HOME 国内

2023.02.27

20年福岡国際3位の寺田夏生が現役引退 國學院大時代の箱根10区でコース間違えるも抜き返して初シードに導く

寺田夏生(写真は2020年福岡国際)

2020年の福岡国際マラソン3位の実績を持つ寺田夏生(JR東日本)が2月26日、自身のSNSを通じて現役引退を明らかにした。

寺田は長崎県出身の31歳。諫早高から國學院大に進んだ。箱根駅伝には4年連続で出場したが、最も注目を集めたのは1年時の2011年。当日変更で入った10区で、11位でタスキをもらうと前に追いつき、4チームによる8位グループを形成して終盤へ。だが、寺田は大手町フィニッシュまで残り120mほどで、コースを逸れて右折した中継車に誤ってついてしまった。シード圏外の11位に下がったが、すぐにコースへ戻って1チームを抜いて10位で入線。國學院大は初のシード権を獲得した。

広告の下にコンテンツが続きます

その後の箱根で寺田はチームの主軸として2年時に5区、3年時と4年時は2年連続で2区を務めた。実業団1年目の2014年甲佐10マイルでは優勝。マラソンでも実績を残し、2019年の福岡国際で4位に入ると、翌年の大会では2時間8分03秒の自己ベストをマークして3位に食い込んだ。

以後もトラックやマラソンに出場したが、2月26日の大阪マラソンで現役引退を決断。ラストレースは2時間27分07秒で126位だった。自己記録は5000m13分51秒28(2015年)、10000m28分47秒50(2014年)、マラソン2時間8分03秒(2020年)。

寺田はSNSで「今までたくさんの応援ありがとうございました!皆様の温かい応援に勇気づけられてここまで走ることができました!自分の歩んできた陸上人生は間違っていませんでした!」などとつづっている。

次のページ 引退を報告する寺田のSNSと2011年箱根駅伝10区のシーン

[caption id="attachment_94434" align="alignnone" width="800"] 寺田夏生(写真は2020年福岡国際)[/caption] 2020年の福岡国際マラソン3位の実績を持つ寺田夏生(JR東日本)が2月26日、自身のSNSを通じて現役引退を明らかにした。 寺田は長崎県出身の31歳。諫早高から國學院大に進んだ。箱根駅伝には4年連続で出場したが、最も注目を集めたのは1年時の2011年。当日変更で入った10区で、11位でタスキをもらうと前に追いつき、4チームによる8位グループを形成して終盤へ。だが、寺田は大手町フィニッシュまで残り120mほどで、コースを逸れて右折した中継車に誤ってついてしまった。シード圏外の11位に下がったが、すぐにコースへ戻って1チームを抜いて10位で入線。國學院大は初のシード権を獲得した。 その後の箱根で寺田はチームの主軸として2年時に5区、3年時と4年時は2年連続で2区を務めた。実業団1年目の2014年甲佐10マイルでは優勝。マラソンでも実績を残し、2019年の福岡国際で4位に入ると、翌年の大会では2時間8分03秒の自己ベストをマークして3位に食い込んだ。 以後もトラックやマラソンに出場したが、2月26日の大阪マラソンで現役引退を決断。ラストレースは2時間27分07秒で126位だった。自己記録は5000m13分51秒28(2015年)、10000m28分47秒50(2014年)、マラソン2時間8分03秒(2020年)。 寺田はSNSで「今までたくさんの応援ありがとうございました!皆様の温かい応援に勇気づけられてここまで走ることができました!自分の歩んできた陸上人生は間違っていませんでした!」などとつづっている。 次のページ 引退を報告する寺田のSNSと2011年箱根駅伝10区のシーン
[caption id="attachment_94435" align="alignnone" width="800"] 2011年箱根駅伝10区。コースを間違えて11位に下がった國學院大・寺田夏生(左)だが、ここから城西大を抜いてチーム初シードに導く[/caption]

引退を報告する寺田のSNS

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.24

女子はレムンゴルが2連覇達成 男子はサミュエルがV/全米学生クロカン

11月22日、米国ミズーリ州コロンビアで全米学生クロスカントリー選手権が行われ、女子(6km)はD.レムンゴル(アラバマ大/ケニア)が18分25秒4で連覇を飾った。 レムンゴルはケニア出身の23歳。23年秋にアラバマ大に […]

NEWS 七種競技女王・ホール NFLスター選手と婚約発表 マクローリン・レヴロンらも祝福

2025.11.24

七種競技女王・ホール NFLスター選手と婚約発表 マクローリン・レヴロンらも祝福

女子七種競技東京世界選手権金メダリストのA.ホール(米国)が婚約を自身のSNSで発表した。お相手はNFL選手でニューヨーク・ジャイアンツ所属のダリアス・スレイトンさん。「初めて出会った場所で、永遠を誓う」というテキストと […]

NEWS バットクレッティ 今季初V 男子はキプサングがツアー3勝目/WAクロカンツアー

2025.11.24

バットクレッティ 今季初V 男子はキプサングがツアー3勝目/WAクロカンツアー

11月23日、世界陸連(WA)クロスカントリーツアー・ゴールド第6戦のアタプエルカ国際クロスがスペイン・アタプエルカで行われ、女子(6.821km)はパリ五輪・東京世界選手権10000m銀メダリストのN.バットクレッティ […]

NEWS 円盤投・湯上剛輝が2大会ぶり世界一「やっと取れた」デフリンピック新の58m93

2025.11.24

円盤投・湯上剛輝が2大会ぶり世界一「やっと取れた」デフリンピック新の58m93

聴覚障害者のスポーツ国際大会、デフリンピックの陸上競技が行われ、男子円盤投の湯上剛輝(トヨタ自動車)が金メダルを獲得した。 64m48の日本記録を持ち、今年の東京世界選手権にも出場した湯上。「理想の展開としては1回目にし […]

NEWS 3区で五島莉乃と廣中璃梨佳が熱走!東京世界陸上はじめ「日本代表」たちが力走/クイーンズ駅伝

2025.11.24

3区で五島莉乃と廣中璃梨佳が熱走!東京世界陸上はじめ「日本代表」たちが力走/クイーンズ駅伝

◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 女子駅伝日本一を懸けた全日本実業団対抗女子駅伝が行われ、「日本代表」 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top