HOME 国内、大学

2023.04.22

女子400mは1年生・児島柚月が54秒99でV 昨年インカレ1位森山静穂、2位安達茉鈴を抑える殊勲/学生個人
女子400mは1年生・児島柚月が54秒99でV 昨年インカレ1位森山静穂、2位安達茉鈴を抑える殊勲/学生個人

女子400mの児島柚月

◇2023日本学生個人選手権(2023年4月21~23日/神奈川・レモンガススタジアム平塚)

ワールドユニバーシティゲームズの代表選考会を兼ねた日本学生個人選手権の2日目が行われ、女子400mは1年生の児島柚月(立命大)が54秒99で優勝を果たした。

昨年の徳島インターハイで200m、400mの2冠を達成した大物ルーキーが学生最初の全国大会で殊勲の勝利を手にした。昨年の日本インカレ1位、2位を占めた森山静穂(福岡大)、安達茉鈴(園田学園女大)ら上級生が先行するなか、中間の200mを4番手付近で通過。ラストの直線に入ってからもリードを許していたが、そこから驚異的な追い上げを見せる。

広告の下にコンテンツが続きます

残り50mで安達を、30mで森山を逆転するとトップでフィニッシュ。「ラスト120mからもう一度スタートダッシュのつもりで切り替えられたのが良かったです」とレースを振り返った。

53秒台のベストを持つ森山や安達に対し、児島のベストは54秒04。優勝を目標に掲げていたものの胸を借りる立場だった。それでも、前日に高校時代の顧問の渡邉為彦先生から「勝つと思うとしんどくなるから、『負けないレース』をしなさい」とアドバイスを受けて、レースに臨んだという。

「『優勝』はまだ遠いところだと感じてしまうので、他の選手と競り合えばいい」と無欲で挑んだ結果が好成績へと結びついた。前日に2レースをこなしてからの決勝というスケジュールに慣れずタイムは自己記録に及ばなかったが、それはこれからの課題となる。

大学入学早々、幸先の良いスタートを切った児島は「これからは社会人の選手と走る機会も多くなりますし、タイムを狙っていきたいです」。高校時代から目標とする53秒台に向けてさらなる躍進を誓った。

ライブ配信は「あすリートチャンネル」の日本学生個人選手権特設ページ

◇2023日本学生個人選手権(2023年4月21~23日/神奈川・レモンガススタジアム平塚) ワールドユニバーシティゲームズの代表選考会を兼ねた日本学生個人選手権の2日目が行われ、女子400mは1年生の児島柚月(立命大)が54秒99で優勝を果たした。 昨年の徳島インターハイで200m、400mの2冠を達成した大物ルーキーが学生最初の全国大会で殊勲の勝利を手にした。昨年の日本インカレ1位、2位を占めた森山静穂(福岡大)、安達茉鈴(園田学園女大)ら上級生が先行するなか、中間の200mを4番手付近で通過。ラストの直線に入ってからもリードを許していたが、そこから驚異的な追い上げを見せる。 残り50mで安達を、30mで森山を逆転するとトップでフィニッシュ。「ラスト120mからもう一度スタートダッシュのつもりで切り替えられたのが良かったです」とレースを振り返った。 53秒台のベストを持つ森山や安達に対し、児島のベストは54秒04。優勝を目標に掲げていたものの胸を借りる立場だった。それでも、前日に高校時代の顧問の渡邉為彦先生から「勝つと思うとしんどくなるから、『負けないレース』をしなさい」とアドバイスを受けて、レースに臨んだという。 「『優勝』はまだ遠いところだと感じてしまうので、他の選手と競り合えばいい」と無欲で挑んだ結果が好成績へと結びついた。前日に2レースをこなしてからの決勝というスケジュールに慣れずタイムは自己記録に及ばなかったが、それはこれからの課題となる。 大学入学早々、幸先の良いスタートを切った児島は「これからは社会人の選手と走る機会も多くなりますし、タイムを狙っていきたいです」。高校時代から目標とする53秒台に向けてさらなる躍進を誓った。 ライブ配信は「あすリートチャンネル」の日本学生個人選手権特設ページ

【動画】1年生優勝を果たした児島のレースと優勝インタビューをチェック!

ライブ配信は「あすリートチャンネル」の日本学生個人選手権特設ページ

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.24

3区で五島莉乃と廣中璃梨佳が熱走!東京世界陸上はじめ「日本代表」たちが力走/クイーンズ駅伝

◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 女子駅伝日本一を懸けた全日本実業団対抗女子駅伝が行われ、「日本代表」 […]

NEWS エディオン 出場32回目にして初優勝!矢田、細田、水本の3本柱を軸に、前回女王との接戦を制す!/クイーンズ駅伝

2025.11.24

エディオン 出場32回目にして初優勝!矢田、細田、水本の3本柱を軸に、前回女王との接戦を制す!/クイーンズ駅伝

◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 女子駅伝日本一を懸けた全日本実業団対抗女子駅伝が行われ、エディオンが […]

NEWS 予選トップタイムは仙台育英 最多出場は61回の小林 初陣は3校 宇部鴻城33年ぶり/全国高校駅伝男子出場校

2025.11.24

予選トップタイムは仙台育英 最多出場は61回の小林 初陣は3校 宇部鴻城33年ぶり/全国高校駅伝男子出場校

全国高校駅伝の予選会が、11月23日の東海高校駅伝をもってすべて終了し、男女各58校が出そろった。 都大路出場校をチェック! 女子記事はこちら! 全国大会は都道府県大会優勝校(47校)に加え、11の地区代表が出場する。地 […]

NEWS 立命館宇治&山田は第1回から37年連続 初出場6校 稲生34年ぶり復活 予選会最速は仙台育英/全国高校駅伝女子出場校

2025.11.24

立命館宇治&山田は第1回から37年連続 初出場6校 稲生34年ぶり復活 予選会最速は仙台育英/全国高校駅伝女子出場校

全国高校駅伝の予選会が、11月23日の東海高校駅伝をもってすべて終了し、男女各58校が出そろった。 都大路出場校をチェック! 男子記事はこちら! 全国大会は都道府県大会優勝校(47校)に加え、11の地区代表が出場する。地 […]

NEWS 豊川が男女V 男子4連覇で女子10年ぶり 都大路地区代表は男子2位の愛知と女子3位の常葉大菊川/東海高校駅伝

2025.11.23

豊川が男女V 男子4連覇で女子10年ぶり 都大路地区代表は男子2位の愛知と女子3位の常葉大菊川/東海高校駅伝

全国高校駅伝の地区代表を懸けた東海高校駅伝が11月23日、三重県松阪市の三重高前を発着としたコースで行われ、愛知県大会に引き続き、豊川が男女とも優勝した。男子(7区間42.195km)は最終区で逆転し、2時間7分38秒で […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top