
2024年6月号 (5月14日発売)
別冊付録学生駅伝ガイド